3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

2文字から始まる言葉の世界「あ·あ」

こんにちは。

新学年になり、環境の変化によるものなのか、またにーさんが情報不安定で態度が悪く、毎日気が重いくるみです。

 

ちびは今1歳10ヶ月。

1歳半健診では言葉の発達で引っかかってしまったのですが、その後急成長し、今では「ママ ミルク ちょうだい」などと三語文まで難なく使いこなせています。

ただ、発音はいまいちなので、聞きとれるのは家族だけかもしれません。

 

「ママ ミルチ とーあい」(ママ ミルク ちょうだい)

という感じです。 

 

 パパ、ママ、にいに、ねえね、そして自分のことを「ちーちゃん」と言います。

実際の名前は「ち」もつかず、イ段から始まるわけでもなく、「ちーちゃん」から想像できない名前なんですけど(笑)

 

さらに家にあるお気に入りのぬいぐるみ、ディズニーのシェリーメイ(ダッフィーのガールフレンド)のことも「ちーちゃん」と言います。

 

言いやすいのか口から出る言葉の中で「ち」の割合が多い気がします。

 何を言ってもたまらなく可愛いお年頃です。

 

そんな赤ちゃん言葉は今しか楽しめないので存分に楽しみたいです。

 

今日は言葉が出るか出ないか、もしくは出始めたくらいの赤ちゃんにぴったりの絵本です。

 2文字から始まる言葉の世界

桃「も·も」、靴「く·く」同じ文字を重ねた言葉が次々と出てきます。わかりやすいはっきりとした絵と発音しやすい赤ちゃん言葉で、赤ちゃんも楽しめる絵本です。

 

思えばママもパパも同じ文字の繰り返し。

赤ちゃんにとって、同じ文字の繰り返しが覚えやすく話しやすいのでしょうか。

このような2文字の言葉はリズムも感じやすく、もしかしたら自分で言っていて楽しいのかもしれません。

 

ぺらぺらと話せるアナウンサーも言葉を巧みに使う作家も誰もかもが、こんな風に拙くしゃべる所から始めて、少しずつ言葉を身につけていったのだなぁと思うと何だか不思議な気分になります。

 

最近ひめの真似っこばかりしているちびは、この絵本もしっかり繰り返してくれました。

1歳でも全文読めちゃいます。

 

魚を「と·と」、コップのお水を「ぶ·ぶ」は、聞いたことがなく、上の2人も「なんで?」と言っていました。

赤ちゃん言葉で有名なのかな。皆さん知っていますか?

 

 赤ちゃんにおすすめの絵本です。

あ・あ (単行本絵本)

あ・あ (単行本絵本)

 

 

シェーを知ってるあなたは同世代?「もっとおおきなたいほうを」

こんにちは。

誰もが気軽に検索できるインターネットで見つけられるわけはないだろうと思いながらも「GW 子連れ 穴場」などと検索してしまうくるみです。

 

 GWの予定は決まっていますか?

うちは何も決まっていません。

旦那は前日か当日になって初めて、何する?などと言う人なので、今までは私が案を練っていたのですが、今年は体力気力がどうしても湧かず、何の案も浮かんでいないまま今日に至っています。

 

このままだと、中途半端にやりかけている断捨離を進める1週間になりそうです。

私としてはそれも嬉しいのですが、子どもたちが許してくれるかどうか……

 

1日くらいはどこか遊びに連れて行ってあげないと。

子供たちは楽しいことが大好きですもんね。

 

絵本でも、うちの子供たちが好むのはなんだかんだで楽しい絵本です。

友達想いのじんわりする絵本や子供の成長を描いた感動の絵本、親子の絆を感じる心温まる絵本など、素敵な絵本はたくさんありますが、子供たちが1番目を輝かせるのはとにかく面白い絵本。

 

今日の絵本はそんな子供たちの期待に応えてくれた1冊です。

 

王さま、シェー

お気に入りの大砲を打ちたくて仕方なかった王さまは、魚を採っていたキツネを大砲で追い払うことにしました。ところが、逃げたキツネがもっと大きな大砲を持ってきて…。王さま対キツネの大砲自慢合戦。はじまりはじまり。

 

王さまが大きい大砲を作っても、3匹のキツネはもっと大きな大砲を運んできて、王さまと家臣の3人はビックリ。さらにすごい大砲作りに励みます。

キツネの飄々とした感じと王さま達の大げさでコミカルなリアクションか面白いです。

王さま、驚いてシェーしてる!(シェーってもう通じない言葉なんだろうか…)

