3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

誘惑と闘え!「どうするジョージ!」

こんにちは。

「『大丈夫?』って聞かれて『大丈夫じゃない』って答えるのはお母さんだけだよ」とにーさんに言われて苦笑した、すぐ弱音を吐いてしまうくるみです。

 

日曜日のこと。

昼ごはんの片付けも終わり、にーさんは1人でゲーム、夫が娘2人と図書館に行ってくれて、これはチャンス!やりたいことが出来る!

溜まっている読書、ほぼ日手帳の記入、ブログ更新、作り途中の手芸、やりたいことは山ほどあって、今こそやる時!

 

でも…

 

なんだかだるいし、眠いなぁ。

誰にも邪魔されず昼寝ができるチャンスでもあるな。

いやいや、今寝ると夜も眠れなくなって明日の朝早起きできないぞ。

それにせっかくの貴重な自由時間を有意義に使わないと。

でも、たまには昼寝ぐらいしてもいいよね、と言い訳をしてソファにごろり。

誘惑に負けてしまったのでした。

 

そんな感じで誘惑に負けてしまうことってたくさんあります。

ダイエット、勉強、片付け…を邪魔する誘惑たち。

寒くなってきた今は、早起きなんかも温かい布団の誘惑との闘いです。

 

今日の絵本は誘惑と闘う犬のお話です。

いつだっていいこでいたい

出掛けるハリスに「いいこにしていられるかい?」と聞かれ、「もちろん」と答えた犬のジョージ。そんなジョージの目の前に、ケーキ、ねこ、花。次々と誘惑が…。どうするジョージ!ジョージの動向に夢中になれる絵本です。

 

ぼくは いつでも いいこだよ。

いいこじゃなかったことなんて あったかな

 

という自信満々のジョージ。

そんなに自信あるなら、勝手にケーキ食べないよね?

ねこも追いかけないよね?

花の根っこ掘ったりもしないよね?

誘惑が現れる度、表紙と同じジョージのアップに

 

どうするジョージ!

 

の文句。問われるジョージの何とも言えない困ったようなとぼけた表情が良いです。

最初は驚き、次は薄々予想でき、最後には確信してめくるページはどれも楽しく、子どもたちは「えー!」「やっぱりー!」といい反応で聞いていました。

 

そして物語の最後はゴミ箱見つけたジョージに「どうするジョージ!」と問いかけて終わります。

それぞれが想像できる余白を与えてくれています。

ジョージどうしたかなぁ?

ひめは「ジョージはひっくり返しちゃったと思うな」と言っていました。

私もそう思いました(笑)

みなさんも読んで想像してみて下さい。

 

いいこでいたい。でもやりたいこともやりたい。

そんなジョージの姿に、子育て中の方は子どもを重ねてみるかもしれません。

 

やりたい放題に見える子どもだって、親を喜ばせるようないい子でいたいのが本当の気持ちなのでは?

でも、求められることが楽しいことというわけではないから、どうしても誘惑が勝っちゃう。

 

 

大人だって誘惑に負けちゃうんだもん。

子どもだって、犬だって。

 

裏表紙でジョージを抱きしめるハリス。

そう、いいこだっていいこじゃなくたって大切な存在であることは変わりません。

(まあ、できれば家はめちゃくちゃにされたくないけど…(笑))

 

絵は朱色や紫が多めの色遣いで、おしゃれなイラストのようです。

 

子供たちは、緑の顔の小さなハリスが飼い主に見えなかったようで、「これは誰?ネズミ?」と聞いていました。

確かにちょっと人間には見えないかも。

でも、そこはおしゃれなテイストに免じて目をつぶりましょう。

グッズなど作ったら人気が出そうな可愛い絵です。

 

みなさんもぜひ!

どうするジョージ!

どうするジョージ!