3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

花火大会の舞台裏にも目を向けて「ねこのはなびや」

こんにちは。

こんなにまだ暑いのに、なんとなく秋の気配を感じる早朝。

セミの声の変化?陽の角度?風の温度?緑色の深さ??増えてきた落ち葉?

何が秋を感じさせるのだろう、と思ったくるみです。

 

もう8月も終わり。

みなさんはこの夏、花火を見ましたか?

うちの子どもたちは近所の子と手持ち花火をしました。

花火をすると夏休み、という感じがします。

短い夏休みの数少ない思い出になりました。

 

今年は各地で花火大会も中止になってしまったらしく、残念ですね。

先日、動画で花火を見られる機会があったのですが、スマホで見るのも思いの外良かったです。

実際に見る臨場感はもちろん何物にも代えがたいとは思いますが、音質や画質の良さにより、思っていた以上に楽しめました。

子ども達も大喜び。

 

ドン、ヒュー、パラパラ、という音がリアルで、胸に響きました。

これで、火薬の匂いと川風、飛んでくる燃えカスがあれば…

VRなどで家にいながらにして、花火を楽しむのが普通になる日が来るかもしれないですね。

 

でも、これはきっと、花火自体はバーチャルではないからこそなのでしょう。

(なぜだかそうであって欲しいと願う私がいます。)

 

1つ1つ火薬を詰めて、丁寧に運搬し、着火する、花火師さんの技。

花火の1つ1つがそんな風にして、打ち上げられているのだ、ということがわかる、楽しい絵本があったので紹介します。

 

どの組が勝つかな?

ねこの花火屋は夜空に花火をドドーンと打ち上げる。小玉中玉大玉が景気よく上がる上がる。さあさあ仕掛け花火もご覧あれー。しろねこ組、くろねこ組、とらねこ組と3つの花火屋が競う花火大会。大きな花火大会の準備の様子や、仕掛けをうまく使ったダイナミックな花火が楽しめる絵本です。

 

表紙の銀のキラキラした部分に「光ってる!」と食いつくひめ。

花火を模したキラキラに既にやられています。

 

花火に火薬を詰めて、筒に入れて、船に積む。

花火大会の準備をする3つの組のねこたちの忙しそうな様子。

 

ちびは、どのねこが何組なのかをみるのが楽しいようで、「こっちからこっちがしろねこなんだね~」とねこを見て楽しんでいました。

3つの組ののねこたちは、見た目にもわかりやすい。しろ、くろ、とら。

 

この花火大会には競争要素もあるようで、お客さんの歓声と拍手で優勝を決めるとのこと。

「どの組が勝つのかなぁ」とひめはワクワクしていました。

 

まずはしろねこ組から。

色とりどりの、いろいろな形の花火が空に描かれます。

空の色はまだ少し明るく、花火大会が始まる夕ベの、少し明るい空の色を思わせます。

 

だんだん夜空も暗くなって…

次のくろねこ組で絵本は大きく仕掛けます。

ダイナミックな花火に子どもたちも大喜びです。

 

最後のとらねこ組は、またまた趣きの違う花火。

バラエティーに富んだ花火は観ていて飽きません。

 

3組が協力して行う仕掛け花火も圧巻です。

 

我が家ではねこも気になるようで…

「船に乗らないねこもいるんだね」

「船に乗らなかったねこははしごの準備してたんだね」

「待って!はしご準備したのいつからかページ戻って見せて」

と花火屋のねこの様子も追いかけていました。

 

そうそう、きれいな花火は花火屋さんの苦労の賜物ですもんね。

舞台裏に想いを寄せられますね。

 

さて、どの組が優勝したでしょう?

うちではとらねこ組が人気でした。

 

みなさんもどの組が勝つのか、ぜひ読んでみて下さい。

ねこのはなびや (えほんあらかると)

ねこのはなびや (えほんあらかると)

  • 作者:渡辺 有一
  • 発売日: 2001/06/01
  • メディア: 大型本