 

にーさんもひめも楽しかったようで、形の面白さを競ったページ(シェーのページ)ではケラケラ笑っていました。

 

大砲作り競争の行く末も気になり、最後まで目が離せません。

 

私はキツネが逃げていく様子が好きです。

正に「すたこらさっさ」のイメージそのものでした。

 

この絵本、敢えて教訓をあげるなら、

「争いは滑稽」

「武器はいらない」

という所でしょうか。

 

たくさん笑ってお風呂に入るのが平和ということなのかもしれません。

 

ユーモアが欲しい時に是非。

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)

もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)

 

 

本当に観察しているみたい「はなのさくえほん」

こんにちは。

久しぶりにちびが風邪をひきました。予防接種後は必ず免疫力が落ちると思うくるみです。

 

春になると、家々の庭先に可愛いお花が咲いていて、ちびもひめも見つけると嬉しそうにします。

プランターの寄せ植えなど、キレイにされているのを見ると尊敬の念を抱きます。

 

というのも、家でハーブを育て、お料理やお茶にささっと使う生活を夢みる私ですが、植物を育てることが全くできません。

つい最近も頂いたミニバラの鉢植えをあっという間に枯らしてしまったばかり。

水をやり過ぎたりやり忘れたり、温度調節など細やかなお世話ができず、虫も苦手だし。

植物では唯一家の中にあるスパティフィラムだけ枯らさずに育てられています。きっと強いのでしょう…。

 

そんな私でもめくるだけで花を咲かすことができる絵本がありました。

本当に育っていくみたい

たねや球根をまいてみよう。ひまわり、あさがお、チューリップ…たねやきゅうこんをまくと芽が出て、葉っぱができて、にょきにょきと伸びて花が咲きます。本当に植物な育っていくような仕掛け絵本です。

 

縦に広がるシンプルな仕掛け絵本ですが、 植物が本当に上に伸びていくようでワクワクします。

クイズ好きの我が家ではやはり花当てクイズになりました。

何の花だろう?

種でわかる?咲くまでわからない?

観察している気分になれちゃいます。

「あな〜(花)」

ちびも嬉しそうです。

 

お花に必ず1匹虫がいるのも子どもたちには楽しいようで、「今度はハチがいたね!」と毎回指さしていました。

ちびは「ちょーちょ!!」と蝶にテンションMAXでした。

 

植物によって種や葉っぱの形、伸び方が違うこともわかり、理科の勉強にもなります。

 

いつかは植物を育てられる人になりたいなぁ。

はなのさくえほん (いしかわこうじ しかけえほん)

はなのさくえほん (いしかわこうじ しかけえほん)

 

 

古き良き手作業と物々交換「ペレのあたらしいふく」

こんにちは。

ちびが家中の引き出しを開けることを覚え、対応に追われているくるみです。

 

桜が散ったかと思えば、急に夏のような暑さがやってきた数日前。慌てて子供たちの半袖を出しました。

 

季節の変わり目になる度に、子供3人分の衣替えが大仕事で、憂鬱になります。

 

自分の服の衣替えも以前は半日かかっていたのですが、昨年「人生がときめく片付けの魔法」と「フランス人は10着しか服を持たない」を読んで一念発起し、処分した結果、しまい込む洋服がなくなり、衣替えせずに過ごせる快適な生活を手に入れました。

 

この勢いで子供の服も減らしたいのですが、何しろ3人分ですし、どんどんサイズは変わるのにお下がりはとっておきたいのでなかなか処分しづらく、困っています。

 

それにしても世の中には服が溢れています。

 

整理した今でも私のクローゼットにもそこそこ服があるし、小さな子供たちもたくさん持っています。

 

買い物に行くと、回りきれないほどの洋服屋さんがあり、それぞれのお店には所狭しと服が置いてあります。

 

どこでこんなにも布や毛糸や皮が生産されているんだろう。

実際の綿花や麻の植物を見たこともないような私が、こんなに簡単に洋服を手に入れることができていいのだろうか。

 

そんな風に少し違和感をおぼえる昨今。

こんな絵本はどうでしょうか。

新しい服をありがとう

 羊を飼っているペレは、ある日羊の毛を刈りました。その毛を、すき、糸に紡ぎ、染め、織り、仕立て、たくさんの工程を経てようやくペレは新しい服を手にします。

 

