3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

癒やされたい時に「ゆーらりももんちゃん」

こんにちは。
にーさんの夏休みの宿題が一段落してホッとしているくるみです。

まあとにかく面倒なのが自由研究。

自由という名だけれど、どこまで自由なのか謎。
どれほどの熱量でやるべきかが謎。
親がどこまで首を突っ込むべきか謎。
親が口出さずに完成させたどうしようもない状態で持ってっていいのか謎。
なのでついつい口出してしまい、これがどこまで過保護なのかどうか謎。

こんなことをこれから3人分付き合っていくのかと思うとそれだけで気が滅入る3人育児です。

さて、そんなわけでいろいろと気忙しいかった夏休みももうすぐ終わり。
今日はこの絵本で癒やされましょう。

ももなの?あかちゃんなの?

桃のような輪郭の赤ちゃんが主役のももんちゃんシリーズ。

女子の目を惹くピンクの装丁のせいか、ひめは大好きで一時期このシリーズばかり読んでいました。

今日の1冊は夜にブランコに乗るという不思議な設定の絵本。

表紙をめくると、あれれ?
ももんちゃん、布団から抜け出してきたの??
それとも、ここはももんちゃんの夢の中?

ももんちゃんの個性豊かな友達とももんちゃんのゆーらり夜のブランコ。

ゆーらり。ゆーらり。

難しいこと考えず、癒やされましょう。

ゆーらり ももんちゃん (ももんちゃん あそぼう)

ゆーらり ももんちゃん (ももんちゃん あそぼう)

人を2つのタイプに分けることについて「うみのぼうけん かいじゅうくんとかえるくん」

こんにちは。
そろそろ新学期に向けて、通知表の保護者欄を書かなくては、と憂鬱なくるみです。(あれ何を書いたらいいんですか?誰か教えて(泣)「家庭より」ってもっとヒントくれ〜)

夏休みももうすぐ終わり。
日もどんどん短くなり、夜にはもう秋の虫の声が。

そんな8月末ですが、今更ながら夏らしい1冊、タイプの違う2人が海の冒険にでかける話。

どっちの気持ちに共感する?

冒険に出かけるのはかえるくんとかいじゅうくん。

細い体に溢れんばかりの冒険心を持つかえるくんと、臆病で平穏を愛するかいじゅうくん。

かえるくんに強引に冒険に引きずり込まれるかいじゅうくんに私の心は重なります。
かいじゅうくんの恨み節にもっともだ!と思い、ハラハラしながら冒険は進んでいきます。

読み終わり、君たちはかいじゅうくんとかえるくんだったらどっち?と、にーさんとひめに聞いてみました。

私はてっきり、慎重派のにーさんがかいじゅう、楽天家のひめがかえる、と答えると思っていたのですが…

にーさん「かえる」
ひめ「かいじゅうくん」

と予想外の回答。

にーさん「冒険したい」
ひめ「恐いから」

だそうです。そっかぁ。
にーさんは慎重だけど新しいことに飛び込んでいくの嫌いじゃないし、ひめは前向きだけどビビリ。

言われてみればそうかもしれないな。

そして思ったことは、この絵本がボートに乗って海へと向かう冒険だから、私もかいじゅうくん寄りなのであって、もしこれが外国の人に話しかける冒険だったり、新しい料理に挑戦するみたいなことだったら私もかえるくん寄りになるんじゃないかってこと。

簡単に2つには分けられない、物事はケースバイケースですね。

でも、この絵本でいったら私は断然かいじゅうくん派。

かえるくん、もうちょっとかいじゅうくんの気持ちに寄り添ってあげてよ!

うみのぼうけん―かいじゅうくんとかえるくん

うみのぼうけん―かいじゅうくんとかえるくん

こんなおばけならいて欲しい!「バーバパパのすいしゃごや」

こんにちは。
やっと晴れたと思ったら、またまた猛暑でバテバテのくるみです。
皆さんも体調崩してないですか?

