3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

ケンカするほど仲がいい??「いたずらコヨーテキュウ」

こんにちは。

普段は普通に話しているのに、チョコを渡す時にはにーさん相手になぜか緊張して「何て言って渡せばいいの??バレンタインデーのチョコだよって言えばいい??」と緊張していたひめが、可愛かったくるみです。

いつか家族以外の男の子にそんな風に緊張して渡す日がくるんだろうな。

 

そんなひめとにーさんですが、相変わらずケンカは多いです。

 

一緒に遊べばケンカになるとわかっているのに、懲りずにひめを誘うにーさん。

最近ひめは「にいにと遊ぶとにいにがすぐ怒るからやんな〜い」と断っていて、それもまたにーさんは気に入らず、「なんでだよ〜」と絡んでいきます。

 

あんまり大人げないので、「またケンカになるんだから無理やり誘わないよ!」と怒り口調で言うと、私とにーさんの口論が勃発。

 

それを見て、ひめが、「にいにに怒らないで!」と私を睨みます。

 

え…あなたはそっち側??

 

全く仲いいんだか悪いんだか。

 

ケンカするほど仲がいい、と言いますが、ケンカ相手の存在は良くも悪くも気になってしまうものですよね。

 

今日はすぐにケンカをしかける森の困ったさんのお話です。

 

いたずらばかりしていると…

いたずら好きのコヨーテのキュウはいたずらばかり。そんなキュウですが、ある日木の幹の中の虫を食べていると口が抜けなくなってしまいました。しかし、いつもいたずらをされている森の動物たちはたすけてくれず…。いたずらばかりしてると誰も助けてくれなくなっちゃうかも!?

 

ほとんどが白黒で少しの赤と緑。

優しい印象を与える絵です。

 

キュウは普段の悪行のせいで誰も助けてくれないどころか、ここぞとばかりにささやかな復讐を試みるものまで現れます。

うさぎの復讐が可愛いです。

 

なんだか意地悪そうに見えていたキュウですが、時が経つにつれ、弱々しくなり、素直に反省し始めると、可哀想になってきます。

そろそろ誰か助けてあげないかな…

 

そこへ現れたハイエナのロク。

キュウとは普段ケンカばかりしているロクですが…

私は、このハイエナのロクの顔がブサ可愛くて好きでした。

出てきた動物の中では圧倒的にロクが好き。

 

ひめやちびは小さいうさぎが好きみたいでした。

 

というより、ひめは、コヨーテ、ハイエナという聞き慣れない動物に少し戸惑っていました。

そうか、最初にもうちょっとゆっくり説明しないといけないな、と思いました。

「このキツネさんみたいなのはコヨーテっていう動物で、名前はキュウだよ。」と、説明した方がいいのかな…主人公だし。

 

絵本の読み聞かせでは余計な説明やクイズなどは進行の妨げになるので極力避けたいのですが、あまりに物語に入り込めなかったり、ストーリーの大切なところで意味がわからなかったりするとつまらないので、補足説明も時には必要だと思うのです。

そこら辺の加減が難しいです。

 

文章のリズムや雰囲気を含めた全体を受け取ってもらいたいので、なるべく読むだけにしたいとは思うのだけれど…。

 

まだまだ改善の余地のある読み聞かせです。

 

さて、絵本に戻って…。

いたずらばかりしていると誰も助けてはくれない、という教訓にも思えるこの絵本ですが、子供のようなキュウの成長の物語とも読めます。

 

自分勝手で周りに攻撃的だったキュウが、他者との関係のとり方を学んだこの事件。

因果応報ということだけでなく、ロクとの関係に温かい光を感じます。

 

ケンカするほど、意気投合した時の結束は堅かったりして。

うちの兄妹もそうだといいな。

いたずらコヨーテキュウ

いたずらコヨーテキュウ