世界は彼らのおかげでちょっとだけ優しくなる「シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる」
こんにちは。
水曜辺りから右手で物を持つ時に力が入らず違和感があるな、と思い、考えてみたら、先週末に珍しくにーさんに付き合ってマリオテニスエースというゲームをしたのでした。
え…今ごろ…とまたしても自分の体の衰えに驚かされたくるみです。
衰えるのは仕方ないですが、なんとか進行を緩やかにしたいものです。
さて。
皆さんこの冬はどんな寝具でお過ごしでしょうか。
私はとても寒がりなので家の中で1番暖かい布団は誰にも譲りません。
子供たちにはスリーパーというベスト型の着る毛布のようなものを着せているのですが、そのせいもあってか、同じ布団では暑がります。
私の両隣のちびとひめは私とくっつきたいけれど、布団は嫌だ、ということで、布団を足で蹴飛ばす2人に布団を剥がされないように必死で抑えるというミッションを遂行しつつ眠りにつかなければいけません。
朝になると私の布団を踏んだり乗り上がったりしているので、2人を起こさないように早く起きるのも大変です(泣)
どうにかならないものでしょうか。
早く子供だけで寝て欲しいです。
そうなったらなったでやっぱり寂しいのかな。
今日は、そんな風に私が窮屈に3人で寝ている夜中、現れているかもしれないミステリアスな集団のお話です。
ちょっとだけ…
シルクハット族は夜中の1時にやってきます。
そして足音1つ鳴らさずに、目配せして頷いて、空を飛んで、窓の隙間をするりと抜けて、廊下を抜けて枕元に立つと…
シルクハット族は一体何をするのでしょう??
子供にだけかと思ったらおじいちゃんや世界各地の人々のところにやってくるシルクハット族。
シルクハットをかぶり、黒いマントの謎の人たちです。秘密結社のような怪しさです。
そんな彼らが、
ちょっとだけ…
ちょっとだけ…
することとは?
彼らがすることの優しさ、慎ましさったらハンパないのです。
なんたって紳士ですもんね。シルクハットですもの。
緊迫した前半は恐る恐る見ていたひめも読み聞かせが終わったら、自分で手にとって熱心に眺めていました。
そして、「ほんとにいるの?」…と。
何でも信じてしまうひめです。
サンタクロースのような存在ですね。
いないけどいる。いるけどいない。
誰かに少し優しくする気持ちさえあれば誰もがシルクハット族なのかも。
私は星が煌めく夜空をみんなで持っているページが印象的で好きでした。
彼らの力で世界もちょっとだけやさしくなっているのかもしれません。
考えてみれば、誰でも眠る時間はあります。
大人にも、子供にも、お年寄りにも、病気の人にも、大統領にも、犯罪者にも、お金持ちにも、貧しい人にも。
誰もが必ず眠ります。
誰にとっても眠りが穏やかなものでありますように。
ちょっとだけでいいから、人に優しいことをしたいと思った絵本でした。
皆さんも是非。
シルクハットぞくは よなかのいちじにやってくる (絵本・こどものひろば)
- 作者: おくはらゆめ
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: 単行本
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