先日、近くの図書館でおばけにまつわる絵本をテーマにしたお話し会があり、行ってきました。

妖怪や本当に恐いの、可愛いの、おばけにまつわる絵本ってたくさんあるんですね。
人は得体の知れないものに惹かれるのでしょうか。

ひめは恐がりなので、本当に恐いのは読めないのですが、可愛いおばけは好き。
特にこの一家は大好きです。

そっか!おばけだった!

そのお話し会の後に、貸出し用におばけの絵本を集めてくれていたのですが、ひめが手にとったのは結局いつものこのシリーズ。

すいしゃごや?おばけ関係あるの??と思ってしまった私。
バーバパパがおばけでしたね!
あまりの親しみやすさに忘れていました。(「おばけのバーバパパ」がうちにあるのに…)

形を自由に変えられるバーバの家族。
色とりどりの愉快な子どもたち。
いつもそれぞれの名前を確認しながら、モジャが出てくると笑ううちの子たち。

今回もモジャが真っ白けになってる素敵なページを発見。
にーさんは水車の壊れた音がお気に入り。

最後の大変身ではひめもにーさんも大喜び。

小麦って何かな、と食育にもなるかも。
(うちの小3は「米!」と元気よく答えました(汗))

バーバパパのすいしゃごや (バーバパパのちいさなおはなし)

バーバパパのすいしゃごや (バーバパパのちいさなおはなし)

ディズニーの洗脳「しらゆきひめ」

こんにちは。
明日は幼稚園の夏期登園日。親子ともども起きられるか心配なくるみです。
人間アラームこと、毎日早起きのにーさんに起こしてもらうことにします。

突然ですが、皆さんディズニー映画は好きですか?
私は安心して観られるハッピーエンドの映画が好きなので、ディズニー映画は大好き。

以前タレントの千秋さんが、「王子さまと結婚して幸せという男に頼る価値観を植え付けたくないから、子供にはお姫さまの映画を見せない」と言ってたのが、強く印象に残っていて、映画を見る度に頭によぎりつつも、大した信念もなく、子供と一緒に映画を観ます。

そんなわけで、ひめはプリンセスが大好き。
ラプンツェルにアナ雪、アリエル、シンデレラ。
ティアラやネックレスをつけてお姫様ごっこもします。

そんなひめが選んだ、童話の王道、しらゆきひめ。

髪型が違うので注意?

かがみよかがみ
このよでいちばんうつくしいひとはだれ?

お馴染みのこのセリフ。
口馴染みが良く気持ちいい。
王道の良さを感じます。

思えばひめは最近まで、長い文章だと読むのを待ちきれずにページを捲ってしまっていたので、仕方なくいつも勝手に文を要約して短くしていました。
それがいつの間にかきちんと最後まで聞けるようになっていて、ひめの成長に感動したものの…

最後まで読み終わってひめが言った言葉は、

「ガラスのくつは?」

ってそれ、シンデレラですから。

「だって髪長いよ。白雪姫ってこのくらい(おかっぱ)でしょ??」

そうね、ディズニーではね。

完全にディズニーにイメージ植え付けられてます。
ずっとあれぇ?って思いながら聞いていたのか?

少しずつ原作も読んであげたいです。
(人魚姫読んだら泡になってしまうのに衝撃を受けて泣いちゃうかも。)

ロングヘアのしらゆきひめの優しい絵が魅力的な1冊です。

しらゆきひめ (いわさきちひろ・名作えほん)

しらゆきひめ (いわさきちひろ・名作えほん)

あなたなら何を凍らせる?「ばばばあちゃんのアイスパーティ」

こんにちは。
話しかけてくる電子レンジに戸惑いを隠せないくるみです。

結婚12年目。
結婚して買った家電の寿命が次々と尽きて、去年は洗濯機、先日は電子レンジを買い替える羽目になりました。
パンが2段で焼けるなんて!と感動したものの、お知らせ音が声なのに慣れません。
「できあがり!」って…普通にピピピでいいよ。
急に「今焼いてますよ」って…報告いらん。
背後に人がいるようでそわそわします。

さて、生き残っている家電は大物冷蔵庫。
壊れるまで使おうと思ってるのですが、冷蔵庫って計画的に買うものですか?
どうなんでしょう?
急に壊れたらどうしようとビクビクしながら過ごしています。

今日はそんな冷蔵庫大活躍の絵本。

何でも凍らせちゃえ!

