理不尽とうまくやっていく「そんなことって、ある?」
こんにちは。
桜の花に気分が上がるくるみです。
春休み。いかがお過ごしでしょうか?
うちは家で過ごすことが多いのですが、1日家にいると目立ってくるのが兄妹喧嘩。
朝からずっと顔を合わせていると、それだけ頻繁になり、聞いているこちらも嫌気がさしてきます。
だいたいがお兄ちゃんが少し大人になってくれれば済む問題。
少しの我慢で妹に喜ばれたり、母親から賞賛されるならその方がお得じゃないのかなぁ、と思うのですが、彼なりに譲れないものがあるのかなかなか簡単ではないようです。
にーさんからすると「少しの我慢」ではないのかもしれません。
私自身は2人兄妹の下なので、上の気持ちはわからないのですが、確かに上の子ってわりと分が悪いことが多い気がします。
自分のことばかりみてくれていた両親をある日突然下の子によって奪われ、玩具をとられても髪を引っ張られても「まだわからないから許して」なんて言われる。
一緒に仲良く遊んでいたのに気に入らないと急に泣き出されて、譲らないといけない雰囲気になっている。
下の子は自分が怒られているのを見て上手く立ち回ってなぜだかあまり怒られない。
うちの場合、にーさんとひめは4歳違うので、できることが全然違います。
ただ、それは大人の視点で思うことであって、子供の視点ではそんなに変わらないと思っているのかもしれません。
もしくは違うのはわかっていても認めたくないのでしょうか。
下の子には優しくしないといけない。
わかってはいるけど…
なんで僕ばっかり??
そんな思いをたくさんしているんだろうなぁ、というのを日々感じます。
私もできる限りにーさんを立てたり、公平に扱うようにしているのですが、にーさんは公平ではなく平等に扱われたいようで、なかなかこの不満を満たすことができていません。
今日はにーさんが感じているそんな不平等さを体験できる1冊です。
そんなことだらけなのです
おじいちゃんの発案でジョギングに行くことになった一家ですが、みんなで走っていたはずが、次々と脱落していき…。そんなことってある?男の子のため息が聞こえてきそうです。
この絵本、1番遠くまでしっかり走りきった男の子が理不尽を強いられるというお話です。
にーさんは大いに感情移入して読めたようです。
「可哀想すぎるだろ」と言っていました。
そんなことってある?と不満の男の子ですが。
そうだなぁ、意外と人生はそんなことだらけかもしれません。
みんなが同じコースで同じルールで競い合うわけではないのです。
哀しいかな、産まれ持ったものからして違います。
理不尽を受け入れて、うまくやりくりしていくのが人生かもしれません。
確かにこのレースの結末はあんまりだとは思います(笑)
頑張れ、お兄ちゃん。
絵本では、そんな不平等レース後に家族みんなで紅茶を飲む姿があり、なぜだか妙に癒やされます。
兄妹喧嘩後に仲良く遊ぶ我が子を見ているようでした。
そんなストーリーもさることながら、描かれている昭和の風景に昭和生まれはノスタルジックな気分になれます。
アドバルーン!……などなど。
また、干している途中だった洗濯物が干し終わっていたり、往復で変わる背景も間違え探しのようで楽しい1冊です。
みなさんもぜひ。