既存の概念など絵本には通用しない「あなのはなし」
こんにちは。
健康診断で毎回コレステロールが低すぎてC判定になるくるみです。
数値も年々低くなっているような…。
やっぱり低過ぎも良くないんですよね?
コレステロールを下げるマヨネーズや油は数あれど、増やすにはどうしたらいいんでしょう?
関係があるかはわかりませんが、生クリーム、天ぷら、ドーナツ、パイ生地…など油っぽい食べ物が苦手です。
これが遺伝したのか、にーさんは私よりも油に弱く、唐揚げより照焼き好き、とんかつは衣をはがして食べる、ダイエット中のOLのような男子です。
彼もコレステロールが低いのだろうか…気になるところです。
そんな油が苦手な私でも、たまに無性にドーナツが食べたくなることがあります。不思議。
ドーナツは断然オールドファッション派です。チョコがかかっていてもいなくても好き。たまに食べるととても美味しいです。
今日はドーナツも出てくるこの絵本。
周りあっての穴ではないのか?
靴下に空いた穴。繕ってもらえないので、旅に出ることにしました。道道、仲間が増えていきますが、小屋の中でオオカミに見つかってしまい…。実際に絵本に穴が空いている仕掛けと驚きのストーリー展開が魅力の1冊です。
穴って何でしょう?
ドーナツの穴は存在しているのか、単なる空白なのか、という問いが哲学的課題として論議されると聞きますが、まさか穴が旅に出るとは!
周りがあってこその穴ではないのか?
序盤から驚きのその名も穴の話です。
しかも絵本には少しいびつな小さな穴が本当にくり抜かれています。そこから生えた小さな足もなんだか奇妙。
そして、仲間にするのはドーナツ。また穴じゃん、と思いきや次はカエル。うーん、ある意味動物はみんな穴空きと言えるか。
なんのつながりもなさそうな不思議な仲間たちは旅の途中、オオカミに見つかってしまい、その後の展開は大人でも引き込まれるほど。
思わず読み返してしまう絵本です。
少しシュールで恐いかなと思いきや、子供たちは穴に触ったり、穴が隠れたところを探したり、とても楽しんでいました。
オオカミが実は赤ずきんのオオカミという、おまけのように隅に描かれているエピソードも読み返して楽しいお話です。
作者の欄に「え・あな」と ある時点で期待大だったけど、期待を裏切らない1冊です。