 魚が切り身の状態で泳いでいると思っている子供がいる、なんて話もありますが、この文明社会では原形がわかる物の方が少ないのではないでしょうか。

食品だけでなく、プラスチック、金属、布や、陶器、あらゆるものが百均でも手に入れることができますが、それぞれの製造工程を見ることはほとんどありません。

 

この絵本では、ウール素材の洋服ができるまでの工程を知ることができます。

描かれているのは全て手作業です。

おそらく今ではほとんど機械化されている工程を人の手で行っているのです。

 

人の手で作り上げられていく様子に、物のありがたみを感じずにはいられません。

 

もう1つ、この絵本で素敵だと思うことは物々交換。

ペレは工程の1つ1つを家族や近所の大人にお願いしますが、子供だからといって、ただでやってもらっているわけではないのです。

サービスとサービスですが、ペレはお願いと引き換えに頼まれた仕事をします。いわゆる物々交換です。妹のお世話だったり、薪を運ぶ仕事だったり。

 

何かをもらうために自分のできることをする。

社会との関わりのシンプルな構造がよくわかります。

 

最後の羊さんとのやりとりも心温まります。

ペレはこの洋服をとても大事するんだろうなぁ。

 

子供たちは終始じーっと聞いていました。

何を感じたのでしょうか。

 

分業化、工業化が進み、物が溢れ、社会との関わりの意味を見失いがちな現代で、子供たちの心に温かい何かが残っていたら嬉しいです。

 

青い表紙と新しい青い服が印象的な絵本です。

ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ)

ペレのあたらしいふく (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

次々変わっていくワクワク感「まるさんかくぞう」

こんにちは。

この春からにーさんは4年生。担任の先生が変わってしまい、環境の変化に弱いにーさんと相性がよいかがとても心配なくるみです。

 

新生活が始まり、子供たちはしばらく落ち着かない日々を過ごします。不安もあるけれど、新しい世界にわくわくもしている様子。

 

次々とたくさんの初めてを体験していく子供たち。

去年と同じような毎日、昨日と同じような毎日を過ごしている私には眩しいほどです。

 

そんなことを思う、春の今日は、ページをめくるたび、変わっていくのが楽しいこの絵本。

  

 次は何かな

縦に並んだ3つの形と絵を示す言葉があるだけ。「まる さんかく しかく」と三拍子でリズムよく読めます。赤ちゃんにもおすすめの絵本です。

 

 シンプルで目を引く形と色使いが素敵な絵本です。

「まる さんかく しかく」

形だなぁと思っていたら、

「さんかく ぞう まる」

象が出てきた!題名にもあるしね。象と形が並んでいくのね、と思ったら。

「さんかく ふね しかく」

船もか!と思えば、

「しかく しかく しかく」

って、急にシンプルだな!となったり。

脈略なく登場する組み合わせに夢中になってしまいます。

 

なんだろう、このわくわく感。

次は何がくるのかな、と思わせてくれます。

 

ランダムに並んでいる形が意味を持って繋がって見えてきたりするのも楽しいです。

「さんかく ぞう まる」では、三角帽子をかぶった象が玉乗りしてるように見えたり。

 

9歳も楽しい1冊でした。

まるさんかくぞう

まるさんかくぞう

 

 

ブックマークについてのお詫び

こんにちは。

今日は絵本の紹介ではありません。

ちょっとお詫びしたいことがあるのです。

 

昨年の7月に始めたこのブログ。

初めての「はてなブログ」で、右も左もわからないまま始めてしまいましたが、ありがたいことにスターを付けて下さったり、読者になって頂いたり、コメントを下さったりする方がいて、こんなブログでも読んでくれるのだなぁと励みになりました。また、こうやって交流するんだなと勉強になりました。

交流していただいている方、本当にありがとうございます。

 

他の方のブログを読ませて頂いたらスターをつけたりして、なんとなくやっていけている気がしていたのです。

 

しかし。

 

そう、問題は「はてなブックマーク」。

聞いたことはありました。マーク、見たこともあります。このブログにもついてますよね。

でも、通知も来ないし、よくわからないのでしたことがないし、自分には関係ないだろう、きっと人気ブログの方にだけつくものなんだ、そう思っておりました…

 

数日前、ふと、いつも見ない個人のページ(いつもスマホアプリでしか見ていないのですが、もともと設定画面の全貌もよくわかっていないのです(汗))にたどり着いて見ていたら、ブックマーク数という所に0ではない数字が…

 

!?

