怒ってうまくいくこともある?「おさるとぼうしうり」
こんにちは。
ちびの寝かしつけでうっかり昼寝をしてしまい、ひめの幼稚園バスのお迎えを逃してしまったくるみです。
幼稚園まで迎えに行くことになりました…
ちびは、お昼寝しないと夜まではもたないので、どうしてもお昼寝させたいのですが、「ねんねしない!」「あそびたい!」などと毎日ゴネます。
「ねんねしたらお迎えいけるよ」
「メイちゃん(ぬいぐるみ)がねんねしたいって」
「ママがねんねしたいから一緒に行ってくれない?」
などと、あの手この手で寝室に連れて行きます。
ありがたいことに、寝室に行きさえすれば、わりと素直にあっさりと寝てくれるので、とにかく連れて行くのが勝負です。
あの手この手が効かず、どうしようもなくなると、つい声を荒げて「ねんね!!」と怒ってしまいます。
すると、ちびは「おこらないで…」とメソメソし出すので、「怒ってないから一緒にねんねしようね」と言うという流れ。
題して2重人格作戦です。
脅して言うことをきかせた後に優しくするなんて、DVのようですごく嫌なのですが、なかなか他にいい方法が思いつかないので最後の手段として使ってしまいます。
怒りではない方法をもっと思いつければいいのになぁ、と自分にがっかりします。
基本的には怒りたくはないのが1番の気持ちですが、人間、そんなに感情を抑えられるものでもありません。
そして、世の中には怒ってうまくいくことも、たまにはありますよね。と、自分をなぐさめてみます。(自分に甘い!)
今日は、そんな私の仲間、感情を抑えられず怒ってしまったぼうしうりと、おさるさんとの愉快な話です。
怒ってうまくいくこともある?
頭にたくさんの売り物の帽子を乗せて、帽子を売り歩く帽子売り。ある日木かげで休んでいたところ、大切な帽子がなくなってしまいました。木を見上げると帽子をかぶったさるたち。帽子売りはさるたちから帽子を返してもらえるのでしょうか。
「ぎょうしょうにん」など耳慣れない言葉が出てきて、初めは字が多く、なんとなく古臭い感じの絵で、出てくるのもおじさん、という、子ども好きしなさそうな絵本なのですが、帽子をたくさんかぶった奇妙な姿や売り歩く帽子の安さに、だんだんと子どもたちも引きつけられてきます。
場面の展開の時に、たっぷりと余白を使ったページが入っているのが、間がとりやすく、とても印象的でした。
どうなるんだろう、という期待がふつふつと湧いてきます。
そして、その後からはページ数のわりに、文字も少なく、次へ次へとワクワクしながらあっという間に読めてしまいます。
おさるとぼうしうりのやり取りの時の、おさるの「ツー、ツー、ツー」。
子どもうけ間違いなしです。
ひめは笑いながら真似をし、それをさらにちびが真似をして「ツー、ツー、ツー」の大合唱。
そのせいで、終始冷静に傍観していたにーさんはともかく、ひめが全体の流れをしっかり読み取れたか、疑問は残りつつ、とても楽しい絵本でした。
ぼうしうりのおじさん、もっと頭を使って解決してよ〜、と思いつつ、怒りに取り憑かれた人(自分も)は、周りから見ると滑稽なんだということが学べます(笑)
- 作者: エズフィールスロボドキーナ,Esphyr Slobodkina,まつおかきょうこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2000/11/15
- メディア: 単行本
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