3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

たった1つの太陽が無数の太陽に「太陽をかこう」

こんにちは。

夕食の準備中、何か食べさせてとキッチンにへばりつくちび(ほぼ毎日)に、キュウリをあげてみたら満足してくれたので当分はキュウリでいこうと思ったくるみです。

 

学生時代、美術は得意でしたか?

私は何よりも苦手でした。

中学の時に真剣に作った作品の評価が最低で、その時に自信もやる気も失い、今に至っています。

 

今になって、育児の風景などをサラッと絵日記にでもできたら後で見返す時に楽しいだろうなぁ、と夢想しています。

実際描いてみると棒人間しか描けず…

絵が上手な人、本当に憧れます。

 

絵の才能はもう生まれ持った物なんだと諦めて生きてきましたが、努力していれば少しは違っていたのかな。

最近はそんな風に思ったりします。

というのも、ディズニーキャラクターなんてほとんど描けない私ですが、ミッキーの横顔だけは上手に描けるのです。それは、昔使っていたマグカップに描いてあった絵を何度も真似して描いたことがあるから。

 

つまり、うまい人の描いた絵をとにかく真似る。その繰り返しで見本がなくても描ける絵が増えていき、応用が利くようになるのかもしれません。

もちろん、最初から難なくできる人もいるのでしょうけど。

 

大人になって思うことは、全てのことにおいてそうなのかもしれない、ということです。

勉強ができない、体育が苦手、歌が下手…

そう思い込んでいたものも本気でやろうと思って時間をかければ満足できる程度にはできるようになるのではないか。

問題は、向き不向きでなく、そのことに情熱と時間をかけられるか、ではないのか。

 

よく「そんなこと自分だってやればできるよ」という人がいますが、"やるかどうかということ"こそが才能ではないでしょうか。

 

とはいえ、好きと思わなければなかなかやる気も起きないものです。

 

好きこそものの上手なれ。

 

つまりは、好きと思うことが才能、ということになるわけです。

 

 子供たちには毛嫌いしたり、評価に惑わされたりせずに、好きなことを探してもらえたらいいな、と思います。

 

今日は、1番憂鬱な夏休みの宿題は絵日記の絵、というにーさんにも、科学的な入口から美術の世界へ誘ってくれるのではないかと選んだ絵本です。

 

どんな時代でもどこにいても

 私たちの頭上に輝く太陽。はるか遠くでエネルギーを送り続けているその星を、昔から画家や科学者などたくさんの人々が描いてきました。あなたならどう描きますか?太陽の様々な描き方を紹介、提案してくれる絵本です。

 

前半は太陽の科学的な説明で、小さい子は退屈かもしれません。

ひめは脱落してにーさんと2人で読んでいました。

 

けれど、途中から文章も少なくなり、たくさんの太陽の絵になり、そこから興味を示したひめも再び参加しました。

 

偉人の描いた太陽、 顔の描かれた太陽、黄色い太陽、赤い太陽、丸い太陽、トゲトゲの太陽…

たくさんの太陽が登場します。

 

当たり前だけれど、どの時代の人も、どの国の人も関係なく、同じ太陽を見ているのだということに、改めて心が動かされました。レオナルド・ダ・ヴィンチも同じ太陽を見ていたのだなぁ。

 

そして、同じ太陽でもそれぞれ違った表現ができるということに、人間の面白みを感じます。

 

様々な絵の描き方の提案もしてくれ、読み終えると太陽を描いてみたくなります。

 

絵が好きなひめはさっそく、「描いてみる!」と言って何やらゴソゴソと作業を始め、なぜだか茶色い折り紙でたてがみがついたライオンの頭のような立体の太陽を作っていました。(描いてはない。自由!)

にーさんは終始ふーんという感じでした。

(何を感じたのかなぁ)

 

大人も楽しめる1冊です。

太陽をかこう (至光社国際版絵本)

太陽をかこう (至光社国際版絵本)