3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

100冊目!理想に届かない自分に苦しんでいる人に「おやすみ、ぼく」

こんにちは。

くしゃみをすると「だいどーう?(大丈夫)」 と必ず聞いてくるちびが可愛過ぎる親バカ全開のくるみです。

 

去年7月から始めたこのブログですが、今日で100冊目の紹介になりました。

 

頻回更新とは言えませんが、無理なく何とか続けてこれました。

読んで下さっている方、本当にありがとうございます。

200冊の報告もできるようにこれからも続けていきたいのでよろしくお願いします。

 

さて、記念すべき100冊目は私の大好きな絵本を紹介します。

 

まだ2歳のにーさんのために、寝かしつけの絵本を探している時に出会った絵本です。

 

にーさんは本当に眠らない子で、寝かしつけは壮絶でした。

 

赤ちゃんの頃はともかく、2歳になってもなかなか寝てくれず、絵本を読んだり、寝かしつけに良いと言われている音楽を聞かせたり、泣かせてみたり、いっそ起こしておこうとしたものの、結局毎日抱っこでスクワットしていました。

長い時には1時間半も抱っこしていたのです。

 

もう重いのに抱っこでしか寝てくれない子。

寝ても簡単には下ろせない子。

ほんの少しの物音で起きてしまう子。

そのくせ眠い時はグズグズで全くご機嫌でいられない子。

 

私の寝かし方が悪いのか。昼間にもっと遊ばせておくべきなのか。

ほっといても寝てくれる子はいるのに。トントンだけで寝る子もいるというのに。

どうして…

 

そんな気持ちがグルグルと渦巻いていた頃に出会ったのです。

 

1日の終わりに自分を労ってあげよう

オランウータンの子の眠りに入る前のひとときを描いた物語です。自分の体の1つ1つにおやすみを言っていくオランウータンの子。少しずつ眠くなり…。寝かしつけにおすすめです。

 

 オラウータンの子が、自分自身の足に、お腹に、腕に語りかけ、1日の働きを讃え、感謝し、眠りの世界に入っていきます。

  

 育児中、自分や子供のできない部分だけを取り上げて責めてしまうことがよくあります。

いや、これは私の場合、育児中だけでなく、ずっとそうかもしれません。

自己肯定感が低いのかネガティブなのか、性格なのでしょう。

 

最近になって思うことは、この大きな要因は自分に対する理想が高すぎることだということです。

 

いつも穏やかでにこにこしている母親。

家事も育児もしっかりこなす母親。

子供に寄り添ってあげられる母親。

こうあるべき、こうありたい、という理想に届かない自分に落ち込んだり苛立ちを感じるわけです。

 

理想が高いのは良いことでもあります。

よいイメージを持って近づこうとするのは向上心につながります。

ただ、それが自分を苦しめるほどなら考え方を転換する必要があります。

 

とは言っても、高い理想を掲げることだって性格の一部なので、そう簡単には変えられないでしょう。

また私出来もしない理想を描いて…と負のループに陥ることになりかねません。

 

そこで、役に立つのがこの絵本。

 

当たり前のように思っている、身体があること。

洗濯物を干すのに階段を昇り降りした足。

子どもを抱きしめた腕。

野菜を切り、オムツを替え、髪を梳かした指。

イタズラやグズグズや可愛い姿を1日中見ていた目。

よく頑張った、ありがとう。もう今日はお休みしよう。

 

1日1回寝る前だけでいいのです。

昼間は高い理想にあくせくもがき試行錯誤していてもいいのです。

寝る前だけハードルを下げて、自分を労ってあげましょう。

1日1回リセットできれば全然違います。

 

この絵本のすごいところは、読んでいるだけで、それが自然とできてしまうことです。

同じく高い理想に苦しむことの多いにーさんの助けにもなったらいいなと思い枕元に置いてあります。

 

寝かしつけだけでなく、大人にもおすすめの絵本です。

おやすみ、ぼく

おやすみ、ぼく

 

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