夏に読みたいみずみずしい絵本「すいか!」
こんにちは。
幼稚園で好きな男の子ができたと初めて話してくれたひめ。夏休みが始まってしばらく経ったこのタイミングはどうしてだろう?と疑問を持ったくるみです。
何かで思い出したのかな。なんだか微笑ましいです。
今日から8月。
暑さから考えるとやっと8月かと思う今年ですが、これからが夏本番ですね。
夏野菜など旬の物を楽しんで夏を乗り切りたいです。
夏の果物といえば、すいか!
今シーズン、召し上がりましたか?
我が家は、先日ありがたいことにご近所さんからおすそ分けしていただき、美味しく頂きました。
ちびにとって1年ぶりの食べ物は初めてのようなもので、「なあにこれ?」と言いながら、シャリシャリ、ちゃっかり甘い部分だけを選んで食べていました。
今日の絵本は、そんなすいかのお話、その名も「すいか!」です。
すいか割り いつかの夏を 語る母
おじいちゃんのすいか畑に遊びにきたうららちゃんとだいちくん。すいかを食べているとみんなが集まってきて、かじっていたらあれれ…!?太陽の光とすいかのみずみずしさを感じる、夏らしい絵本です。
すいか割りで割ったような、表紙の絵のすいかの断面がなんとも美味しそうです。
すいか割りをした子供のころを思い出しました。きれいに割れずに飛び散ったり、生温かったりしても、すいか割りのすいかは美味しかった思い出があります。
すきだから いっこまるごと かじりたい
「すいか」で作られた五七五調のあいうえお作文がたくさん出てきてリズム良く、楽しく、読みやすいです。
にーさんもひめも「すいか食べたーい!!」と食欲そそられていました。
いっぱい食べた後の最後の展開も可愛いです。
体がすいかになっちゃうくらい食べたい!
夏におすすめの絵本です。
ユーモアが世界を救う「バムとケロのにちようび」
こんにちは。
Eテレの「みいつけた!」を見ていたら、篠原ともえさんが派手な衣装で歌っていて、一気に「HEY!HEY!HEY!」でダウンタウンに人形を投げられていた映像が蘇ってきたくるみです。
わかる方いたら嬉しいな。
昨日は台風一過の日曜日、ご近所さんと花火をしました。
ちびは初めて手持ち花火に挑戦しました。
うちでは無鉄砲キャラのちびですが、外に出るとおとなしくなるせいか、後ろから一緒に持つ私の手も嫌がらず、空いている左手で火を触ることもなく、予想外に危なげなく花火を楽しむことができました。
煙や音を全く怖がらなかったのがとてもちびらしかったです。
よっぽど楽しかったのか、一夜明けた今日も「たのしかったねぇ」と何度も言っていました。
そんなイベントがある日曜日はとても楽しいけれど、インドア派の私としては家でのんびり過ごす日曜日もいいものです。
今日の絵本は家で過ごす雨の日曜日のお話。ドーナツが食べたくなっちゃう絵本です。
にーさんの成長がしみじみ嬉しい
雨の日曜日。外遊びもできないそんな日には,散らかった部屋を片付けて,お菓子を用意して,それから本を読もうと屋根裏部屋へ…。しっかり者のバムとやりたい放題のケロのキャラクターが魅力的なバムケロシリーズの第1作です。
このシリーズ、落ち着いたバムと自由なケロが可愛くて、にーさんには全作品読んだことがあったのですが、本人は覚えていないようでした。
当時、にーさんはケロちゃんの可愛さには見向きもせず、バムくんに肩入れしていました。
神経質で真面目なにーさんは、自由なことを許せる余裕がなかったのです。
ところが、今回読んでみると、にーさんはひめと一緒に、泥だらけのケロちゃんに大笑い。
にーさんが自由なケロちゃんを温かい目で見ているのです。
成長して、視野が広くなったこともあるとは思いますが、もう1つ、ケロちゃんを愛せるようになった理由があります。
それは、ケロちゃんによく似たちびの存在。
にーさんの夏休みの宿題に平気でクレヨンで思い切り落書きをしたちび。
真面目にピアノの練習をするひめの横で、低音でガンガン弾くちび。
毎日触れ合うことで、諦めや苛立ちを通り越し、その自由さを笑えるほどになったのだと思います。
