決断力で選ぼう!究極の選択「ねえ、どれがいい?」
こんにちは。
昨日の節分で、方角を調べて恵方巻を食べていたら、「まえをむいてたべなさい!」とちびに怒られたくるみです。
いつもあなたが言われていることですね(笑)
さて。
自分にないものばかりに目が行きがちな私ですが、自分にもっとあったらいいと思うものの1つに、決断力、があります。
レストランのメニュー選びから始まり、出かける時の服装、予定の日程調整、そして、人生のイベントなどの大事な選択に関しても、まあ優柔不断なのです。
選択に悩んでいる間は心落ち着かないし、そうやって迷って決めたことがうまく行かなかった時に未練も感じたり、たくさん悩んだからって最善の決断が出来るわけでもない。
切望する能力、決断力です。
決断力をつけるには、普段の小さいことからスパっと決める習慣を付ける努力をすることが有効らしいのですが、この絵本はその練習にも役立つかも?
日常生活では出会わないような質問ばかりなんですけどね。
どれもイヤ!!
子供が質問する「ねえ、どれがいい?」は選びたくないようなとんでもない最悪の選択肢ばかり。
次々と繰り出される緊急事態のとんでもない質問を、どれもイヤだと言いながら選ぶのが楽しい絵本です。
女の子?男の子?どっちにも見えるようなクルクルの毛の子供が質問してきます。
例えば、ヘビにまかれるのと、サカナにのまれるのと、ワニにたべられるのとサイのしたじきと、どれがいい?という逃げ場のない質問。
いや、どれもイヤだから!と思いつつ、思い思いに答えようと考えます。
「どれも死ぬでしょ」などと、冷静に眺めつつ、「死ぬなら即死がいいな」などとちゃんと全ての質問に真面目に答えを出していたにーさん。
「全部やだ。どうしよどうしよ」と悩んでなかなか答えの出せないひめ。
高所恐怖症でビビリの私とひめは大体同じ答えで、にーさんは「おばけ屋敷泊まってもいいかなぁ」と1人強気な答えを出していました。
ひどい目にあってもポーカーフェイスを保っている子供のキャラクターも魅力的です。
デパートの物を何でも買えるのと、好きなレストランで何でも食べられるのとどっちがいいか、など、いい質問版なら考えたことあるけど、こんなとんでもない質問は考えたこと、なかったなぁ…
こんな究極の選択、選ぶ日が来ないことを願いつつ。
家族みんなで楽しめる絵本です。
幸せかどうかを決めるのは自分「ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ」
こんにちは。
今年は暖冬です。それは認めます。
でも寒いものは寒い!!
寒いよ〜と呻いていたら、「あったかい〇〇ちゃん(ちび)をママにあげる」と抱っこしてきたちびに、「ほれてまうやろ〜!」と心が温まったくるみです。
抱っこしてもらう作戦としてはうますぎます。
絵本を読んでも大抵は温かい気持ちになれます。
面白かったり、可愛かったり、懐かしかったり。
私は読書も好きなのですが、大人向けの本はハッピーエンドとは限らず、読後に考えさせられたり、嫌な気持ちになったり、行き場のない怒りや不安を抱えてヤキモキすることも多いです。
その点、絵本は、子供向けが多いせいもあって、前向きな気持ちで読み終えることができます。
たとえ現実のひどさを見せつけられるような絵本でも、そこから何か改善しようという意志が持てるような、そんな本が多いと思うのですが…
この絵本は衝撃でした。鳥肌が立ちました。
救いがない…
切なすぎる…
ちょっと読むのに勇気がいる1冊です。
怪物は幸せだったのかな…
世界で1番醜い怪物が住む洞窟。
その醜さにあらゆる動物は逃げ、草木は枯れ、怪物が寂しくて彫った石の像までもが粉々に。
けれど、ひとつだけ残ったうさぎの像。
それが怪物の心の拠り所となり…
怪物の醜さといったら、ちびも「こわい!!やだ!!よまないで!!」と表紙を見て叫びながら去っていったくらい。
その後離れた所にいながらも、「それやめて!」と怒っていたくらい。
そのくらい、醜いのです。
だからって。
動物だけでなく、植物、そして無機物までもが共存できないなんて...
