子育てで1番難しいのは見守ることかもしれない「なんだってしてあげるよ」
こんにちは。
いよいよ、夏休みも終盤。自由研究と絵日記が終わっていないのに好きな読書ばかりしているにーさんにヤキモキしてしまうくるみです。
困るのは自分、もう4年生なのだから言わないでいようと思うのですが、言わないで見守ることの方が親としてはストレスだったりします。子育てではいかに上手く見守ることができるかが最大の課題だと思うのです。
見守ること。
これは本当になかなか難しいものです。
一緒に考えるでも、監視するでも、見放すでもなく、愛情を持って距離をとって見守ること。
子どもは何もできない状態から成長していきます。
産まれた時はおっばいを飲むことすら覚束なく、げっぷもできない、座れもしない、もちろん歩くこともできない、そんなところからスタートするわけです。
何をするにしても、全くできない段階から、頑張ればできる段階にステップアップするので、親は頑張ればできる段階になったらやらせて見守っていようと考えるわけです。
ところが実際は、この2つの段階の間に「絶対できないけれど、やりたい気持ちが湧いてくる」という面倒な段階が存在するのです。
例えば、牛乳をコップに入れること。
牛乳パックの重さをコントロールできる腕力がない身体でも、やりたいというチャレンジ精神が宿るのです。
そんな時、手を添えて一緒にやったり、こぼしても許せる状況を作ったり、入れやすい量に減らす、もしくは他の小さい容器から入れさせる、などの工夫をしたいところですが、そんなことをすると不思議と急に子どものやる気は萎えます。
思い切ってやらせて見守るか、やらせないか、悩むところです。
見守って失敗すると学ぶことはたくさんあるでしょう。
けれど、失敗した後の処理を考えるとチャレンジさせるのは勇気がいります。
何でも経験させてあげたい。失敗を経験してこそ、考える力もついてくる。成功の喜びは失敗の経験があってこそ。
わかってはいるのですが、日々のタスクに追われている親としては、なかなか難しい問題なのです。
私はというと、例の牛乳の件でいうと絶対にやらせません。
牛乳臭くなることが私の中ではとても許しがたく、恐らく私の怒りの許容量を超える可能性が高いからです。
もし、イライラが爆発して怒ってしまったら、せっかくの挑戦の経験もプラスどころかマイナスに終わり、親としても子どもとしても何1ついいことがない結果になります。
見守るかやらせないかを決める時、その失敗の処理がどれほど私のイライラを積もらせるかが判断基準です。
そして、私の怒りの許容量は少ない、つまりあまりチャレンジさせてあげられない…
子ども達には申し訳ないです(泣)
今日はそんな私が見習いたい2頭のクマのお話です。
お互いを想う2頭にほっこり
大好きなジンジャーのためならなんだってしてあげたいちびくまチャーリー。でも、お掃除をしても、果物を集めても、失敗ばかり。ジンジャーがふと思いついた、チャーリーにできることって?
大きいジンジャーと小さいチャーリー。
この2頭のクマの関係ははっきりと書いてなくてわからないのですが、まるで親子のようです。
チャーリーがジンジャーを想ってするお手伝いは、傍から見ると邪魔なだけ。
けれども、そんなチャーリーを見守る、器の大きいジンジャーなのです。
そんなジンジャーがチャーリーにしてもらったことは世のお父さんお母さんには共感呼ぶこと間違いなしです。
寝ている時の子どもは本当に可愛いものです(笑)
チャーリーの様子はとても愛らしく、ジンジャーは優しく温かく、彼らの様子を見ていると、小さいことで注意したり叱ったりしている私がどれほど日々の幸せを取りこぼしているかを考えさせられます。
この絵本を読んで、自分の包んだ餃子を皆が食べている時の、誇らしげで嬉しそうなひめの表情などを思い出し、子どもたちにたくさんの経験をさせてあげたいな、と改めて思いました。
そのためには、イライラを減らすにはどうしたらいいのかと真剣に考えるのでした。
ちびくまの可愛い絵も魅力の絵本です。
- 作者: ジョンウォレス,ハリーホース,John Wallace,Harry Horse,さくまゆみこ
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2004/03
- メディア: 大型本
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子どもはみんななぜだか大好き!「おしり」
こんにちは。
合宿から帰ってきたにーさんのバッグには、まだしっとり濡れているバスタオルも履いた後のパンツも着なかったTシャツも区別なくぶち込まれていて、毎年のこととはいえ、あきれてしまうくるみです。
男の子ってこんなものでしょうか?
