3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

大人にとっては深い、子供にとっては?「ぞうのさんすう」

こんにちは。
私の今年1年を表す漢字1字は「厄」だと思うくるみです。

今年は年明けから0歳児含めた家族全員がインフルエンザに感染し、中頃にはぎっくり腰になり、このままだとヘルニアによる坐骨神経痛で足が1本痺れたまま年を終えそうです…

厄年とはよく言ったもので、本当に体を壊しやすい年齢なんだと身をもって知りました。

1人目2人目と比べて明らかに産後の疲れをいつまでも引きずっているのも、言うまでもなく年のせいだと思います。

少なくとも子供が成人するまでは元気で生きていたいものです。

この先あと何年生きられるのだろう。
もう人生を折り返したのだろうか。

そんな風にぼんやりと考えました。

この絵本もそんなことに思いを馳せる1冊です。

大人にとっては哲学的な1冊。子供にとっては…

※とても良い絵本ですが、この先汚い単語が出てくるのでお食事中の方などご注意下さい!




ぞうは草を食べ、水を飲み、眠り、うんちをする。
ぞうは自分でうんちを数えます。
1年目は1日1個のうんちを。うんちは年を取るごとに1個ずつ増え、50個をピークに今度は1個ずつ減っていきます。
うんちが1つになって365日過ぎた時、ぞうは…

この絵本、初めて読んだ時、込み上げてくるものがありました。

初めて2個のうんちを出した時の、子供のぞうが回りながら喜ぶ様子。
純粋に体と向き合い、うんちをするだけで嬉しいと思う気持ち。赤ちゃんの成長を見守る親と同じでしょうか。

そして、どんどん成長していく生命力溢れる様子。
体はぐんぐん大きくなり、次の日も同じように大きくなることを信じて疑わなかったことでしょう。

しかし、だんだんとうんちが減っていくという、明らかに死を予感させる後半の切なさ。どうなるんだろうと見守る心許なさ。

そして、哲学的なラスト。
語彙力のなさを露呈してしまいますが、とても深いです。

さて、子供たちは何を感じとったのでしょう。

人もいつか死にゆくことに気付き、怖くなったでしょうか。
ぞうは結局どこに行ったのか、ともやもやしたでしょうか。

いいえ。

うんちドリルが爆発的売上げを伸ばすほどのうんちパワーをなめちゃいけません。

ひめ「うんちばっかりで汚くて面白い」

にーさん「うんちを山積み…臭そう」

うんちに注目し過ぎだ(笑)

思春期に読むとまた違った感想が得られそうです。

ぞうのさんすう

ぞうのさんすう