3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

毎日に疲れたら読めばいい「あつかったらぬげばいい」

こんにちは。

今の家に引っ越して11年。今年やっと雨の日の洗濯物どうするか問題に向き合って、室内物干し台、除湿器とサーキュレーターを買いました。快適すぎてなんでもっと早く買わなかったんだろう、と思ったくるみです。

 

さて。

毎日暮らしている中で、考えることが多くて、私の頭の中はいつもぐちゃぐちゃです。

みなさんはどうですか?

 

自分のことだけだってたくさんあるのに、それ以外にも、家族のこと、社会のこと、地球のこと…

社会や地球なんて言ったら大げさに聞こえますが、社会の中で暮らしてる以上、教育のことやごみの分別など、身近なことの中に混在しているものです。

 

 

1つの物事を考えるとき。

物事にはたくさんの側面があって、自分の直感、主観だけでは判断できない。

もっとじっくり考えなきゃ!

 

そんな考え方が私には身についてしまっています。

どんなに単純なことだとしても。

 

例えば、お腹がすいたら?

何か食べればいい!

はずですが…

 

 

最近太ってきたからお菓子はだめだ。

どうせなら栄養価の高いものを。

豆腐なんてどうだろう。

夕食で使おうと思ってたんだ、やめておこう。

じゃあ、ナッツでも食べようか。

そんな気分でもないなぁ。

チョコもポリフェノールが体にいいっていうし、少しなら…

でもやっぱりご飯まで我慢するか。

水を飲んでごまかそう。

 

なんて具合に。

1つの思いつきに対して、たくさんの情報が怒涛のように押し寄せてきてしまうのです。

 

優柔不断の私は、日々の中でこんな感じの思考が多すぎて、それが積もり積もって割とストレスとなっているような気がします。

 

物事をもっとシンプルに考えられたら。

そんな私にぴったりの絵本です。

 

毎日に疲れたら読めばいい

あつかったら…ぬげばいい。ヘトヘトに疲れたら…歯も磨かずにそのまま寝ればいい。太っちゃったら…仲間を見つければいい。「○○だったら…○○すればいい」と続きます。当たり前の対処法にうなずいたり、意外な対処法にハッとしたり。生き辛いと感じたとき、大人にも響く絵本です。

 

 

暑かったら脱げばいい。

うんうん、わかってる。そんなの当たり前。

 

では…

大事な人がいなくなったら?

人の不幸を願っちゃったら?

話し相手が欲しかったら?

 

「あつかったらぬげばいい。」という当たり前のことから始まることで、少し深い内容まで全てをすんなりと受け入れられます。

ヨシタケさんワールド全開の、他人を傷つけずに自分も楽になる、肩の力が抜ける対処法に、クスリと笑ったり、本当にそうしてみようと思ったり。

どんなに苦しくても、何か対処法はあるものだよ、と励まされている気がします。

シンプルに、ユーモアを持って、あまり深く考えずに、柔らかに考えてみればいいんじゃない?と問いかけられている気がします。

 

5歳のちびと9歳のひめには少しピンと来なかったようで、ヨシタケさんの絵本が大好きなひめも少し退屈そうでした。

とはいえ、期待が大きいから少しガッカリしただけで、十分楽しんではいました。

 

この絵本はきっと、もう少し人生の苦味を知って、疲れたとき、思い出してじわじわ沁みてくると思うな。

 

もう読み聞かせは卒業してしまったにーさんに差し出したら、すぐに一気読みして、

ヨシタケシンスケ、はずさないな。すげー」

とのこと。

 

そして、

「お母さんにはこのページを」と、

「難しく考えすぎてる気がしたら…」のページを開いてくれました。

うう…やはり私は難しく考えすぎてるのかぁ。

よし、じゃあとりあえずお風呂に入るか!(なぜかは読めばわかります笑)

 

大人の琴線に触れること間違いなしの絵本です。