3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

お返事ってそんなに嬉しいもの?「おへんじください」

お久しぶりです。こんにちは。

三学期、コロナで習い事がお休みになっていた小学生のひめは、放課後にお友達とよく遊んでいました。

ほとんど公園なのですが、たまに、家の前(庭と呼べるほどの場所ではない)に友達を呼んで遊んでいました。

 

先日も、お友達を呼んできたのですが、そのお友達が素敵な焼菓子をお土産に持ってきてくれました。

お家に遊びに行くと聞いて、お友達のお母さんが持たせてくれたようなのです。

ほとんどお構いもせず、寒空の下、家の前で遊ばせているだけなのに!コロナのこともあり、家の中に入れるのもどうなのかな、と思い、これは困った、と悩んだ挙句、ちょうど家にあったお菓子をお返しすることに。

それにお手紙を添えて渡しました。

 

でも、今の時代、お手紙なんて重たく感じないだろうか…

負担に感じる方もいるし、ただ書きたいから渡す時代ではなくなっているように思います。

電話も然り。

相手の存在を直接感じるような、生々しい手段は、どんどん負担感が増しているような気がするのです。

仲の良い間柄ならともかく、あまり知らないママ友からなんて…

 

葛藤の末、お友達の性格や保護者会で少し話したことのあるそのお母さんの印象から、勝手に判断し、お手紙を渡すことにしました。

頂いたお菓子に何もメッセージなしにお菓子を返すなんて、なんだか失礼な気もして。

 

そうしたら、

なんと次の日、

お返事が返ってきたのです!

その嬉しかったことと言ったら!

 

大げさではなく、好きな人から初めてメールをもらったくらい(?そんなのも、もう忘れちゃったけど)嬉しかったです。

 

もしこれがメールやラインだったら、返信は当たり前すぎて、むしろ返信なかったら落ち込むくらいなのに。

なぜなんだろう、こんなに嬉しいのは。

手書きだから?書くのに労力が必要だから?

どうしてなんでしょう。

 

そんなことがあった私は、この絵本のねこたちの気持ちが痛いほどわかりました。

お返事って、ほんと、嬉しい物だよね!!

お返事ってそんなに嬉しいもの?

引っ越したシャムちゃんにお手紙をかき、お返事を待っているくろくんを見て、とらくんは興味を抱きます。お返事ってそんなに嬉しいものなの?2匹のねこのやり取りが温かく、ユーモラス、お手紙を出したくなる絵本です。

おてがみ、だしたこと、ある?

おへんじ、もらったこと、ある?

おれは、だしたことも もらったこともない。

でも、くろを見ていると、

おへんじって、どうやら

とってもいいものみたいなんだ。

 

と、お手紙を書いたことのない、とらくん目線で進む絵本です。

シャムちゃんにお手紙を書いたくろくんを見て、手紙を書いたことのないとらくんは興味津々。

お返事をそわそわ待つくろくんを見て、とらくんは訝し気にしていますが、気付けばくろくんよりも、心待ちにしているとらくんが…

 

2匹のやり取りが、とっても可愛くて可愛くて。

 

デジタルにはないお手紙の良さって何でしょう?

待つ時間?手書き?肌ざわり?

お手紙、たまにはいいものです。

 

ひめは4年生になって、そのお友達を交換日記を始めました。

交換日記も、ザ・アナログですね。

 

ねこ好きの方も、そうでもない方にもとても可愛いおすすめの絵本です。