3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

のんびりやさんから学ぶもの「のんびり森のぞうさん」

こんにちは。

ちびが、夜中に咳き込んで吐くので小児科で薬をもらってました。「薬のもうか」と言うと、「やったぁ!」とジャンプして喜ぶちび。ご飯の時より大きな口が開きます。

お薬ゼリー(全味)、アイス、チョコ、牛乳、ジュース、オブラート、丸めて口の奥に貼り付ける…あらゆる方法を調べて、試して、失敗して、最終的に死ぬくらいの病気にかからなければ薬を飲むのはやめようと諦めたにーさんの、実の妹とは思えないくるみです。

 

にーさんに薬飲ませるのがどれほどのストレスだったか。(今では思い出。錠剤になったら飲めました。)

 

さて。

子育て中のみなさん、厳しい口調で子供を怒ったり注意したり、1回もしない日はありますか?

 

私は自信を持って即答できます。

 

ありません!(涙)

 

そんな毎日怒ることなんてないでしょ、ダメなことしても穏やかに注意すればいいだけだし。

っていう方もいるのかなぁ…はあ。

 

確かに最近なんだか怒り過ぎている気がします。

2歳児に「おこらないで。ごめんね」と言われてハッとします。

このままでは、注意した内容でなく怒られたことが印象に残るだけ。ダメダメ育児です。

 

うちの場合、にーさんとちびは少しでも私の口調が強くなると嫌がり、反抗したり泣き叫んだりします。

なので、結果、あまりきつい言い方ができません。わかりやすく効き目がないどころか、状況が悪化するのです。

 

けれど、ひめはきつく言ったらすぐに響きます。ダメなことはやめるし、やらなきゃいけないことはやります。そんなひめへの注意はついきつくなってしまう。

なぜって…

その方が楽だから…

 

にーさんやちびに対してやるように、穏やかに説得を試みるのって気力と体力がいるのです。

 

その点、恐怖政治は楽で手っ取り早い。(にーさんとちびには効きませんが)

 

人間、つい楽な方を選んでしまう。(人間というか、私がですね…)

 

かわいそうなひめは、空気が読めるばっかりに、きつく言われてばかり。

 

といっても、そもそもひめは怒られることもあまりしないのですが。

ひめが怒られることの9割、いやもう99%が、たった1つのことです。それは、

 

「早くしなさい」

 

です。

 

のんびりやさんのひめ。

着替え始めてから着替え終わるまで1時間かかることもあります。

1つ脱いでは何かに気を取られ、いつの間にか着替えるのを忘れてしまう。思い出してはまた1つ、の繰り返し。

 

時間がある時はいいんです。

「着替え終わったら〇〇しよう」とか、「ズボン忘れてなぁい?」とか、感じよく言えます。

問題は時間に制限がある時やお風呂上がり。

あまりののんびりに「いつまで着替えてるのっ!!」となってしまうのです。

 

本当は、早く早くって急かしたくないんだよ。寄り道して得られるものもたくさんあるのだろうし。

いつもにこにこ穏やかで、やることも丁寧なひめにはひめの良さが充分ある。それを壊したくはない。

 

と、のんびりさんを肯定したい時にぴったりの絵本が今日の絵本です。

 

のんびりやさんから学ぶもの

のんびり森に引っ越してきたうさぎさん。ぞうさんにお祝いパーティーの招待状の配達をお願いしたところ、のんびりやさんのぞうさんはそれはそれはのんびりと配ったため、パーティーに誰にも来てもらえませんでした。さて、パーティーは無事開かれるのでしょうか。

 

色合いも優しく、ほんわかしていて、のんびり、可愛い絵です。

 

引っ越してきたうさぎさんはぞうさんとは反対にせっかちそう。赤い家を見て郵便屋さんと思い込んだり、パーティーを開くのが翌日だったり。

この対照的な2人のやり取りが微笑ましいです。

 

のんびりやさんのぞうさんはまず受け取った招待状を眺めることから始めます。それだけで、せかせかしていたココロが和らぎます。

そうだなぁ。そういう贅沢な時間、ないなぁ。

用件だけ受け取ってポイ、とする日々。

毎日は無理でもたまにはゆったりとした時間も大切にしたいなぁ。

 

そんなことを思いながら読み聞かせしていたのですが、ぞうさん修行が全くできていない私の読み聞かせは速かったようで、またひめの「ん?どういうこと?」をもらってしまいました。

絵が好きでゆっくり眺めていたいひめにとって、私の読み聞かせのスピードは少し速いのかもしれません。

どんどん次ページに進みたいにーさんのプレッシャーに負けず、次回からもう少しゆっくり読みます。

 

ひめには、また再度読んであげました。

「うさぎさん、嬉しそうだね!」とにこにこのひめを見て、

私がひめに社会のルールに従って時間を守ることの大切さを教えているのと同時に、ひめは私にゆったりと今その時を楽しむ幸せを教えてくれているんだ、

と思いました。

 

育児は育自。

ありがとう、子どもたち。

 

とはいえ、いつもゆったりとしてると家事と育児は回せません。

何においてもバランスは大事。難しいところです。

 

のんびり森シリーズ、他も読んでみたいです。

のんびり森のぞうさん (えほん・ハートランド)

のんびり森のぞうさん (えほん・ハートランド)