さて、「おしりたんてい」というアニメを知っていますか?
もともとは絵本(児童書?)で、アニメはEテレで放送中なのですが、おしりのような顔の口から出すおなら(?)の臭さで犯人を懲らしめる、顔に似合わず紳士な態度が特長の探偵という、何とも驚きのキャラクターが主人公の物語なのです。
幼稚園で流行っているらしく、ひめは大好きです。
犯人を探す途中で迷路や絵探しなどもあり、子供を惹きつけてやまないのですが、なんといってもその奇抜なキャラクターや必殺技。
初めて見た時は、顔がおしりという設定に、少しひいたのですが、見慣れてくるとぷるんぷるんと揺れる顔に触ってみたいとすら思い始めている私です。
おしりやおなら。
子供はなんでこんなに好きなんでしょうね。
ひめがおしりたんていの決まり文句を言い過ぎて、ちびまで覚えてしまうほど、おしり旋風が吹き荒れている我が家です。
今日の絵本はそんな「おしりたんてい」ではないのですが、赤ちゃんも喜ぶおしりの絵本です。
なぜだか可愛いみんなのおしり
あひるさんの ふわふわ おしり
ぶたさんの まあるい おしり
次々とおしりを見せてくれる動物たち。最後は可愛い赤ちゃんのおしり。なぜか可愛いみんなのおしり。動物たちの笑顔も可愛く、きっと赤ちゃんも大好きになる絵本です。
あひるさん、ぶたさん、ぞうさんの可愛いおしり。最後に出てくる赤ちゃんのおしり。
汚いイメージしかなくてもおかしくないのに、どうしてこんなに可愛いんでしょう。
まんまるとぷるぷるしているからなのか。不思議です。
子供のおしりはホントに可愛いです。
そして、子供はおしりが大好き。
ちびも手遊び歌の最後に「手はおしり」と言うだけで、うふふと嬉しそうにおしりを触ってくれます。
そんなちびを見たくてついついおしりおしり言ってしまう変態のような私(笑)
はっきりとした絵も可愛く、親子のコミュニケーションを楽しくさせてくれる絵本です。
かわいい焼きたてほかほかパンをいかが?「ひつじぱん」
こんにちは。
サンシャインシティで開催されていたプリキュアのイベントに行き、まるで高校の文化祭のような催し物の即席感、利用者の数に対応できていない要領の悪さに不満も感じつつ、なんだかんだ楽しそうなひめやちびに満足してしまったくるみです。
にーさんは昨日から剣道の合宿に行ってるので、にーさんいぬ間のプリキュアです。
ところで、みなさんはご飯派ですか?パン派ですか?
私は断然ご飯派です。米がないと生きていけません。
子供たちはというと性格だけでなく味覚も全く違うにーさんとひめ。
にーさんはご飯、ひめはパンで、きれいに分かれています。
にーさんはハンバーグでも焼き肉でもそれはさすがにご飯が多いのではないのか?という割合でご飯を食べるほどのご飯大好き星人なので、朝食のパンでさえも嫌がります。
なので我が家の朝食はほぼご飯食。
(なんとなく朝はご飯の方が腹持ちがいいイメージもあり…)
週末にパンがあるかないかです。
それに不満があるのは、食パンでもロールパンでもフランスパンでも何でもOK、パンならいくらでも食べられるというひめ。
今週末はこれまたにーさんいぬ間のパン食です。
今日はそんなひめに送るパン好きに嬉しい絵本です。
ぱんぱかぱーん!
ぱんやさん ぱんやさん ひつじの ぱんやさん。ひつじのパン屋さんがいろいろなパンを作ります。大きなぞうさんのパン。小さいネズミさんのパン。さあ次は誰のためのパンかな?パンが食べたくなる可愛い絵本です。
リズミカルな文に食パンのような可愛いひつじさん。
そして、ひつじさんの作るお客さんに合わせたいろいろな形のふわふわ焼きたてのパンたち。焼きたてのいい香りがしてきそうです。
長いね、誰のパンかな?など想像しながら読めます。
Eテレ放送「はなかっぱ」でお馴染みのあきやまただしさんの絵本で、なるほど、キャラクターがかわいいなぁ、と思いました。
シリーズで出ているようなので、他のも読んでみたいです。
パンが食べたくなること間違いなしの1冊です。
お届け物をありがとう!みんな大好きピンポーン!「ピンポーン」
こんにちは。
今日はひめの幼稚園のお祭りでした。昼過ぎからの降ったり止んだりの雨によりお神輿と盆踊りが中止になってしまってがっかりしたくるみです。
幼稚園最後の年、浴衣で踊る姿が見たかったなぁ、残念。
話は変わりますが、みなさんはネットショッピングを利用しますか?