しかも、うすうすそんな気はしていたのですが、この怪物、心は優しいんです。
そういう場合は、誰かが認めてくれたり、最終的に、避けてた方が申し訳なかったって気付くストーリーが多いのですが…
そんなに甘くはありません。
怪物にとっての救いはただ石のうさぎがいてくれることだけなのです。
最後の最後まで、とにかく切ないです。
最初はぎょっとしていたひめも、歌ったり踊ったりする怪物にすっかり心を許していました。
見かけに慣れてくるとその醜い外見さえ可愛く思えてきます。
豊かな表情もとても愛らしく感じます。
そうなると、ますます怪物が不憫で仕方なくなるのです。
うさぎといっても石でできたうさぎです。
一緒に歌ってくれることもなければ笑ってもくれない、石のうさぎです。
けれど、楽天家のひめは、「うさぎさんがいて良かったね!」という感想。
それを聞いて、急に世界が変わって見えました。
確かに怪物もそれで幸せそうだったんだから、それが全てなのかもしれません。
他の石が砕けた状況での石のうさぎは、怪物にとっては生物と同然なのかもしれない。
友達のように感じていたのだから、毎日が楽しかったのかもしれない。
怪物の心の目では、うさぎは笑ってくれていたのかな。
生物でなければ、裏切ることも離れていくこともないですし。
なんて、結局また怪物の気持ちを自分の理屈で想像する私ですが、幸せかどうかなんて、他人が判断する問題ではありません。
自分以外の誰かが幸せかどうか、考えること自体が、エゴなのかもしれない。
怪物も、なんてかわいそうなんだろう!と思われるより、石のうさぎがいてくれていい人生だったね、って思われた方が嬉しいかもしれないな。
そんなことを読み終えた後、ぐるぐるぐるぐると考えています。
強烈な余韻を残す1冊でした。
ぜひ、読んでみて下さい。
欠点が放つ魅力に気付く「ねこのセーター」
こんにちは。
「これはパジャマのズボンでしょ?じゃあパジャマの上に着る方は何て言うの?」とひめに言われて困りました。上に着る服ってそもそも名前多すぎですよね。Tシャツ、トレーナー、ブラウス、セーター、カーディガン、パーカ、スウェット…素材やら形やら…総称は何?トップス?と悩んでしまったくるみです。
「パジャマのうえ、ってことにしといて」と言いました…
さて。
人はいろいろな性質を合わせ持っていると思います。
私は、心配症で、真面目で、短気で、そそっかしくて、ええかっこしいで、涙もろい…
適当にあげてみたら、これだけでもう、私っぽい。
ぱっと自分目線から思いついたこの組み合わせだけでも人それぞれ全然違うんだろうな。
今日は寒がりで怠け者、人間味溢れる(ねこだからねこ味?)ねこのお話です。
欠点が放つ魅力
寒がりで怠け者のねこは穴の空いたセーターを着て、どんぐりに帽子をかぶせる仕事をしていますが、すぐになまけてしまいます。ねこは寒がりで怠け者なだけでなく、お行儀も悪く、恥ずかしがり屋で…。ゆるゆるなねこのダメさをきっと好きになってしまう絵本です。
大きい穴が2つも空いたセーターを着たねこ。穴はもう、模様かなってぐらいの大きな穴なのです。