まだまだ癇癪のようにイライラすることの多いにーさんですが、さすがに8歳も年下のちびには本気で怒れません。
そうこうするうちに、だんだんと怒りを笑いに変えられるようにもなってきました。
やはり、怒りより笑い、しかめっ面より笑顔。
私は、人は困った時ユーモアに救われるのだと思っています。
なので、にーさんにも笑い飛ばせる余裕を身に着けて欲しいと思っていました。
一人っ子が羨ましいと言われ、ちょっとへこんだりもしたけれど、兄妹がいていいこともあったなぁと嬉しくなりました。
絵本に戻りますが、バムがポンポン揚げるドーナツを見ていると、ドーナツ食べたくなること間違えなしです。
こんな山盛りのドーナツ、憧れちゃいます。
(実際は胸焼けしそうだけど。)
このシリーズは、部屋の中の小物や細かいところにまで工夫があり、見れば見るほど楽しい発見がある作品です。
また全作品読み直したいです。
赤ちゃんのお出かけのお供に「いちごちゃん」
こんにちは。
とにかく暴れん坊のちび。ひめに向かってクレヨンを投げ出したので、「ねえねに投げたらだめ!」「クレヨンは描くものだよ」と何度言いましたが、聞きません。クレヨンを取り上げ、「ママは怒ってるよ!」と恐い顔で言うと、ニコニコ笑いながら「〇〇ちゃん(ちび)おこってるよ」と真似するので、拍子抜けして苦笑いしてしまうくるみです。
そんなちびは、普段ポケモンやプリキュアばかり見せられていますが、やっぱりEテレ「いないいないばあ」もまだまだ好きです。
中でもトマトちゃんの歌が大好きです。
顔の付いたトマトが歌に合わせてあっち行ったりこっち行ったり、かくれんぼしたりどんどん増えていったりするのですが、ちびは可愛い歌と真っ赤なトマトの動きに釘付けになり、画面から目が離せません。
「いないいないばあ」の中でも好き嫌いがあるのですが、いまだにトマトちゃんの歌はテッパンです。
そんなトマトちゃんファンのちびには絶対気にいってもらえると思った絵本がこの絵本。
いちご好きの小さい子には間違いなし!
いちごちゃんが集まって、輪になって、みんなで最後はどこにいくのかな?
赤くて、小さくて、動いて、たくさん集まってきて…
これはもう絵本版トマトちゃん。
予想通り「いちご!いちご!いっぱい!」とちびは嬉しそうでした。
最後のページも嬉しさ倍増です。
逆立ちしちゃうところも可愛い。
調べたら、同じ作者さんで「ぷちとまとちゃん」という絵本もあるそうです。
読んでみようかな。
小さくてお出かけにもぴったりサイズの赤ちゃん絵本です。
これは何かのメタファーなのか?後を引く読後感「へび のみこんだ なに のみこんだ?」
こんにちは。
最高気温30℃に「やった!涼しい!」と思ったくるみです。
実際に割と過ごしやすい1日でした。30℃も充分暑いはずだけど、人は体も相対評価から逃れられないものなんですね。
前例がないほど暑い今年の夏。
アイスにかき氷、冷やしたスイカにビール。
冷たいもの、美味しく食べていますか?
うちの子供たちはアイスが大好きで、この夏はちびもアイスデビューしてしまい、それからというものほぼ毎日食べています…(汗)
チョコレートは上の子が食べても欲しがらないのですが、アイスは絶対に見逃しません。
一度食べた物は「自分も食べられる物」として認識し、決して忘れはしないようです。
最初に、いかに食べられないものとしての認識を定着させるか、が勝負です。
一方、私は今年あまりアイスを食べていません。
甘い物が得意でない私ですが、アイスだけは例外的に大好きだったのです。
けれど、こんなに暑いのになんだか今年は食べたくなりません。
お腹が冷えていく感覚が耐えられなくなったのです。あんなに好きだったのに。
今年の夏はキュウリのぬか漬ばかり食べています。
体質は変わっていくものなんですね。
年を取るごとに新しい身体感覚に驚きを隠せません。
そんなアラフォーの戯言はさておき、今日はいろいろな物を飲み込んで、お腹も心配になってしまうへびのお話です。
これは何かのメタファーなのか?