私は3人目が産まれてからというもの、頼り切っちゃってます。
もうだいぶ前から食品も生協の宅配で、最近では大好きだった洋服の買い物でさえ、ネットで買ってしまうこともあります。
便利で速い上に品揃えも豊富、更にはお店で買うより安かったりして、なんとなく気持ち悪さを感じつつも、わがまま2歳児を連れて買い物に行くとどうしても抱っこすることになり腰が痛くなるので、ついつい便利な方に流されてしまう私です。
そうなってくると、頻繁に鳴る我が家のチャイム。
ほとんどが宅配便。その次がにーさんのお友達。それとご近所さん。時々勧誘。
わりとよく鳴るチャイムです。
子供達はなぜだか大好きで、ピンポーンと来ると真っ先にちびが玄関に駆け出します。
夏休み、ピンポーンの音で瞬時にインターホンの前に集まるにーさんとひめにそんなに好きなのかと驚いたので、こんな絵本はどうでしょう?
ピンポーンの喜び
ピンポーン。ドアに映る影。誰かな?包装されているプレゼント。何かな?みんな大好きなピンポーン。玄関に出る楽しみを味わえる絵本です。
「ピンポーン」「どちらさまですか」
ドアに立つ何かを持った誰かのシルエット。
この繰り返しですが、お届け物を受け取る子もそれぞれ違う動物で、ドアにも個性があり、荒井良二さんのハッピーな色遣いの可愛い絵で本当にピンポーンと鳴った時のようにウキウキしちゃう絵本です。
このタイプの絵本では、必ず始まるクイズ大会。
シルエット見て、何かな?誰かな?
ほとんどのものがすぐわかったものの、わからないものもちゃんとあって、上の2人も楽しめたようでした。
荒井良二さんの絵が好きな私も気分の上がる絵本でした。
お家に誰かが来てくれたり、何かが届いたり、そんなお知らせの音、ピンポーン。
子供たちが喜ぶのもわかる気がします。
宅配業の労働問題など、一消費者として甘んじてばかりはいられないと思いつつ、利便さに流されている私はせめて、ドライバーさんに感謝を持って接しようと思います。
ピンポーン!お届け物って嬉しい!ありがとう!
末っ子の気持ちに寄り添う絵本「ティッチ」
こんにちは。
ヘルニアの痛みが危険レベルに入ってきて、またいつか起き上がれなくなるんじゃないかと厳戒態勢のくるみです。
さて、我が家には3人の子供がいます。
子供が3人になって2年ほど経ちますが、今でもふとした時に家の中を見渡して、子供だらけだなぁ、と他人事のように思います。
私自身は2人兄弟で、周りも2人が最も多かったイメージです。
それから30年、少子化と言われ久しい現代で、3人はそういないだろうと思いきや、今周りにはとても多いです。去年のひめのクラスで30人中13人が3人兄弟という名簿を見てさすがに驚いたのですが、これは地域差なのか何なのか…。
ブログを拝見していても、3人は割と多いですね。
皆さんの近くではどうでしょうか?
