3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

敬老の日におすすめの絵本「おばあちゃんのあかいマント」

こんにちは。

久しぶりに公園でバドミントンをして、楽しかったくるみです。

 

さて。今日は敬老の日

おじいちゃん、おばあちゃんに感謝を伝える日、送ってきた長い人生を労う日ですね。

 

ちびが幼稚園で作ってきた絵にひめが描いた絵も同封し、一昨日ポストに投函しました。

でも、3連休って配達されるのかな…

 

私自身が東京に住んでいて、大分に住んでいる祖母の家に行っていた経験から、おじいちゃんおばあちゃんというと、ザ・日本家屋に住んでいて、昔ながらの暮らしをしていて、遊びに行くと普段はなかなかできない海遊びや山遊びができる、という印象が強いです。

実際、絵本でもそういうおじいちゃんおばあちゃん像のお話は多いように思います。

 

けれど、時代は令和。

都会で現代的な暮らしをしているようなおじいちゃんおばあちゃんも多いのではないでしょうか。

 

子供たちの祖父母にあたる私の両親も義両親も、都会とは言えませんが、市街地に住んでいて、虫取りや採れたての野菜などとは縁遠いです。

 

子育ては自然豊かな郊外で、という家庭もあるでしょうし、孫の方が田舎に住んでいることもあるかもしれません。

 

今日の絵本は、大都会に住んでいるおばあちゃん、が出てくるお話です。

 

勇気をくれたおばあちゃん

「おばあちゃん、ぼく、とまりにきたよ!」と大きな街に引っ越したおばあちゃんに会いに来たぼく。人がいっぱいいて、大きな音がして、怖い物でいっぱいの街が好きになれず、眠れません。そんなぼくに、おばあちゃんは素敵な贈り物をしてくれます。すると、街が昨日とは違って見えて…。ぼくと一緒になり、なんだか勇気が湧いてくる絵本です。

 

初めての街で目に映ったもの。

満員電車、騒音、壁の落書き。全てが怖いものばかり。

おばあちゃんはどうしてこんな所に住んでいるのかと、ぼくは怪訝に思います。

 

そんなぼくにおばあちゃんはとっておきのプレゼントをくれ、それをきっかけに街のいい面が見えてくる、というお話です。(ネタバレしてますね、ごめんなさい)

 

赤い帽子の羽根、赤いメガネ、赤いバッグ、赤いブーツ。黄色いコート。

おばあちゃん、とってもおしゃれで可愛いです。

そして、新しくて楽しいことが大好きな、カッコいいおばあちゃんです。

 

知らないことを怖く感じる気持ち、ありませんか。

何でも経験したことがないものは、少し怖いものです。

けれど、やってみたり、知ってみると、とても楽しかったり、今よりいい状態になったり。

 

人に対してもいえるでしょう。

苦手そうに見えていた人が、とても楽しい人だったり。

話しかけてみないとわからない。でも、話すのが怖い。

 

心を開くことで世界は広がります。

 

そして、心を開くのに必要なのは、勇気。

おばあちゃんがぼくにくれたもの、です。

 

子供の頃は特に、経験したことがないことが多いので、次々に新しい扉を開いていかなくてはなりません。

 

勇気は生きていくのにとても大事です。

 

本当は大人だって、そうですよね。

1秒先の未来だって、誰も体験したことはないのだから。

人はいつでも新しい世界に進み続けているのです。

 

自分の中に壁を作らずに、行ったことない場所、知らないこと、知らない人、食べたことない物、たくさん体験して、豊かな人生を送ることの楽しさ。

それに必要な勇気。

 

この絵本が教えてくれます。

 

勇気には、全く自信がないのですが、勇気ある姿を子供に見せていきたい、と思える絵本でした。

おばあちゃんのあかいマント (海外秀作絵本)

おばあちゃんのあかいマント (海外秀作絵本)