3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

みんな違ってみんないい「いぬがいっぱい」

こんにちは。

ここのところ旦那が休みなく忙しくて土日もワンオペ 育児なのでまた腰痛が増してきたような気がするここ数日、男女の育児格差問題はとりあえず男性の勤務時間の短縮を何とかすべきなのではないかと思い到ったくるみです。

 

先日、ちびの1歳半健診に行ってきました。

予想してはいましたが、やはり言葉が遅いと言われてしまいました。

 

3人目ともなると、いいのか悪いのか、変な余裕が出てきて、「ま、そのうちしゃべるでしょ」とあまり気にしていないのですが、「個別相談されませんか?」と聞かれると少し心がザワついたりもします。

 

健診では、 絵本を開いて、「ワンワンは?」と聞かれ、犬の絵を選ばせる。「バナナは?」と聞かれ、バナナの絵を選ばせる。

そんなテストを受けましたが、ちびは全くできませんでした。

 

その場では、あちゃー、という感じだったのですが、帰り道で「ちび、そんなに言葉わかってなくはないぞ」とモヤモヤしました。

 

確かに話すことはしないちびですが、言葉はかなりわかっているのです。

 

バナナよりみかんが好きなちび。

「みかん」と聞くと、食べたくなってみかんのある部屋のドアに張り付いて泣くので言わないでと口止めしているくらい。

動物ならパンダのぬいぐるみが大好きなのでパンダならわかる。

 

キティちゃんもシェリーメイもアンパンマンもピアノも靴下もわかるんだけどな…

 

そう言ってみれば良かったのかも、と帰ってから思いました。

 

今回の体験をして、思ったことは、人生ってこんなことの繰り返しだよな、ということ。

 

能力を見るために共通のテストを受けてその結果で判断される。

それは入試でも就活でも、個人の人間関係でも同じようなものです。

 

私はこんなはずじゃない、などとテストのせいにしがちだけれど、現実的に考えて共通のテスト以外の方法で、1人1人をみることなんてなかなかできない。

テストで図れない自分の良さがあるなら自分からアピールしたり、アピールできる場所を探せばいい。

 

不満ばっかり言ってないで、自分の良いところを誇れるくらい伸ばして生きていく、そういう強さが必要なんだと思います。

個性を味方に付ける力、自分も全然できてないけど、子供たちに養ってあげたいなぁ。

 

そんな個性について想いを馳せた今日の絵本はこちら。

 

個性豊かな犬たち

 いたずらいぬにおりこうないぬ。

個性豊かないぬたちが次々と登場します。

犬種もそれぞれ違うので、眺めるだけでも楽しい赤ちゃん絵本です。

 

人間にも個性があるように、犬にも個性があります。それぞれの個性で生き生きとしている犬たちを見ていると、「みんな違ってみんないい。」という言葉が、自然に湧き出てきます。

 

子供たちは表紙の絵がそのまま絵本の中にもあるのが気になるようで、表紙と同じ絵のページがきたら、にーさんもひめも口を揃えて「表紙の絵だ!」と叫んでいました。

 

ちびはこれでワンワン覚えたかな?

犬が好きな赤ちゃんには絶対楽しい1冊です。

いぬが いっぱい (福音館あかちゃんの絵本)

いぬが いっぱい (福音館あかちゃんの絵本)

 

 

さあ空想の森の中へ「もりのなか」

こんにちは。

ショートトラックスケートのリレーのごちゃごちゃ感にどうしても笑ってしまうくるみです。

 

 前回のブログで、にーさんの好きな科学絵本を紹介したのですが、ひめが好きなのはファンタジー、空想の世界の絵本です。

矛盾があっても現実と違っても、楽しければそれでオッケーなひめ。

 

 本当に好みが違う兄妹です。

 

今日はそんなひめの好きな空想絵本から1冊。

 

 空想の森へ一緒に分け入ろう

 

ぼくがラッパを吹きながら森の中を散歩していると、つられて次々と動物たちがついてきます。みんなで楽しく遊んでいるとお父さんが迎えに来て…

 

ライオンが2本足で立って髪をとかしている。2頭のゾウはセーターだけ着てるのと、靴だけ履いてるのという奇妙なファッションでやっぱり2足歩行。オーストラリアにしかいないはずのカンガルーが出現。おもちゃ屋から抜け出したようなサルに無口なコウノトリ