 

そんなはずは…

だってだって通知とか来てないし(汗)。

 

いやしかし、この数字はどういうことだ??

これはどうしたものか…

 

となりまして。

 

未だにどの記事にブックマークを頂いたのかを調べる方法もわかっていないのですが、とりあえず記事編集画面で、がむしゃらに探して、なんとか1つの過去の記事にブックマークを頂いていることを探し当てると、そこにはコメントが(冷汗)。

 

ということは、

せっかくコメントを下さった方を私は無視し続けてきたのか!?

 

というわけで、長い言い訳をつらつらと書いてしまいましたが、要するに、

これまでブックマークをしていただき、コメントを下さった方、何の反応もせず本当に申し訳ありませんでした。

ということなのです。

 

わからないものをスルーする怠惰な精神はよくない、と反省しています。

 

そして、なるべく早く(パソコン関係弱いのでしばしお時間を(苦汗))勉強して、(もういらないかもしれないけど)今更ながらお返事させていただきます。

(自分が一度もブックマーク機能を使っていないと通知が来ないということは調べてわかりました。コメントは通知来たのにブックマークも来てよぉ…)

 

もし、他に何かお気付きの点等ございましたらいつでもコメントなどして下さると嬉しいです!

 

というわけで今日はお詫びの記事となりましたが、まためげずに更新していくので今後ともよろしくお付き合い下さい。

 

2018.4.6 追記

全てのブックマーク、確認しました。いただいたコメントも読みました。絵本についての共感や感想を多くいただき、とても嬉しいです。

本当にありがとうございます。

1つ1つに返信する方法がわからず、スターを付けました。ひとまずこれで、ありがとうの気持ちとさせて下さい。

これからもよろしくお願いします。

どのいろもみんなきれい!!「クレヨンからのおねがい」

こんにちは。

友達の家にお邪魔して、倦怠していた片付け熱が再熱してきたくるみです。

 

 子供の頃は親しんでいたのに、大人になるとあまり使わなくなるもの、たくさんありますが、クレヨンもその1つではないでしょうか。

 

大人になると、色を塗ること自体なかなかしませんが、塗ったとしても色鉛筆。クレヨンは使いません。

手が汚れるし、細かい所は塗りにくいですもんね。

 

でも、小さい子供はクレヨン大好き。

握りやすく、少しの力でも鮮やかな色を描ける、魔法の棒です。

(私にとっては、壁紙や家具に描かれないかとヒヤヒヤさせられる悪魔の棒ですが(笑))

 

今日は、そんなクレヨンの1色1色からお手紙が届いた、というお話。

 

1番先になくなるの、どの色?

ある日ケビンがクレヨンを使おうとするとたくさんのお手紙が届いていました。それはケビンのクレヨンが書いたケビンへのお手紙だったのです。

 

使われ過ぎてへとへとなので休ませて。

あまり使われなくて寂しいから使って。

お手紙にはそれぞれの色のクレヨンからの直訴が可愛くユーモラスに書かれています。

 

前回紹介した絵本は太陽はどんな色で描いても重ねて描いてもいい、というお話でしたが、ケビンのクレヨンはオレンジと黄色が太陽の色は自分だと争っています。

 

ケビンはお手紙を読んでみんなの気持ちを思いやって絵を描いてあげます。

その絵がカラフルで力強くて可愛いです。クレヨン画って色鉛筆では出せない味があるなあと改めて思いました。

 

にーさんもひめも、楽しいクレヨン達の言い分に夢中でした。

これからはクレヨンの気持ちも考慮して使ってあげるかもしれません(笑)

 

確かに、クレヨンは色によって使用頻度が全然違います。 

ちなみに、春休みに持ち帰ったそれぞれのクレヨンを見てみたら、にーさんは赤が1番減っていて、ひめは黒でした。

1番好きな色が1番使うわけでもないんですね。

 

ちびもクレヨン大好きで、なぜか青だけわかっているので、青のクレヨンのページでは「あお!!」と指さしていました。

ちびにもこれからクレヨンでたくさんの絵を描いてもらいたいな。 

 

5歳も9歳も楽しめる絵本です。

クレヨンからのおねがい!

クレヨンからのおねがい!