3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

国語の授業を見て考えたことと100%自由に読める絵本「キャベツくん」

こんにちは。 

子供の頃好きじゃなかったおでんを美味しいと感じるようになったくるみです。

 

今日、にーさんの学校で学校公開がありました。いわゆる授業参観です。(もう授業参観って言わないんですかね?)

 

国語の授業を見ました。

本の紹介から始まり、子供も飽きずに楽しめるような工夫がされていて、先生って凄いなぁと感じる授業だったのですが、1つ、違和感を感じることがありました。

 

それは、子供の発言を、全てではなく選抜して黒板に書いていることです。

 

例えば、「この場面から読み取れる主人公の気持ちを言ってみましょう」という課題に対し、子供たちに答えさせます。

まとまりがないものや、それは考え過ぎじゃないかというものまで、子供は自由に発言していきます。

その時、ちょっとそれはこの文章から読み取れはしないかな、というものは板書してはくれません。言葉がまとめ切れずぼんやりしたものも、似た発言にあっさりまとめられます。

 

私個人的としては、想像は自由だし、答えるのは気持ちという曖昧なものなので、どんな意見も100%ないとは言い切れないのでは、と思ってしまいます。そして、うまく言葉にできていないものも、子供が言ったそのままの言葉を大事にして欲しいとも思います。

なので、切り捨てることがモヤモヤと心に引っかかるのです。

 

皆さんは気になりませんか?私だけかな…

 

私が素人ながらに考えた先生側の事情は、先生には時間の制約があり、黒板にもスペースの制約ある。そして、最後の説明をする時に黒板がまとまっていないと生徒の解釈もぼんやりしてしまうということです。

 

何でもありにしてしまうと、一体何を教えるのだろう、という気もしてきます。

 

自由に感じ、発言することも大事ですが、感じたことをわかりやすく伝えることや、求められていることを読み取ることもとても大事です。

 

にーさんは国語が嫌いだと言います。

理由は答えが曖昧だから、だそうです。読書はあんなに好きなのになぁ。

 

そんなことをぐるぐると考えていて、今日1つのことに辿り着きました。

 

違和感を感じるのは「切り捨てられること」ではないのだ、と。

恐らく違和感は「自由に答えてもいいんだよ、という雰囲気」に対して生じるのです。

算数にはないその雰囲気。算数で間違った答えを切り捨てられても違和感は感じないもの。

 

その何でもウェルカムな雰囲気を裏切っての、まさかの切り捨て行為に不信感を抱いてしまうのです。

それは国語が嫌いと感じているにーさんも同じように感じていることなのではないでしょうか。

 

国語の勉強は詩などが含まれるので、ついつい自由な解釈が許されるのかと思ってしまうのです。(もしかしたら先生は自由とは言ってないのかもしれないのだけれど)

 

けれど、私が思うに、学校で教わる国語は、自分の考えを伝えること、人の言いたいことをしっかり読み取ること、多くの人の心を動かせる文章を作成する手法を学ぶことなので、実際はきちんと答えがあるものなのではないでしょうか。

 

その基礎を築いた上で、もしくは築く前でも、自由な感性で文を楽しみたい場合は各自でやればいいのです。

もしくは授業中にやるとしたら、この課題はもう何でも解釈は自由だよ、と明確にする。

 

上記の授業の例で言えば、「主人公の気持ちを文章から明確に読み取れる範囲で理由も含めて発言して下さい」とすれば、切り捨てられても仕方ないと思えるのではないでしょうか。

 

読書感想文などもそう。

「自由に書いていい」などと言わず、「自分の感想と意見は必ず入れ、本の良さを伝え、感想文を読んだ人がその本を読みたくなるように書かないといけません」と最初から言ってくれればいいし、そんな手法があるなら教わりたいと思うのです。

 

長文になってしまいましたが、言いたいことを伝えられている自信がありません…

文章を書くって難しい。私は国語教育で全然修得できていませんね(苦笑)

国語を学ぶことで、文章を書く技法を身につけることは、こんな風にブログを書く上でも役に立つことです。

もっと目的をはっきりさせた方が子供も向上心が上がるような気がするんだけどな。

 

長々とすみません。今日1日黙々と考えていたのでつい。

 

そんな今日は、解釈なんていらない!自由に楽しく読んで!という絵本を紹介します。

 

ブキャッ!!

キャベツくんが歩いてくると、ブタヤマさんに会いました。お腹が空いていたブタヤマさんはキャベツくんを食べようとします。食べられては困るとキャベツくんは自分を食べるとどうなってしまうかを説明し…キャベツくんとブタヤマさんの珍妙なやりとりがたまらない、ユーモア溢れる絵本です。

 

自然の中にキャベツくんなる人がポツン。

そんな表紙から味のある1冊です。

 

顔がキャベツの終始淡々としたキャベツくん。そして、ブタさんでなく、ブタヤマさん。そのネーミングとキャラクター。

体の一部がキャベツになってしまった動物たちが空に浮かぶ愉快さや、「ブキャ!」という音の持つ面白さ。

 

子供たちは、とても楽しそうでした。

 

ライオンが食べたら?クジラが食べたら?

体のどこがキャベツになっちゃうの??

次のページを捲る楽しさを感じられる絵本です。

 

最後にキャベツくんがブタヤマさんにする行動も不思議で後をひく奇妙さ。

ブタヤマさんは一体何を食べたんだろう。

 

これに関しては答えなんかない!理屈はなしで楽しんじゃって!という絵本です(笑)

キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)

キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)