寒がりなのに穴が空いてるなんて寒そうで可哀想…。
というのが同じく寒がりで靴下2枚履きの私の感想です。
ねこの仕事は、どんぐりに帽子をかぶせること。なんでしょ、その可愛い仕事は(笑)
テーブルに置かれた「ぼうしいれ」と書かれた箱が何とも可愛いです。
そんな簡単そうな仕事なのに、3つかぶせたらもうやめてしまうねこ。
仕事せずに寝ようとしたねこに「まだ3つしかおわってないよ!」とひめも呆れていました。
ちびは「どんぐりとしっぽ!」とねことどんぐりという好きなものの絵だったので、最後まで楽しく聞けました。
このねこ、全くどうしようもないねこなのですが、しっぽをだらりとしている所も、顔を赤くして恥ずかしがるところもとっても可愛くて憎めません。
だらしないと思いきや、朝は早起きで、規則正しい生活を送っているのです。ちょっと意外な一面です。
全体として起承転結もないストーリーも、のんびりしていて素敵です。たまにはこんな絵本もいいです。
このねこ、可愛いなぁ。
ゆるい絵も手伝って、いつのまにかねこを好きになっている私がいます。
そうですね、人間もそんな感じで、思っていたのと違う一面を発見したり、ちょっとダメな部分が可愛くて許せちゃったり、ありますよね。
完璧な人間なんて存在しません。(そもそも何をもって完璧とするのか…)
その欠点こそが可愛くて仕方なかったり、魅力に繋がるのかもしれません。
こだわり屋で、曲がったことが嫌いで、真面目なにーさん。
平和主義で、のんびり屋、怖がりのひめ。
自由で、好奇心旺盛、やりたい放題なのに意外と几帳面なちび。
そうだなぁ、みんなそれぞれだけど、みんな可愛いなぁ。
自分や人のダメな部分が愛しく思えるかも?
個人的に大好きな1冊です。皆さんもぜひ。
動物たちの表情に注目!「ねずみくんのチョッキ」
こんにちは。
自分で塗ったぬりえを「おたんじょうびおめでとってパパにあげるの」というちび。パパの誕生日は11月ですが(笑)贈り物をするときのセリフを勘違いしているちびが可愛かったくるみです。
さて。
突然ですが、手芸は好きですか?
私は大雑把なので、得意ではないけれど、好きです。特に編み物が好きです。
女子が産まれて嬉しくて、ヘアゴムやヘアピンなんかを作ったりしています。
本当は大きなものも編んでみたいのですが、時間の余裕も編める技術もないので、小さなものをちまちまと作っています。
ひめは本当に褒め上手で優しいので(親バカ)作ったアクセサリーを嬉しそうに幼稚園に付けていってくれます。
正直、親の手作りなど喜んで使ってくれはしないだろうと思っていました。
なぜって…
それは、私自身が親の手作りを喜べないひねくれた子供だったからです。
(表面上、気を遣ってはいたけど(笑))
お母さん、可愛くない子でほんとごめん。
親になってこんな風に思うことはたくさんあります……
(本当は「ありがとう」ってたくさん思いたいのに「ごめん」が多いのはなんでだろう…)
このねずみくんもひめのように、お母さんに作ってもらったチョッキを嬉しそうに着ています。
それだけで私は、なんだか嬉しい気持ちになってしまう絵本です。
きっつい!!