 ツッコミどころ満載の動物たちが出てきます。

 

中でも、コウノトリのいる池の前でみんなが立ってこっちを見ている絵がユニークで印象的でした。なんだか魔の抜けた絵面なのですが、落ち着いた雰囲気があります。

なぜだろうと思っていたら、そう、この絵本、表紙のオレンジ以外、白黒なのです。

そのせいで、誰かの夢の中に入ったような、現実離れした不思議な世界観があるのかもしれません。

 

お父さんが迎えにきて、少年のお散歩は終わってしまうのですが、お父さんの温かい言葉によって、また動物たちと会える気がする余韻も素敵です。

 

実際に「またもりへ」という続編があるようなので、それも読んでみたくなりました。

 

 子供の空想を大事にしたくなる絵本です。

もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

光より速いものは何か「もっとはやいものは」

 こんにちは。

 急に始まったちびの夜泣きに悩まされているくるみです。

 

ブログを読んで下さっている方はお気付きかもしれませんが、我が家では科学に関する絵本を読む比率が高いです。

にーさんが選んだり、にーさんの好みに寄せるとそうなるのですが、私自身も好きだからなのでしょう。

 

子供と話していると、「これはなに?」「それはどういうこと?」などの質問を受けることがよくあります。たとえ簡単なものでも、わかりやすい言葉で簡潔に相手に伝える、ということはとても難しい。難解なことならなおさらです。

 

子供に向けた科学の絵本は、本当は難解な内容だとしても、複雑な方程式や理論を使わずに、好奇心を掻き立てるように導入し、絵も上手く使ってわかりやすく説明しているので、それだけでもう、すごいなぁと思ってしまいます。

 

そして、大人にも、外の世界に興味を持ち疑問を感じる純粋な気持ちを思い出させてくれます。

 

 時に、科学は、感情や人間味などと対極の存在として表現されることもありますが、科学は人間の素朴な疑問、世界への好奇心の現れ、純粋な未来を夢見る前向きな感情の結晶だと私には思えます。

 

さて、科学への愛を語ったところで。

今日紹介するのも科学絵本。にーさんが選んだ1冊です。

 

光よりも速いものは…

 ひと、鳥、乗り物…遅いものから始まり、それより速いものは、とどんどん思い巡らせる絵本です。生き物より速い音や光。

光より速いものは…?

 

音や光までくるとひめはちんぷんかんぷん。

と、いうよりひめの中では飛行機が電車より速いというのも納得行かないのです。

確かに、踏切で轟音とともに走り去る電車と比べて、空高く遠くに見える飛行機はノロノロと進んでいるように見えます。

絵本で知ることも楽しいですが、知識を詰め込まれる前の子供のこういう感覚も大事にしたいものです。その辺のバランスが難しいと思う今日この頃ですが。

 

それはさておき、この絵本が速いものを探し求めていった結果、たどり着く何より1番速いもの。

これが、とてもいいです。

説明調で淡々とした内容だからこそ、じわじわと胸打たれるラストです。

 

新幹線でも「のぞみ」は「ひかり」より速く着きますよね。

リニアモーターカーにはどんな名前が付くのかな 。

 

大人も楽しめる奥深い絵本です。

もっとはやいものは―スピードのはなし (科学の本)

もっとはやいものは―スピードのはなし (科学の本)

 

 

冬の木は歌っている!?「ふゆめがっしょうだん」

こんにちは。

にーさんのインフルがうつったかもしれない咳と鼻水まみれのちびを、医者に連れて行ったら、「熱がないのに検査しても結果は出るわけないし、インフルの薬は早く飲めばいいって話じゃない」と高圧的に冷たくあしらわれ、ますます病院嫌いになったくるみです。

 

 にーさんがインフルになってる間ににーさんのクラスは学級閉鎖になり、思いもよらず長期休暇になってしまいました。

今年のインフル流行は長いですね。

寒いとなかなか外にも出られず、つまらない。早く暖かくなって欲しいなぁ、と思う今日この頃ですが…

 

木々の歌を聴きに行こう

葉っぱや花もなくなった淋しい姿の冬の木ですが、よく見ると様々な顔のついた冬芽があるのです。葉が落ちた跡にある3つの模様が目と口に見えるため、顔のようにみえる冬芽。

