3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

文化について考えられる絵本「文様えほん」

こんにちは。

里芋が好きで、旬の到来が嬉しいのですが、煮ると5回に4回は吹きこぼしてしまうくるみです。

 

子供と歩いていると、自分とは見ている景色が違うことに気付きます。

「ハートがある!」「キラキラ(ひし形)だ!」「星の形だね!」

普段目を向けない物に注目して、形を探し出します。

こんな小さなハートを見つけたんだ、と思うこともしばしば。

 

ちびもキティちゃんやアンパンマン、ゾウさんなど、知っている形には敏感に反応します。

 

思えば、私も小さい頃、祖母の家の天井の木目の形や、バスの座席の細かい模様など、いろいろな物を真剣に眺めていたような気がします。ふすまや神棚の木の模様も複雑で面白かったな。

 

よく見れば、身の周りにはたくさんの模様で溢れています。

 

そんな模様の世界を楽しめる絵本がありました。

 

言葉よりも古い表現形式「文様」

よく見かける着物の柄から、家紋や世界の文様まで、家族の会話を通してわかりやすく紹介されています。伝統的な文様の読み解き方をはじめ、一つのモチーフがその土地その土地によって変化していく「文様の旅」など、「文様」を切り口に、美術、歴史、地理、古文、さまざまな分野に知的好奇心が広がる絵本です。

 

Eテレの「デザインあ」という番組で、家紋の書き方のコーナーを見た時からとても気になっていた文様というもの。

そんな文様を詳しく学べる絵本があったので、手にとってみました。

 

たくさんの種類の文様があり、眺めているだけで、とても楽しい絵本です。

詳しい説明もあるのですが、子供がおばあちゃんやお父さんと会話しつつ知識を広げていくストーリーがあるので、子供たちも私自身もとても入りやすく、読みやすかったです。

 

文様は言語よりも歴史が古く、文様を知ることが遠い昔の世界を想像するきっかけになるかもしれません。

人は身近なものを絵にしたりマークにして楽しむもの、つまり、文様を見ればその時その土地の人にとって何が身近なのかがよく分かり、文化を知ることができるということです。

 

また、文様で表した世界地図や、文様が国によって変化していく様子など、世界に想像を広げる入り口にもなりそうな1冊です。

 

たかが文様と思っていたら大間違い、文化について考えさせられる興味深い絵本でした。

 

絵が好きなひめは「これは何?」「これ見たことある!」とかじりついて見ていました。

 

歴史好きなにーさんも楽しめたようです。

 

読後はひめと身の周りにある文様探しを。

シンプルで無地の家具の多い我が家ではあまり見つけられませんでしたが、、小物などもよく見ればちょこちょこは見つけられました。

 

昔ながらの日本家屋ならもっとたくさん見つけられて楽しいのではないでしょうか。

 

大人にもおすすめの1冊でした。

 

文様えほん

文様えほん