3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

自然って、いいなぁ!「つばきレストラン」

こんにちは。

もう3学期が終わってしまうのでしょうか。

地に足が付いていないようなふわふわとした状態ですが、平常心を忘れずに、自分にやれることを落ち着いてやろうと深呼吸するくるみです。

生きているといろいろなことがありますね。

 

さて。

12月にレース糸で椿の花のピアスを作り、気に入ってよく付けています。

花の少ない季節に真っ赤な花を咲かせて冬空を彩る、椿。

椿油など、髪に優しいイメージも相まって、女性らしい華麗な印象の花です。

ぽとっと花が落ちる姿は少し不吉ですが、潔い姿に芯のある美しさも感じます。

 

花を育てたり、家の中に飾るのは苦手なのですが(私の手にかかるとすぐ枯らしてしまうので…)、花を見るのは大好きな私。

近所に咲く椿に立ち止まり、パワーをもらっています。

 

心落ち着かないこのごろは、人混みを避けて、お散歩もいいですね。

 

小鳥のためのレストラン

冷たい風が吹いてくる寒い寒い冬につばきレストランは開店します。メニューは1つ。花の蜜。チルチルチルチル。お客さんがやってきました。鳥と花の関係に目を向け、自然の尊さに気付かされる絵本です。

 

冬の寒い間に甘い蜜を提供してくれる椿。

レストランという表現によって、鳥にも花にも気持ちを寄せることができます。

 

椿にとって、鳥はお客さん。

「甘い蜜ここにあるよ、うちは寒い日も営業中だよ。どうぞゆっくり食べていってね」という店主のような感じかな。

 

鳥にとって、椿はレストラン。

冬の空気を羽根で切り、「ああ、寒いね、今日も。ちょっと温かいものでも食べていこう。やってる?」みたいな?

 

身近な場所で、そんな商いが成立していると思うと楽しくなります。

 

私達にとっては冬の寒さに映える美しい椿。

鳥にとっては、寒い中営業している屋台のように見えるのかもしれません。

 

ひめは、「ほんとにつばきがレストランってことなんだね。つばきって名前のレストランの話かと思った!」といっていました。

つばきレストラン、ってレストランもなんだかいいな。読んでみたい。

 

私は、表紙の絵が好きです。

字のフォントのデザインも素敵です。

 

暖房や防寒具などない生き物が、寒い冬を超えるということ。

助け合って生きている自然の摂理に感服します。

 

著者の方の説明書きにもあるように、「自然って、いいなぁ!」と感じさせてくれる絵本でした。

 

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つばきレストラン|福音館書店