動物に似た顔、並んだたくさんの顔、怖い顔、愉快な顔。木によって違う個性豊かな顔たち。

そんな冬芽をカメラに収めた写真絵本です。

 

バラエティ豊かな顔の面白さもさることながら、題名にあるように冬芽が歌ってるようなリズミカルな詩も楽しいです。

パッパッパッパッ

と度々登場するトーテムポールのような冬芽に子供たちはケラケラ笑っていました。

 

 寒くなったら、人間は温かい服を着て、家を温かくして、温かい布団で寝る。

カイロやこたつ、ストーブ、床暖房。あの手この手の温める手段がある。

冷え性の私には本当に有り難い限りです。

 

一方、動くこともできず冬も雨風に晒されている木々たち。

じっと耐えて冬が過ぎるのを待っているように見えますが、春に芽吹くための準備中なんですね。

 

冬芽、探してみようかな。

冬の散歩が楽しくなる1冊です。 

ふゆめ がっしょうだん (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)

ふゆめ がっしょうだん (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)

 

 

ぷーぷー言っているとこうなる?「ふうせんねこ」

こんにちは。

熱もなくて喉が痛いだけなのにインフル検査で陽性になってしまったにーさん。彼を隔離した2階に行くのにいつもより階段の昇り降りをしているせいか、太ももが筋肉痛のくるみです。

 

現在1歳7ヶ月になっているちびですが、日に日に人間らしくなっています。

言葉はなかなか出てこないのですが、わかる言葉はどんどん増え、驚かされます。

この時期の成長は本当にすごいです。

 

しかし、3人目の甘えん坊はなかなかのいたずらっ子で、引き出しから出したタオルを使って雑巾がけしていたり、背伸びでテーブルの上のティッシュをとって細かく破いて床中散らかしていたり、畳んでおいた洗濯物を洗濯機に放り込んだり。

毎日いろいろとやってくれます。

 

だいたいは笑って許せますが、1つだけ許せないことがあります。

それは食事中。

自分の食べたいものを食べて満足すると、もういらないと言わんばかりにお皿やフォークを下へ投げ落とすのです。

中に何かが残っていてもおかまいなし。

トマトソースでも納豆でもおかまいなし。

 

基本的には自分で上手に食べるので、あげないわけにもいかず、困ってしまいます。

 

 そして、このことで発覚したことは、怒っても全然効果ないちびの図太さ。

私が声を荒げても、恐い顔をしてみせても、へへへと余裕の笑み。

そばで見ている上の2人の方が固まってしまっています…

 

そんなちび、「だめ」と言うと「へへ」 と笑う以外に、口を尖らせて膨れるパターンも覚えました。

 

そこで、今日はこの絵本。

 

ぷーぷー言っていると…??

かたづけるのは いやだ ぷー

ぷーぷーわがまま言っているこねこちゃん。

ぷーぷー言っているうちに風船のようにどんどん膨らんでいき、とうとう…

 

おもちゃを片付けない、ご飯を食べないのにお菓子を食べたがる、あれ買ってと駄々をこねる…

きっとどのお家でもあるあるな 子供のワガママ。

 

そんなワガママばかり言っているこねこちゃんに当たった罰。

最後の終わり方がわりと衝撃的。

突き放したような終わり方に、子供たちも「え、これで終わり?」とキョトンとしていました。

 

この救いのない感じが媚びてない雰囲気のこの絵本の魅力かもしれません。

 

 それにしても、このこねこちゃん、ぷーっとした表情が子供が反抗している時の表情に似て憎めないのです。

それだけに最後の終わり方が何とも切ないです。

 

わがままばかり言っているとこうなるかもよ。

ふうせんねこ (あーんあんの絵本)

ふうせんねこ (あーんあんの絵本)

 

 

その行動力にあやかりたい「おもいついたらそのときに!」

こんにちは。お久しぶりです。

スマホが壊れて機種変したりでゴタゴタしているうちに1月が終わってしまい、はっとしたくるみです。

 

2018年とっくに明けていますね。

いつもは1月前半にやっていることを今年は ダラダラと今頃やっています。

1年の目標を考えたり。

 

私は目標を決めることがわりと好きです。

目標を決めただけで半分達成した気分になるバカヤローです。

けれど、もうブログの目標はおこがましくて言えないので、無言実行でこれから挽回していきたいです。

スロー過ぎるスタートを切ったブログですが、今年もどうぞよろしくお願いします。

 

皆さんは、計画立てるのは好きですか?

