3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

そうそう!こんなことやってた!「ぼくのかえりみち」

こんにちは。

「はなみずのシール!」とちびが言うので、「鼻水の絵のシールがあるの!?」と思って、ちびの手元を見たら、しずく型の可愛いシールを持って、嬉しそうに貼ろうとしていました。ちびにとっての鼻水って一体どんな存在なんだ…?と思ったくるみです。

 

さて。子供達は新学期が始まりました。

にーさんは昨日から給食も始まって、水曜日の昨日は早めの2時半に帰ってくるはず…なのですが、彼はだいたい3時頃フラフラと帰ってきます。

家から学校はめちゃめちゃ近いんですけどね。

 

だいたいは、仲良しの友達とクラスで大流行のCCレモンという手遊び(ご存知ですか?)をしたり、ランドセルを引っ張りあったりして、タラタラと遊びながら帰ってくるのです。

 

そんな姿が見えると、誰とも遊ぶことのなかった幼稚園の時を思い出しては、その成長ぶりに涙してしまいそうな親バカの私は、遅く帰ってくる彼が逞しく見えます。

 

1人で帰る時は何を考えているのかなぁ。

 

今日は、そんな小学生の帰り道をテーマにした絵本です。

 

こんなことやってた!

ランドセルを背負ったそらくん。今日は道路の白線を辿って帰ると決めました。立ちはだかる数々の障害を乗り越えて、そらくんは白い線から落ちないようにゆっくり歩いていきます。ところが、家を目前にして大ピンチが…。そらくんは無事家にたどり着くことができるのでしょうか。

 

ああもうこれ、すっごくわかる!!

かなりの人が共感できるのではないでしょうか。

 

どこにも落とさずに1つの石ころを蹴って家まで帰るとか、タイルのような道路の線の部分を踏まずに歩いていくとか。

私もやった記憶があります。

 

ただただ、道路の白線をたどる1人遊びなのですが、そらくんの想像力と真剣さによって、いつもの帰り道は大冒険の舞台になり、そらくん目線の描写によって読者も引き込まれてしまいます。

 

切り立った崖に浮かび上がる白線を見てしまうと、ただの1人遊びなどと言ってはいられず、一歩間違えたら死んでしまうかもしれない生死を賭けた挑戦として、そらくんを応援したくなります。

それだけそらくんの真剣さは揺るがないのです。

 

私は自分に甘かったので(今もだけど)、障害があるとあっさり特別ルールを設けてクリアにしてしまっていましたが、そらくんの場合もこれは特別ルールにあたるのかな?

 

最後の展開がとても良く、個人的にとてもおすすめの絵本です。

 

懐かしいあの頃の自分に出会えます。

 

子供たちにも面白かったようで、そらくんと一緒に冒険を楽しんでいました。どうなっちゃうのかハラハラするストーリーも楽しめました。

 

ただ、親になると、白線は踏まずに内側を歩いて欲しいものですね(笑)

 

大人の方も読んでみて下さい。懐かしい気持ちになること間違えなしです。

ぼくのかえりみち

ぼくのかえりみち