いろいろある静かさを集めた絵本「しんとしずかな、ほん」
こんにちは。
絶不調のくるみです。
ずっと喘息の薬を飲んでいるのですが、なかなか咳がよくならず、咳をしていたら身体に負担がきて、坐骨神経痛を再発しました。
今日はのたうち回るほどの痛みに、一瞬救急車を呼ぼうかと、考えたほどでした。
というのも、夫は子供たちみんなを連れて外出してくれていて、家には私1人。
誰にも助けを求められませんでした。
一時は立っても座っても寝ても痛く、水を飲むこともできず、冷や汗をかきながら呻き、とにかく少しでも楽な姿勢を探していました。
今は少し落ち着いてブログを書く余裕もでてきました。
それにしても。
家に1人なんて、いつ以来でしょうか。
なんて静かなんでしょう。
空気清浄機の音だけが、聞こえます。
せっかくなので切ってみます。
しん。
しずか。
心が落ち着いてきます。
にーさんの走り回る音。ひめの人形遊びの声。ちびの「なんかたべたい」。兄弟げんか。テレビ、ゲームの音。おもちゃの電子音。
普段、どれだけ音に囲まれているかがよくわかります。
いつかそんな騒音を懐かしく感じる日もくるのでしょうか。
静かさに耐えられずにテレビをつけるような日がくるのでしょうか。
はい、くるのでしょうね、きっと。
今のこの騒音を未来の静かな時間に分けられたらいいのに。
静かさ。
皆さんは味わっていますか?
耐えられない静かさと、心が休まる静かさ。
気まずい静かさに、優しさの静かさ。
たくさんの静かさを集めた絵本がありました。
静かさあるある
しずかさにはいろいろある。うちじゅうで最初に起きた人のしんとしたしずかさ。ぬりえのしずかさ。棒つきのアメをなめているしずかさ。誰かをびっくりさせる前のわくわくするしずかさ。たくさんの静かさを集めたしんとしずかな、絵本です。
しずかさには いろいろある
という始まりから、どんどん紹介される静かな場面。
気まずい時、どうしようという時。
気遣う時や、ドキドキわくわくの場面。
集中している時や、雪の日。
さまざまな静かな場面に「あるある!」と思いながら読み進められます。
物理的に静かな時だけではなくて、とんでもないことが始まる少し前とか、逃げ出しちゃいたいと時とか、心がしんとする瞬間も捉えていて、面白かったです。
ぬりえの静かさで、思い出すのは、1才児が妙に静かな時です。
それは必ず良からぬこと(いたずら)をしている時。
なんか静かだなぁと思って行ってみると、口に入れたマグの水を床に吐いて遊んでいたり、高いところに置いていたはずのクレヨンをなぜだか手にして落書きしていたり…
2才の今はぬりえやパズルに集中していて静かな時もあり、成長を感じます。
絵本に戻ると、絵も魅力的です。
内緒話をしている友達を見つめるくまの表情や髪型を気にするハリネズミくんの表情。
可愛いだけじゃない動物たちの絵が私はツボでした。
最後は寝息の静かさなので、寝かしつけにもいいかもしれません。
大人も楽しめました。大人のシチュエーションで大人向けにも作って欲しいな。おすすめです。
- 作者: デボラアンダーウッド,レナータリウスカ,Deborah Underwood,Renata Liwska,江國香織
- 出版社/メーカー: 光村教育図書
- 発売日: 2011/01/01
- メディア: ハードカバー
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