お母さんが編んでくれた赤いチョッキを着ているねずみくん。そこへあひるさんが来て、着せて欲しいと言います。貸してあげたねずみくんですが、次々と動物たちがやってきてチョッキは大変なことに…!動物たちの表情やポーズが面白く、長く子供たちから愛されている絵本です。
背景のない動物だけの絵で、やり取りが伝わりやすく、小さい子にもわかりやすいストーリーです。
表紙の思いきった余白も、ねずみくんの小ささが強調され、これから起こる悲劇を予告しているようです(笑)
又貸しの又貸しの又貸し…ですね。
「そのきつさ、ちょっとどころじゃないでしょ!」「似合うかなって!!」と突っ込みたくなる展開に惹き込まれます。
ねずみくんの見ていないとこで大変なことになってしまったチョッキ。
しょんぼりしたねずみくんの背中が切ない…
と思いきや、最後のページまで読めばにっこり笑顔になれます。
みんなの着た時の表情がとても印象的です。
嬉しいような、きつくて苦しいような…とってもいい表情をしています。
また4足歩行の動物が上体を起こして前を向いているので、その姿勢もなんだかコミカルです。
ひめは「すごい顔!」とケラケラ笑っていました。
が、ちびはなんだか恐かったらしく「怒ってる…やだ」と逃げていきました。
ちびの感覚では顔の表情は「笑ってる」「泣いてる」「怒ってる」の3つのカテゴリーしかありません。
「笑ってる」=好き
「泣いてる」=可哀想
「怒ってる」=嫌い
という反応です。
この絵本、私も子供の頃に読んだのを覚えています。
昔読んだことのある絵本は、懐かしい人に会ったような気持ちになります。
シリーズもたくさんあるみたいなのですが、まだ1冊も読んだことがないので、読んでみたいです。
"雪の降る町を"を熱唱していたKくん「からすたろう」
こんにちは。
おもちゃの電話を持って、「いまからもしもしするからしーっだよ」と真面目な顔してみんなに注意して回るちびに、笑ってしまうくるみです。
さて。
私が小学生2年生の頃、Kくんというクラスメイトがいました。
Kくんはいつでも鼻をほじっていて、ぼんやりしていて、勉強も体育もできず、みんなからあからさまに嫌われていました。
けれどもKくんは誰に何を言われてもわりと平気でいつもご機嫌に過ごしているように見えました。
私は、汚いのはイヤだなと思いながらも、Kくんのいつも明るく、言動が不思議で飽きないところが、全く嫌いではなく、むしろいろいろ話をしてみたいとさえ思っていました。
彼はよく「雪の降る町を」という歌を大きい声で歌っていて、知らない歌だったので、その姿は衝撃的でした。
この渋い感じの知らない歌を、雪の降らない季節にあまり雪が降らないこの町で1人熱唱するKくん。
そんなKくんを思い出し、その他自分に起きた今までのいろいろなことも思い出し、読み聞かせながら様々な感情が込み上げてきて泣きそうになった絵本が今日の絵本です。
からすの鳴きまねの読み聞かせは難しい!
1年生の時からクラスに馴染めず、1人ぼっちでいた小さな男の子。それでも毎日毎日休むことなくとぼとぼと学校にくる彼は、6年生になった時、1人の先生と出会います。そして、学芸会の日が来てその子はからすの鳴きまねを披露することに。誰もが馬鹿にしていたのですが…。人を尊重するとはどういうことなのか。それぞれの胸に問いかける絵本です。
当時、私の学校では、クラス全員の前で班長が班員を選び、選ばれない人だけ席に残っていく、という最悪な班決め方法がありました。(どうしてそんなことが許されたのだろう?)
小学生の頃の私はリーダーなどもやるタイプで(今では考えられない!)、よく班長にもなっていたのですが、Kくんを選んでいました。
ふざけたうるさい男子より一緒にいて楽だったし、他に危害を加えるタイプでは決してなかったからだと思います。
そんなある日、母に「〇〇ちゃん(私)がKくんを班に入れてくれて嬉しいと先生が褒めてたよ。なかなかできないことだよ!お母さん嬉しかった。偉いね」と、さも誇らしげに言われました。
その時の私は、何か違和感を感じながら「いや、Kくんって本当に面白いんだよ」と答えたと思います。
その時感じた違和感の1つは、母親の言い方はKくんを馬鹿にしている、ということでした。
これは後々までずっと長く私達母娘にはびこる価値観の相違で、この頃までは意識していなかったけれど、この辺りから母が人を評価の対象と見ていることへの私の反感は築かれていくのだな、と今となっては思います。
まあ、そんな母との関係は置いといて。
もう1つの違和感の原因は、ずっと純粋な気持ちで仲良くしようとしていると思っていたけれど、実際自分は偽善や仲良くしてやってるという高慢な考えや優越感や自己満足のためにKくんと仲良くしてるのではないかという疑問でした。