私は好きというより、何もないと不安になってしまうので安心のために立てます。

「なるようになる」 と思うことが苦手で、何かを始めるなら、まず準備、下調べ、道具集め、経験談サーチから入ります。

 

だから、思いつくままに行動するフットワークの軽い人に常に憧れを抱いています。

 

今年最初の絵本は、そんな軽やかなおばあさんのお話です。

 

無計画にイライラする?ワクワクする?

 

ネコと暮らしているおばあさん。

花作りをしていたら自分の才能を生かして花屋さんを開くことを思いつきます。

さらには洋裁、料理にコンサート…

何かする度に思いつきをどんどん形にしていったおばあさんですが…

 

にーさんは私に似て、計画が大事なので、途中からイライラしていました。

「そんなにいっべんに始めて上手くいくわけないじゃん」「もうやめとけって」とつっこむにーさんと、次は何屋さんかなぁとワクワク見守るひめ。

ひめは計画なしでも何でも楽しめちゃいます。

2人は正反対です。 

 

 現実にビジネスを立ち上げて上手くいくためにはもちろん計画性も必要で、何事もバランスが大事なのでしょうけど、やっぱり何かを始める時には直感や度胸でえいっと思い切る、行動力は大事ですよね。

そして、自分の思いつきを信じる力も大事。

 

おもいついたらそのときに、どんどん形にしていく力。

羨ましいなぁ。

 

とりあえず、おばあさんを見習って「読み聞かせたらそのときに」ブログを更新する。

そこから始めてみますか(苦笑)。

 

おもいついたらそのときに!

おもいついたらそのときに!

 

 

 

 

2018年も幸せがたくさん運ばれますように。「がたんごとん」

こんにちは。
子供のように大晦日という響きにワクワクしてしまうくるみです。

昨日の記事の私達夫婦の冷戦はとりあえず終結させました。
気分晴れない部分もありますが、今年の厄と共に全て水に流して新しい年を迎えたいと思います。

2017年の我が家のニュースは…

旦那の抜け毛の進行が少し落ち着いてきた。

旦那をネタにして笑っていたら、自分の産後の抜け毛が1年過ぎても止まらない。

にーさんが精神的に落ち着き、産まれてからずっと続いていた反抗期が少しだけ休息期を迎えている。

ひめは鉄棒が嫌で幼稚園で初めて泣いたけれど、相変わらず愛されキャラでみんなを癒やしてくれる。

ちびはよく食べよく寝て、イヤイヤ期に向けて万進中。

こうやってまとめてみると、私のヘルニア以外は本当に有り難い1年でした。
2017年、ありがとう。

そして、今年このブログを始め、たくさんの方に読んでいただいたり、皆様のブログを読ませていただいたり、本当に楽しかったです。
ありがとうございました。

実は未だに機能をわかっていなくて、勉強もしないままブログ更新してしまっています。
ブックマークって何?という状態で、コメントのお返し、スターの付け方等、合っているのかわかっていないのですが、何か間違っていたり、アドバイスなど何でもご指導頂けると嬉しいです。

そんな未熟者ですが、来年もどうぞよろしくお願いいたしします。

さて、今年最後の絵本は、にーさんが大好きだった絵本。

「がたんごとん」の響きを楽しもう

電車(汽車?)が走ってきます。

がたんごとん がたんごとん


そこへ「のせてくださーい」と誰かきました。
次々と乗り込んでいきますが、みんなどこに向かっているのかな?

この絵本、にーさんが健診の時にブックファーストでもらった絵本です。
それから破れるほどほんとによく読みました。

繰り返される「がたんごとん」と「のせてください」。

乗り物大好きな赤ちゃんにはテッパンの絵本だと思います。

何といっても「がたんごとん」という言葉の響きが素晴らしいです。
たった6文字で電車が揺れながら走っている様子がしっかりと伝わってきます。

とてもリズムよく読めるので、読み聞かせ初心者のママパパも読み聞かせの楽しさを感じることができる絵本だと思います。
高速列車でも良し。車掌モノマネをしても良し。
慣れてきたら楽しくアレンジも加えられる1冊です。

この電車が運んでくれるように、たくさんの幸せが皆様の元にも運ばれますように。
よいお年を!!

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)