真っ黒いへび。飲み込んだものでお腹が変形しています。何を飲み込んだ?お菓子にタコに…そんなものまで!?不思議な余韻の残る絵本です。
最初に飲み込んだ物の形にお腹が変形している真っ黒なへびが現れ(背景は白)、ページをめくると白黒が反転、飲み込んだものがカラーになり何を飲み込んだかがわかる、という見開き2ページを繰り返すという展開になっています。
我が家ではこの手の絵本は決まってクイズ大会が始まります。
変形したへびを見て、何を飲み込んだのか当てるのです。
「りんご!」「ソフトクリーム!」「わたあめ?」
このクイズ(本当はクイズではないですが)にはヒントがあります。
必ず変形した黒いへびには「○○したくて のみこんだ」などという飲み込んだ理由が付いているのです。
例えば、タコの場合、「きみがわるくてのみこんだ」という文が付いています。
子供たちはクイズとして満喫し、満足そうに読み終わり、とても楽しそうでした。
子供には印象的なビジュアルがオシャレで目をひき、リズミカルな文も楽しい絵本だと思います。
けれど、私には何とも言えない後味の悪さが残りました。(悪いというわけではなく、いい意味で印象的だったということです)
この黒へび。
いろいろなもの飲み込んでいきます。
欲深く、次々と飲み込んでいきます。
リズミカルでシンプルな文なのですが、「〇〇したくて」という純粋な理由に対して飲み込むという行為が暴力的です。
気持ち悪くてタコを飲み込むのは良しとしても、友だち欲しくて友だちを飲み込むのは…?
ああ、へびくん。
君の欲求は満たされたのか?
そして、ラストの世界の終わり感。
これは何かのメタファーなの…??
白黒が与える印象と相まって何かゾワゾワとした物が心の中に残るのは私だけでしょうか?
ぜひ読んでみて下さい。
みいちゃんと一緒に深呼吸「はじめてのおつかい」
こんにちは。
やっぱりひめは「もう1日お泊まりしたかった!」と言いながら元気に帰ってきて、少しだけ淋しいくるみです。
これからもたくさんの初めてを経験して、どんどん外の世界に出ていくのでしょう。
子供の初めて、といえば、「はじめてのおつかい」というテレビ番組を思い出します。
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
4歳前後の子供が初めて大人の付き添いなしで買い物したり、届け物をしたりするのを隠しカメラとマイクで撮影するという番組です。
私はいつも、自分の子供にやらせてみたいなぁ、と思いながら見ています。
特にひめは、1人になると空想の世界に入る子なので独り言が面白そうだし、姉妹で一緒に行けば、ハチャメチャなちびが間違いなく何かをやらかしてくれそう。
しかも、おつかいをするということは、ハプニングに対しての臨機応変な対応や他人とのコミュニケーション、貨幣経済への参加…などなどとても大きな社会経験になりそうです。
しかし、現実的には、テレビカメラでもないと、交通事故や誘拐、殺人…頭によぎり、子供だけでおつかいをさせることなど恐くてできません。
最近は、もたもたしたり、うるさいという理由で、暴力や嫌がらせを受ける可能性もあります…
(もちろん、子供の冒険を温かく見守って下さる方もたくさんいるでしょう。)
今日の絵本は、せめて気分だけでもはじめてのおつかいを味合わせてあげたい、という時にぴったりな絵本、その名も「はじめてのおつかい」です。
みいちゃんと一緒に深呼吸
みいちゃんはママに頼まれて牛乳を買いに出かけます。自転車にベルを鳴らされたり、転んでしまったりしつつも、ようやく着いたお店では、お店の人に気付いてもらえません。みいちゃんは勇気を出して…。小さな女の子の気持ちがストレートに伝わってくる絵本です。
おつかいに出たみいちゃんはたくさんの気持ちを経験します。
友達に会っても楽しく遊んではいられない、自分には使命があるという誇らしさ。
転んでも挫けない責任感。
不安と振り絞った勇気。
無事に任務を遂行できた安堵と感動。
どれをとっても、子供の頃、一度は感じたことのある初々しい気持ちで、大人になって読むと、真っ直ぐで健気な気持ちに胸がぐっとします。
ひめは、終始みいちゃんと共に緊張した面持ちで絵本を見つめていました。
小4になった今も店員さんなどに話しかけるのが苦手なにーさんは、みいちゃんに気付いてあげないお店の人にイライラしている様子でした。
私はみいちゃんの勇気に拍手したい気持ちでいっぱいになりました。
読むと誰もが、一緒に深呼吸してしまうほどみいちゃんの気持ちに寄り添える絵本です。
それは、ストーリーの展開だけでなく、みいちゃんの表情が豊かで可愛らしく、とても細やかに描かれているからかもしれません。
我が子が表紙の表情をして親の元に戻ってきたら…と想像したらもうそれだけでウルッときてしまいます。