これも後々まで、私の心に影を落とす感情のように思います。
周りの人からどう思われるかという気持ちが強くなり、自分の純粋な好き嫌いに自信が持てなくなりました。(年齢的なものかもしれませんが)
それから、なんとなく、Kくんとも距離を置くようになりました。
母に、そのことでもう褒められたくなかったのです。
幼い私は、語彙もなく、客観的に自分を見れなかったので(今もだけど)、自分の感情を分析する術もありませんでした。
今から考えると、とうことです。
(母とは合わないけれど、それはもちろん私側にも問題があり、一生懸命育ててくれたことを感じ感謝しているので、母の育て方を糾弾するつもりはありません。
いじめに加担しなかったことを自慢したいわけでもないのです。正直、その後はわりと黒歴史で、上手く立ち回ることだけが全てといった人間関係も多く、傷つけた人もたくさんいるのを自覚しています…本当に未熟な自分が恥ずかしいです。)
ただ、偉そうなことを言っていいなら、異質な他者を許容する世の中になったらいいなと思います。
「異質な他者」とは、からすたろうやKくんが、周りと違うと馬鹿にしているのではなく、自分以外は家族でも誰でも他者であり、親しさとは関係なく自分とは違う異質な部分を持っている、という意味です。
つまり、自分以外の誰もが「異質な他者」になり得るということです。
(最近、菅野仁さんの「友だち幻想」という本を読んで、その影響も受けました。これ、本っ当におすすめですっ!!教育者や中高生、その保護者の方に是非読んでいただきたいです!)
嫌な相手とは分かり合えなくてもいい、表面的でもいい、誰かを傷つけないように上手く距離をとることを学び、実践することが本当に大事だと思います。
Kくん、今どうしてるかな…
誰かのために一生懸命料理を作る「せかいいちまじめなレストラン」
こんにちは。
最近になってコーヒーの美味しさに気付き、好んで飲んでいるものの、適量がわからず、夜眠れなくなったりするくるみです。
さて。
最近夕食がますますパターン化している我が家です。
好き嫌いの多いひめやちびが食べられる野菜料理…と考えるとあまり浮かばず、新しいものに挑戦して食べなかったら面倒だなぁ、と努力しない結果、似たようなレシピになってしまっています。
たまに外食する時も回転寿司やラーメンか焼肉に偏ってしまっているこの頃。
どれも美味しいのだけれど、もっと何か素敵なものが食べたいなぁ。
今日は、そんな要望に応えてくれるレストランのお話です。
こんなレストランがあったら素敵だな。
誰かのために一生懸命作る料理
イタメーニョさんのレストランは世界一真面目なレストラン。お客さんの注文を受けてから心を込めて作る、新鮮で美味しい料理に誰もが大満足。そんな真面目なレストランのある1日を描いた心温まる絵本です。
まずは、メニューの名前が魅力的なのです。
「はなよめさんのスープ」「とりにくのチリンドロンに」「ヤンソンさんのゆうわく」……
可愛いなぁ。素敵な名前。どんな味なんだろう。
と思ってなんとなくググってみたら(まったく夢がない私!)、まさかの検索がひっかかり、実際に世界に存在する料理名だと知りました!びっくりです。
ヤンソンさんのゆうわく、なんて、私はムーミンがウインクしているような絵しか浮かばなかったのですが、スウェーデン料理らしく、説明を見たら、アンチョビを使った美味しそうな料理でした。
「みわくのフルーツポンチ」「うっとりハニースペシャル」あたりはさすがに実際はないのかな。
魅惑のフルーツポンチ、食べてみたい!
イタメーニョさんの穏やかな丸顔に料理やお客さんに対する真面目さ、誠実さが表れています。
美味しい料理を届けることに真摯に向き合う姿勢にじんわりと心を動かされます。
小川糸さんの「食堂かたつむり」という小説を思い出しました。
「だれかのために、一生懸命料理をする気持ちを描きたい」とあとがきに書いている作者の方の想いが伝わってきます。
イタメーニョさんの作る「うっとりハニースペシャル」食べたら、うっとりしちゃったワーニャさん。
魅惑のフルーツポンチ食べたらやみつきになっちゃうのかなぁ。
食べ物の絵本が大好きなひめは表紙の裏の料理の絵を見て「これ食べたい」「これはやだ」と楽しそうでした。
私もせっかく毎日家族に食べてもらうのだから、このくらいの気持ちを込めて作れたらいいな。
まずは…簡単なところでメニュー名を考えてみるか…
「とりこになる唐揚げ」、とか「ほっこりポテトサラダ」とか、「やさしいお味噌汁」、なんてどうだろう?