私は3人欲しくて、幸運にも望みが叶ったのですが、3人欲しかったのは子供好きだったわけでもなく、なんとなく未知の世界を体験してみたかったからです。
あとは、親しい友達が3人姉妹で賑やかで楽しそうだったことや、3人寄れば文殊の知恵というように3という数字の持つイメージの良さや、3人以上いれば子供の中に社会が生まれることなどなど、後からこじつければ理由はいろいろ挙げられます。
実際3人の子育てはワンオペだとかなりヘビーで、洗濯物の量1つとっても、永遠に干し続けているような錯覚を起こすほどです。ヘルニアで体を壊してからは毎日が限界に近い精神状態で走り続けている気もします。
ただ、やはり単純に3倍可愛いし、1人もしくは2人にイライラしてもまだ1人いて、なぐさめてくれたり、笑わせてくれます。
今日はにーさんが下の2人を順番に抱っこしてグルグル回して遊んであげていて笑い声に溢れ、そんな光景を見ていると心が温まります。(3人で仲良く遊んでいることなんて、とーっても珍しいですが)
3人兄弟がおすすめかといえば、個人的には満足していますが、一人っ子には一人っ子の良さが、2人には2人の、4人以上にもそれぞれの良さがあるのだろうと思うし、子供がいないならいないで、それはそれでいい所があると思うので、どれがいいのかはその人次第なのだろうと思います。
今日の絵本は、うちと同じ3人兄弟のお話です。
我が家の末っ子は例外
ティッチは小さな男の子です。お兄ちゃんのピートとお姉ちゃんのメアリは、いつもティッチよりステキなものを持っています。ピートとメアリは自転車なのに、ティッチは三輪車だったり。いつも2人をうらやましそうに見つめていたティッチですが…
小さいが故にお兄ちゃん達と同じことをさせてもらえない末っ子ティッチ。
上の子を羨んだり、負けたくないと思う下の子の気持ちがわかりやすく表わされています。
ティッチの表情もわかりやすく、愛らしいです。
そして、最後のティッチの表情の誇らしげなことといったら!小さい子の可能性を感じさせてくれるラストに明るい気持ちになれます。
いつもお兄ちゃんやお姉ちゃんに子供扱いされている末っ子ちゃんの共感を得ること間違いなしの絵本です。
我が家のちびも最近は赤ちゃん扱いされるのに文句がある様子。
何でもいっちょ前にやりたがります。
なので、この絵本に共感を持つかと思うと、我が家の場合はそんなことはないのです。
というのも、年の離れたにーさんとのんびり屋さんで平和主義のひめは、ちびにとても甘く…
例えばおやつの時間。
年齢に合わせた量を配るのですが、ちびは驚異のスピードで食べ終わり、上の2人に「ちょーだい」とねだります。
自分の分は食べたでしょ、と言っても聞く耳を持たず、「すこしだけ」と甘えるちびに、2人ともほいほいとあげてしまうのです。
結果、2人からもらったちびがひめより多く食べるという下剋上状態。
それを知りつつ、全然気にしないおおらかなひめ。
(なので最近おやつはあげる分も計算して上の2人に上乗せしてあげます…)
一事が万事こんな風で、ひめが誕生日プレゼントでもらったキックスケーターも乗りこなし、全く末っ子然としていない我が家のちびなのです。
我が家の読み聞かせでは、似た兄弟構成で最初に感情移入した分、末っ子ちゃん主役で上の2人にはちょっとつまらなかったようです。
ちびはちびの言い分もあるだろうからちびが大きくなってまた読んであげたら、響く部分もあるのかもしれません。
兄弟のいない子も年上に対する気持ちで共感できることはあると思うので楽しく読めると思います。
家族の家族による家族のためのごはん「14ひきのあさごはん」
こんにちは。
自分でご飯を作らないでも良かった帰省から、なかなか通常運転できないくるみです。
1日3食作るのって本当に気力のいる仕事です。朝ごはん終わればあっという間に昼ごはん…夜は何にしようか…心休まるヒマがありません。
パックされた魚や肉、形の揃ったきれいな野菜。季節外れの野菜や異国の野菜。そして工場で作られた美味しい加工食品や調味料。
買ってきて、保存して、栄養バランスを考えて、電気やガスの力を借りて調理して、3食決まった時間に食べる。
そんな毎日が当たり前の私ですが、ふと、一体どうしてこんな食事が当たり前になっているんだろう、と思う時があります。
ごはんを作るためにどこかに収穫に出かけ、自分の手で獲得したものを調理して家族で分け合って食べる。そんな経験を一度だってしたことがないのです。
それはもちろん文明が進み、人類が分業の道を歩み、私は農家でも漁師でもないため、食物を手にできないからというだけなのですが、日々大切な何かを忘れているのではないかという不安感があるのは私だけでしょうか。
今日の絵本の中に登場するのは、ねずみたちの地に足の付いた美味しそうな朝ごはんです。
賑やかな話し声まで聞こえてきそう
