3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

あなたは何がすきかしら?「わたしのすきなもの」

こんにちは。

♪明かりをつけましょ もものはな〜♪

あれ?ぼんぼりは?ちびが歌うと歌があっという間に終わってしまいます。

ひな祭りは毎年ちらし寿司の素に感謝のくるみです。

 

先日、母と話していたら、今日感じた幸せを3つ書く日記を始めた、とのこと。

後ろ向きで愚痴ばかりだった母が自分の力で何かを変えようとしていることに、感動をしながら話を聞きました。

 

けれど、やはりネガティブな母らしく、全然思い付かなくてストレスを感じているらしいのです。(結局、愚痴(笑))

 

負けじとネガティブな私も、実は以前その方法で日記を付けたことがあり、あっという間に挫折しています。

 

幸せを感じることのバリエーションが少ないのです。

 

母は食べ物ネタがほとんどだと言っていました。

私は子供の成長か健康のことだったと思います。

 

今思うと、「幸せ」って言葉が特別感が強すぎるからだと思うのです。

 

例えば、食べて幸せを感じる食べ物、というと、予約して行ったレストランの一皿とか、ずっと我慢していたチョコレート、お風呂上がりののビールだとか、もしくは思い出の〇〇のような思い入れのある味を連想してしまいます。

 

日記に書くのは「すき」くらいがいいのではないでしょうか。

 

すきな食べ物なら、梅干し、炊きたてのご飯、まだ青いバナナ、ふたについた少し固めのヨーグルト…など、幸せ〜ってほどじゃなくても地味でも毎日食べていても何でもいくらでもあげられます。

 

そして、不思議なことに、自分が好きなものをリストにして眺めているだけで、気分は上がります。

 

そのことに気づいたのは、この絵本のおかげです。

好きなものを並べただけなのに、嬉しくなっちゃう絵本です。

 

あなたは何がすきかしら?

おいしいものがすき。ピクニックがすき。なつやすみがすき。あなたは何がすきかしら?好きなものがたくさんあるってとっても嬉しい。好きなものを見つけるととっても楽しい。心地よい言葉と優しくて温かな絵で綴られた絵本です。

 

女の子が自分の好きなものをあげていきます。

いきものがすき、うちのねこのミネットがすき、ひとがすき。

すきなものについて語る女の子はとても嬉しそうに見えます。

 

そして、そのリストを見ると、女の子の人となりがみえてきます。

どんな生活を送っているのかを想像することができます。

 

何がすきかということは個性です。

誰かを知るためには、その人のすきを知るのが1番。

 

自分と同じで共感したり、自分と違って驚いたり、目にもとめなかったものに目を向けたり。

人の好きを知るのって面白いです。

 

たくさんのすきを並べて女の子は言います。

 ほらね わたし すきなものが こんなに いっぱい あるの

あなたの すきなものは なあに?

 

ひめ「図工でしょ、あとチョコと、スポンジボブ、あと、パパと…」

ちび「うさぎ、ねこ、おやつ、ドラえもん、パパ、…」

好きなものがあることって嬉しい。

幸せなんておおげさじゃなくても好きを絵本にして眺めたら、毎日楽しい気持ちになるでしょう。

すきは生きる原動力。希望を感じます。

 

家族でそれぞれ作ってみてもいいかもしれませんね。

みなさんもぜひ。

わたしのすきなもの

わたしのすきなもの