あれ、なんだかそれだけで、美味しそうな気がしてきた。
「今日の夕ご飯何?」と聞かれたら、
「奇跡のめぐりあい」なんて言って残り物料理を出すのもいいかも。
って!
本当は上手に作る腕を磨かなきゃいけないですよね。
そして、大事なのは気持ち。
「おいしくなあれ。」ですね。
ファストフードもいいけど、たまにはこんな絵本も是非。
やってみよう!おうまさん遊び「おうまさんしてー!」
こんにちは。
にーさんはインフルエンザのため1人隔離生活を送っています。熱はあっという間に下がり元気を持て余している状態です。彼は毎年のようにインフルエンザにかかるけれど、いつも薬を飲む前に解熱します。強いんだか弱いんだか、と思うくるみです。
さて。子育て中の方、お子さんはパパが好きですか?
今、うちの娘2人はパパが大好きです。
だいたいは帰りが遅く、2人が起きてるうちには帰ってこない夫なのですが、たまに早く帰ってくることがあります。
そんな時はドアの音がするだけで、目を輝かせて「パパ?!」「パパじゃない?」とそわそわ。
そして、「ただいま」と声がすると、「キャー!!」「パパだー!!」「やったぁ!!」出待ちしていたアイドルが現れたような歓喜の声をあげます。
パパ冥利に尽きるでしょう。
遊んでいるとだいたい眠くなって寝てしまうし、進んで自分からは遊ぼうとはしない夫なのですが(チクリ)、異性の親が大好きなお年頃なのでしょうか。
娘2人は、夫に抱っこしてもらおうと、順々に、というよりお互いを押しのけんばかりに飛びついていきます。
腰を痛めてから、私は子供を持ちあげないようにしているので、体を使った遊びをしてくれる夫はありがたい存在です。
今日はそんな体を使った遊びの中でもおうまさんの絵本です。
やってみよう!おうまさん遊び
パパとおうまさんしていたら、くまさんが来て、くまさんにもおうまさんしちゃいます。おうまさん、ぞうさん、とどんどん大きい動物に乗って…最後にはこんなに大きな動物まで!おうまさんごっこしたくなる楽しい絵本です。
お馬さんの絵を見て、パパにおうまさんしてー!と頼むこども。
三浦太郎さんの描くシンプルでかわいいお顔に癒やされます。パパとの触れ合いが可愛いなぁと思っていたら、どんどん大きな動物の背中に移動して、本物の馬におうまさんしてもらったり。
そして、最後にはもっと大きい動物に乗れちゃう楽しい絵本です。
乗り物嫌いでおうまさんしてもらうのも恐いひめは、「すごい!」と言いつつ、「おうまさんはしたくない」とボソっと言っていました。
人間以外は私も恐いですよ、そりゃあ。
ちびはぞうさんが好きで、ぞうさんのページに何回も戻りました。
最後は恐かったようで、「ぞうさんがいい!」としつこく言っておりました。
どちらかというと男の子の方が楽しめる絵本かもしれないですね。
うちでは、にーさんがたまに妹をおうまさんしてあげることがあって、微笑ましい光景です。にーさんだとひめも足が着くのでおうまさんできるのです。
ケンカばかりの毎日で貴重なほっこりタイムなのですが、最終的に倒れて痛かったとか何とかでまたケンカになります…
バランス感覚も養えそうなおうまさん遊び、乗せる方も鍛えられそうですね。
赤ちゃんも楽しめる1冊です。これを読んでお子さんとおうまさんしてみるのもいいかもしれませんね。