森の朝。14ひきのねずみの家族にも朝がきました。早起き一番はおじいさん。次々家族も起きてきて、野いちご摘んで、ドングリのパンときのこのスープもできたら、みんなで一緒に朝ごはん。それぞれのキャラクターも魅力的で隅々まで楽しい絵本です。
まずは、表紙で家族を確認。
生まれた順の数字に因んだ名前を1から順番に追うと、「ちゃんと14ひきだ」とぼそっとにーさん。
「小さい子もいるね〜すごい子ども多い!」とひめ。
もうこれだけで楽しい予感の絵本です。
そして、朝の様子。
朝がきてもなかなか起きないひめのような子。
にーさんのように朝からしゃきっと寝起きのいい子。
まだ半分寝ている子。
立体的なお家の中を覗いている気分になれちゃいます。
14ひきそれぞれのキャラクターも魅力的です。
いろんなところでそれぞれが違うことをしています。
お話もそんな細かい所に目を向けさせるように誘導してくれるような内容で(「まだねむたそうなのはだれ?」など)、子供たちはすっかり夢中で探していました。
そして表紙にもどって名前を確認して、満足、という流れで最後まで進んでいきました。
それぞれが係に分かれ朝食の準備をしていくのですが、野いちご摘みの途中で変な帽子かぶっちゃったり、歩いていた小さい子がおんぶされていたり、とにかく見ていて飽きません。
朝ごはんのシーンでもコップを倒したり、いろいろやらかしています。
そんな描写のおかげで、朝ごはんの食器の音や楽しい話し声まで聞こえてきそうな気がします。
小さい子からお年寄りまで家族で力を合わせて、自分たちが生きるための食事を用意し、皆で食べること。
そういう経験を一度でもいいから体験したいなぁと思った私ですが、情けないことに虫が大の苦手で家庭菜園さえもままならないのでした(汗)。
せめて、なるべく土地の物を旬の時期にいただくことと、作って下さった方や簡単に手に入る文明の進歩に感謝しながらいただきたいと思った次第です。
何度も楽しめる可愛いシリーズです。
きみのにおい どんなにおい? 「くんくんいいにおい」
こんにちは。
肌寒さすら感じた今日、夏の終わりを感じたくるみです。
先日実家に帰り、玄関のドアを開けると懐かしい祖母の家の匂いがしました。
小さな頃訪れた祖母の家の土間や祖母がくれたアイスキャンディの記憶がふわーっと思い出され、タイムスリップした気分になりました。
住む人が年をとると家は同じ匂いになるものなのかと不思議に思ったのですが、なんてことはない、父が玄関の中で焚いた蚊取り線香の匂いでした。
(母が家の中で焚くなんて信じられないとプリプリ怒っていました(笑))
匂いって普段あまり気にはしないものの、記憶を呼び覚ますのには強いファクターなんだなぁと改めて感じました。
いつの間にか夏休みも終盤を迎え、夏の匂いともそろそろお別れ。
スイカの匂い、プールの塩素の匂い、夕立の匂い、花火の煙の匂い、お祭りのイカ焼きの匂い。
さようなら、今年の夏の匂い。
いつか匂いを嗅いで今年を思い出す日が来るのでしょうか…
今日はそんな匂いにまつわる絵本です。
きみのにおい どんなにおい
くんくん、男の子と犬が匂いを嗅いでいます。焼きたてのいい匂いやすっぱい匂いやお母さんの匂い。いろいろな匂いについての絵本です。
この本にはたくさんの匂いが登場し、サイズの割りにはページ数も多いですが、見開きで、
すっばい におい あまい におい
などと、読む字数は少なく、それだけにあんな匂いかな、嗅いだことあるかなと想像しながら読むことができます。
ひらがなで、言葉と言葉の間が空いているせいか優しくゆったりと読め、小さい子にも聞きやすい絵本です。
大きい子は大きい子で、知ってる匂いが多い分、たくさんの匂いを想像でき、楽しい読書体験になると思います。
ぶらんこしたあとの てのにおい
「ああ、そう!あの鉄の匂いだ!少し汗かいた手の匂いも混じった、あの匂い!」
などと、五感が刺激され、豊かな気持ちになれます。
ビスケットを敷き詰めたような表紙や、男の子の匂いを嗅ぐ顔がかわいく、テーブルを覗こうとする犬の目などもなんかいい、個人的には絵もとても好きです。
にーさんは読み終わった後、「お母さんの匂い、どんな匂い?」とわざわざ嗅ぎに来て、予想通り「くっさ!」と言って去っていきました…
誰もがクンクン匂いを嗅ぎたくなってしまう、そんな絵本です。
かく言う私は、汗をかいた後のちびの後頭部の、汗臭いを通り越した酸っぱさも混じったような臭い匂いを嗅ぐのが好きです。なぜかクセになる匂いなのです。(変態かも、と思いつつ…)
みなさんはどんな匂いが好きですか?
くんくん、いいにおい―The Sense of Smell (BOOK OF SENSE SERIES (1))
- 作者: たしろちさと
- 出版社/メーカー: グランまま社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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