3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

子どもの最大限を引き出す"好き"の威力「あかがいちばん」

こんにちは。

まだダウンコートをクリーニングに出す勇気が出ない寒がりのくるみです。

 

昨日、ひめの洋服を通販で買いました。

幼稚園は制服だったので、あまり服を買わずにすんだのですが、入学するにあたり、着ていく服がない!と慌てて買い足したのです。

 

サイズ感などを実際に見て買いたい気もしますが、子連れで買い物に行くのはとにかく大変。

通販、本当に有り難いです。

 

欲しいものが色や種類で検索できるし、写真を見てコーディネートできるし、違うブランドのものもいっぺんに買えるし、1回寝かせておいて本当に必要か考えられるし。

外ではゆっくり買い物できない子育て中の強い味方です。

 

そんなこんなで通販サイトでひめの服を選んでいた私。

どんな服を買おうか悩みます。

子供の頃、母に「ピンクは似合わない」と言われ続けたことを今だに根に持っている私は、子供には好きな服を着て欲しい気持ちがあります。

 

でも、やはり、完全に自由に選ばせるわけにはいきません。

 

春から学校に行くのに厚手のニットを選ばれても困るし、学校にフリフリのワンピースやタイト目のスカートも困ります。

半袖はあるから今はいらないし、値段が高いものも困る…逆に安すぎて生地が薄そうなのや、洗濯しにくそうなものもダメ…

1つの色ばかりでも合わせにくいし、派手な色ばかりだと変わり者になっちゃう。

はおり物が1つもないのは困るし、たくさんは要らない。

 

結局いろいろ制限してしまいます…

服って、意外といろいろ考えながら選ぶものですね。

 

そんなわけで、私が候補を複数選んで、そこから選ばせる形にしました。

 

すると、やはり、私が選ばないような選択をするのです。

当たり前ですが、子供でもしっかりと自分の好みがあるものなんですね。

勝手に決めないで良かったです。

 

そんな今日の絵本は、好きなものを身につけていたい女の子のお話です。

 

 

子どもの最大限に引き出す「好き」の威力

お母さんは全然わかっていないけれど、赤はとっても素敵な色。

赤い靴下を履くと高く飛べるし、赤いパジャマはおばけを追い払ってくれる。

誰がなんて言ったって私は赤が大好き!

赤が大好きな女の子の気持ちを真っ直ぐに表した絵本です。

 

初めに真っ白なページに1行。

おかあさんったら あかのこと、 なんにも わかってないんだよ。

そして、女の子の独白が始まります。

 

女の子は赤が大好き。

高く飛べたり、強くなったり、美味しく感じたり。

赤は自分を変えてくれる素敵な色なのです。

それなのに、お母さんが他の色のものをすすめてくることが、女の子は不満です。

 

その不満を女の子が、女の子の言葉で、私達に教えてくれているような構成のため、子供の気持ちがストレートに伝わってきます。

 

さらに、赤い靴下を履いたときの躍動や、赤いヘアピンを付けた時の幸せそうな表情を見ると、女の子にとって赤がどれほど特別な色なのかがよくわかります。

 

こんなに幸せそうなら赤いもの身につけさせてあげなよ!という気持ちにもなるけれど…

 

いやいや、お母さんの言い分もわかることばかりなのです。

黄色いパジャマの方が暖かいから、とか、赤い手袋はもう穴が空いているから、とか…

実用性って大事です!

 

そして、子育てではこんなことが多いなぁと思い至ります。

子供の自由に好きにさせてなあげたいけど、危ないとか、後で困るとか、正当な理由で親は修正したくなるものです。

 

でも。

自分の力を最大限に発揮して、幸せそうな女の子を見ると何が子供にとって良い選択なのか考えさせられます。

「好き」の威力ってすごいです。

 

子供の気持ちを聞いて理解して寄り添ってあげることの大事さを思います。

 

でも、やっぱり全部は無理だなぁ…

 

ちびのボタン嫌いも否定したり説得したりせずにゆっくり聞いてみようかな。

あかがいちばん 新装改訂版 (海外秀作絵本)

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