夏の暑い日。
にーさんは暑くなるとひたすら氷を舐めます。

お腹を冷やしちゃダメだけど、やっぱり冷たいもの、食べたい!

そんな時、こんなアイスパーティができたらどんなに楽しいでしょう。

フルーツ、ジュースにお菓子、お花におもちゃまで??
全部凍らせて、楽しいパーティが始まるよ。

くいしん坊のひめは目を輝かせて出来上がったアイスの乗ったテーブルの上をすみからすみまで眺めていました。
細々ときちんと描かれているので、見応えがある絵です。

こんなに入る冷凍庫なんてなかなかないけど、いつかはやってみたくなる夢のようなお話です。

ばばばあちゃんのアイス・パーティ (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)

ばばばあちゃんのアイス・パーティ (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)

ひげの食欲に圧倒「ひげとしんぞう」

こんにちは。
ちびはあっさり断乳成功したものの、胸が張って痛くて泣きそうなくるみです。
少しの衝撃でも痛いその胸に、ちびが平気でヘッドドロップをきめてきて、激痛。

出産にまつわる事ってどうしてこんなに痛いこと尽くしなんでしょう…

でもまあ、体の中で生命が育ち、3キロ近くの物体が出てくる。
それって本当にすごいことですよね。

思えば、出産だけでなく、普段の生活だってすごいことです。
心臓が血液を流し、肺が酸素を取り入れ、胃と腸で食べ物から養分を吸収する。
関節を曲げ、筋肉を使って動くことができる。
そして、全ての司令を担う脳。組み込まれた遺伝子。

神秘的なつながりによって私達は生きているわけです。

さて今日は、そんな人間の身体の中から選ばれし2つの部位のお話。

まさかの肉食、ひげ

選ばれし部位とは…心臓とひげ!

シュール!!

絵もシュールで何とも言えない色彩と迫力に、子どもたちのハートをつかむこと間違いなし。

前半ずっと同じストーリーを歩んでいたしんぞうとひげが、ばったり出会い、物語が動き出します。

ひめもにーさんも後半の展開に驚いたり、突っ込んだり、目が離せませんでした。

民話を元にした、生命力を感じるアフリカの絵本です。

しんぞうとひげ (ポプラせかいの絵本)

しんぞうとひげ (ポプラせかいの絵本)

波の音が聞こえる「うみべのいす」

こんにちは。
夏休み一大イベントの帰省が終わり、疲労が今頃どっと押し寄せているくるみです。

みなさん、今年の夏は海に行きましたか?
なんて、私はもう何年も海遊びしていません。
最近は若者の海離れが進んでいるとのこと。

砂、塩水、くらげに紫外線。
確かにハードル高い遊びですよね。

でも、海、ただ見るだけなら好きです。
いつまでも終わりのない波の音。
どこまでも続く地球の縁。

今日はそんな海が目の前に感じられる絵本です。

点、点、てん、てん、てん…

海辺に置かれた一脚の椅子。
すわっているのはだれかしら…

いろいろな動物が座っては去っていきます。

常に海を眺める視点から描かれていて、まるで隣にもう一脚の椅子を置いて、座らせてもらったみたい。
時間とともに、海が移り行く姿を楽しめます。

空も海も無数の点で描かれているのですが、点の色の組み合わせで、夜や朝、光の違う景色を感じられるのが不思議。

ひめは不思議な生き物の出現が好きみたいで…

海辺で波の音を聴いている気分になれます。
マイナスイオン……

うみべのいす

うみべのいす