おつかいというのは誰かのためにすることだから、こんなにも心を動かされるのかもしれないですね。
子供たちも初めてのおつかい気分を味わえたのではないかと思います。
親離れVS子離れ「おとまりのひ」
こんにちは。
今年もジップロックで漬けた梅干しが出来上がり、こんなに簡単に大好きな梅干しを作れるなんて、とニコニコしちゃう、梅干し大好きなくるみです。
さて。
明日はひめの幼稚園のお泊まり保育です。
カレーに花火にお友達とのお布団。
ひめは7月に入ってから指折り数えて楽しみにしていました。
少しの不安も口にしないので、大丈夫だとは思うのですが、寝る時に寂しくなったりしないかなと親としては不安もあります。
一晩だけ(夕方行って朝には帰ってくるので本当に寝るだけなのですが)とはいえ、家族のいない夜という初めての冒険。
楽しんで笑顔いっぱいの思い出が残る経験になるといいなあ。
今日はそんなお泊まり会に因んだ絵本の紹介です。
親離れVS子離れ
しゅうじくんがとても楽しみにしていたお泊まり会。銭湯に行って、スイカを食べたり花火をしたり、寝る時には怖い話を聞かせてもらって…。楽しいお泊まり会の夜を描いたお話です。
ひめはもうすぐやってくる自分の幼稚園のお泊まり会と照らし合わせて、「しゅうじくんはお風呂入るんだね」「○○(ひめ)も花火するって言ってた!」と食い入るように見ていました。
ひめの幼稚園でもちょっとした肝だめしがあり、怖がりのひめにはなるべくその話題には触れずにいたのですが、絵本の中では怖い話が出てきます。
聞いてもないのに「怖い話、○○(ひめ)全然怖くない!大丈夫!」と強がっていました。
当日はどうなるかな。
この絵本のしゅうじくんは、とても勇敢で問題なく親離れしています。
逆に、お父さんお母さんが子離れできてないのです。
うちのひめもきっと外の世界に楽しみを見出し、自分に自信をつけて帰ってくるのではないかと思います。
そう、問題は私。
寂しくないかな、夜怖くならないかな、お友達と仲良く寝られるかな、仲間はずれにされないかな……
なんだか落ち着かない夜になりそうです。
子離れって難しい。
もしかしたらお泊まり保育は親に子離れ体験させる目的もあるのでは?
どんと構えて「いってらっしゃい」「おかえり」と、笑顔で待っていたいです。
ちなみに、好きなお友達と3人組で寝るというお泊まり会で、なぜだか女子に挟まれて寝ていたにーさんは、「花火は覚えてる」と女子に挟まれたことは全く覚えていない様子でした(笑)
そっくりな超人5人兄弟「シナの五にんきょうだい」
こんにちは。
近年筋トレ教に入信した夫の影響で、筋トレを始めたのですが、スクワットした翌日からの2日間、想像以上の筋肉痛によりまともに歩くこともできない情けないくるみです。
さて。
今日は幼稚園、学校ともに最終日。
明日から楽しい(母親にとっては悪魔の)夏休みが始まります。
毎日暑いし、3人連れての外出は自信がないのでおそらくほとんど家にいると思います。
そうなってくると、増えるケンカにイライラしそうな予感がじわり。
ケンカも成長の糧。社会生活を送る上での勉強になるもの。人との付き合い方や仲直りなどの経験も大事。大いにさせておこう。
などとおおらかに毎日思っていられるはずもなく、たぶんイライラしてきちゃうんだろうな、私。
この絵本のように兄弟協力して暮らせるといいのだけれど。
今日はうちの子供たちにも人気だったこの絵本。
おんなじ顔の超人兄弟
5人の兄弟がお母さんと住んでいました。この兄弟には、海の水を全て飲み干せたり、燃えない身体を持っていたり、それぞれ違った特別な身体技能が備わっています。ある時、1番上の兄さんが裁判で死刑を受けることになってしまい…
それぞれの超人的な特技で死刑を免れていくというストーリーもさることながら、1番目のにいさんの吐き出すのを我慢している顔、3番目のにいさんの特技、末っ子の生還の様子、みんなのドヤ顔、そしてラストに出てくる子どもたちとそっくりなお母さんの顔、絵を見るだけでも面白いです。
物語の始めで5人の特殊能力は紹介されるのですが、全部覚えてはいられなかったので、次のにいさんはどうなるんだろう?とワクワクしながらページを捲れました。
子どもたちは3人目が特技を披露した時に爆笑していました。超人的能力と飄々とした表情のギャップがとてもユニークです。
私は1番目の膨らんだ顔と6人揃って同じ顔のお母さんが出てくるシーンが好きでした。
うちのにーさんとひめも他人から見るとよく似ているらしいので、助け合って仲良く生きていって欲しいなぁ。
- 作者: クレール・H・ビショップ,クルト・ヴィーゼ,かわもとさぶろう
- 出版社/メーカー: 瑞雲舎
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