3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

言葉遊びを楽しもう「ここんぷいぷい」

こんにちは。

薬のせいで、眠気覚ましのコーヒーと大好きなアルコールが飲めず、「もう、何を飲めばいいの〜(T_T)?」と愚痴ったら「水を飲んだらいいんじゃない?」と夫に真顔で返され、目が点になったくるみです。

 

通じない会話は受け手だけでなく、発信側にも問題があるのでしょう。

「普段飲んでる飲み物が飲めなくて悲しい」と言えば慰めてもらえたのかもしれません。コミニュケーションって難しいです。

 

日本語は曖昧な表現が多いと言われますが、それが便利な時もあり、時に誤解を生んだり、心がすれ違ったりする不便なものでもあります。

察する文化は美しくもあり、相手に求めてしまうと疲れてしまいます。

みんなが心の内をはっきり言ってくれればいいのに、と思うことも多いです。

 

けれど、曖昧さを含んだ柔らかい言葉はやはり日本語の魅力。

枕詞などの意味よりもリズムを楽しむ言葉や、かけ言葉などの二つの意味を合わせ持つ言葉など、意味を超えたものを楽しむのも日本語の良さです。

 

にーさんはそんな日本語が好きらしく、難しめの慣用句を使ったり、言葉遊びばかりしています。

替え歌も大好き。漢字も好き。ことわざも好き。

そんなにーさんも楽しめた言葉遊びの絵本を紹介します。

 

懐かしいものから現役のものまで

「いちじく にんじん さんしょに しいたけ…」などのかぞえうたや「しょうがなければやおやへいきな」などのまぜかえしことば、「どれにしようかな…」などのいちきめことば…その他たくさんの言葉遊びをダイナミックな絵とともに楽しめる絵本です。

 

目次が付いていて、「くりかえしことば」「そっくりことば」などと言葉遊びがジャンル分けされています。

それだけでもにーさんは「弁慶の言葉ってなんだろ?」などと興味を惹かれたようです。

 

「いまないたからすがもうわらった」

「なきむしけむしはさんですてろ」

などは、私は子供のころ聞いたことのあるフレーズで、今は聞かない懐かしいものでした。

 

「どれにしようかな…」や「生麦生米生卵」など、今も使われているものもあり、語り継がれている言葉の力を感じます。

題にある「ここんぷいぷい」など、私の知らない言葉もありましたが、どの言葉も読んでいるとリズムが心地よく、意味だけではない言葉の魅力を再認識できました。

 

回文や切れ目で変わる文など、大人の私でも楽しいものです。

 

絵は迫力ある個性的な絵で、日本的な要素も感じさせ、伝わってきた言葉のイメージと合っていて良かったです。

 

皆さまも是非。