3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

心温まる親子の絆の物語「しりたがりやのふくろうぼうや」

こんにちは。
家の片付けに夢中でブログの更新を怠っていたくるみです。

今更ながら世界で最も影響力のある100人にも選ばれたこんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」を読んで、片付けを始めました。

ご存知かもしれませんが、これは片付けのハウツー本です。この本の通りにすれば間違いなくスッキリした部屋と心と頭を手に入れることができるでしょう。

そうはいっても、部分部分疑っている私がいます。
説明書はとって置かなきゃ不安だから残しておきたいな、などと密かに思っています。

ダイエットや英会話、今までたくさんのハウツー本を読んできました。
読むと本当におっしゃる通り!と思うことは多いのですが、完遂できないのはなぜなのか。

1つには間違いなく意志の弱さがあります。
どうしてもしばらくすると楽な方に流れてしまう。

それから意志の弱さに通じるものですが、モチベーションを保てないこと。
これも大きな障壁です。
だんだんどうでも良くなってしまう。

そして最後に、本に書かれていることをどこかで疑っているからなんだと思います。
そのため、少し効果が出ないと、やっぱり違うやり方がいいのではないか、私にはあてはまらないのではないか、と思ってやめてしまったり、もしくは最初の時点で勝手に自分流のアレンジを加えてやって上手く行かなくなったりします。

考えてみると私は人の話を疑うことが多いように思います。
にーさんのあまのじゃくは私に似たのかな…

最近になってやっと、素直に疑わず1つのやり方を信じてやり通してみることこそが、成功への近道なのではないかと思うに至りました。

こんまりさんを信じて片付けだけでもやり遂げてみたいです。

さてさて、そろそろ絵本のお話を。
今日はふくろうの親子のお話です。

自立していく子供と母親の深い愛

ふくろうのぼうやはとても知りたがりやです。
外の世界に興味があり、お母さんふくろうに数々の質問をします。
無数の星、高い空、深い海…世界の広さを自分の目で知ることができたぼうや。
何を考え、何を感じたのでしょう。
ふくろうの親子のやり取りに心温まるお話です。

外の世界に興味を抱き、成長していく子供と、子供の成長を見守る母親の愛。
親子の絆の強さを感じるお話です。

思えば、私は母親の愛が深いということもどこかで疑っていた気がします。
(母はよくやってくれましたが)

自分が母親になってからそんなことに気付くのも実に勝手な話ですが、今、子供たちを心配し、守りたいと思い、幸せを願う気持ちを考えて初めて、母親の愛の大きさを感じます。

このぼうやのように素直に受け止めていれば、母も嬉しかっただろうなぁ、と今となっては思います。

なかなか素直になれない私ですが、私に似た息子もまた、「一晩中起きてたって夜行性だから当たり前でしょ」などと悪態をつきながら聞いていました。

そんなあまのじゃく親子の私たちでも最後は静かに本を閉じました。

最後の1文が心に沁みてきます。

かあさんは その とおりに して くれました。

引用して気付いたのですが、語句と語句の間の空白が多いですね。

おかげでゆっくり噛みしめるように読めます。
ゆったりと包み込む、優しいお母さんふくろうの愛が感じられるようです。

夜、眠る前の絵本にも是非。

しりたがりやの ふくろうぼうや (児童図書館・絵本の部屋)

しりたがりやの ふくろうぼうや (児童図書館・絵本の部屋)