3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

欠点が放つ魅力に気付く「ねこのセーター」

こんにちは。

「これはパジャマのズボンでしょ?じゃあパジャマの上に着る方は何て言うの?」とひめに言われて困りました。上に着る服ってそもそも名前多すぎですよね。Tシャツ、トレーナー、ブラウス、セーター、カーディガン、パーカ、スウェット…素材やら形やら…総称は何?トップス?と悩んでしまったくるみです。

「パジャマのうえ、ってことにしといて」と言いました…

 

さて。

人はいろいろな性質を合わせ持っていると思います。

 

私は、心配症で、真面目で、短気で、そそっかしくて、ええかっこしいで、涙もろい…

適当にあげてみたら、これだけでもう、私っぽい。

ぱっと自分目線から思いついたこの組み合わせだけでも人それぞれ全然違うんだろうな。

 

今日は寒がりで怠け者、人間味溢れる(ねこだからねこ味?)ねこのお話です。

 

欠点が放つ魅力

寒がりで怠け者のねこは穴の空いたセーターを着て、どんぐりに帽子をかぶせる仕事をしていますが、すぐになまけてしまいます。ねこは寒がりで怠け者なだけでなく、お行儀も悪く、恥ずかしがり屋で…。ゆるゆるなねこのダメさをきっと好きになってしまう絵本です。

 

大きい穴が2つも空いたセーターを着たねこ。穴はもう、模様かなってぐらいの大きな穴なのです。

 

寒がりなのに穴が空いてるなんて寒そうで可哀想…。

というのが同じく寒がりで靴下2枚履きの私の感想です。

 

ねこの仕事は、どんぐりに帽子をかぶせること。なんでしょ、その可愛い仕事は(笑)

テーブルに置かれた「ぼうしいれ」と書かれた箱が何とも可愛いです。

そんな簡単そうな仕事なのに、3つかぶせたらもうやめてしまうねこ。

 

仕事せずに寝ようとしたねこに「まだ3つしかおわってないよ!」とひめも呆れていました。

 

ちびは「どんぐりとしっぽ!」とねことどんぐりという好きなものの絵だったので、最後まで楽しく聞けました。

 

このねこ、全くどうしようもないねこなのですが、しっぽをだらりとしている所も、顔を赤くして恥ずかしがるところもとっても可愛くて憎めません。

だらしないと思いきや、朝は早起きで、規則正しい生活を送っているのです。ちょっと意外な一面です。

 

全体として起承転結もないストーリーも、のんびりしていて素敵です。たまにはこんな絵本もいいです。

 

このねこ、可愛いなぁ。

ゆるい絵も手伝って、いつのまにかねこを好きになっている私がいます。

 

そうですね、人間もそんな感じで、思っていたのと違う一面を発見したり、ちょっとダメな部分が可愛くて許せちゃったり、ありますよね。

 

完璧な人間なんて存在しません。(そもそも何をもって完璧とするのか…)

その欠点こそが可愛くて仕方なかったり、魅力に繋がるのかもしれません。

 

こだわり屋で、曲がったことが嫌いで、真面目なにーさん。

平和主義で、のんびり屋、怖がりのひめ。

自由で、好奇心旺盛、やりたい放題なのに意外と几帳面なちび。

 

そうだなぁ、みんなそれぞれだけど、みんな可愛いなぁ。

 

自分や人のダメな部分が愛しく思えるかも?

個人的に大好きな1冊です。皆さんもぜひ。

ねこのセーター

ねこのセーター