3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

しんじられないなぁ!「なにをたべたかわかる?」

こんにちは。

一緒におままごとのような遊びをすることも増えたひめとちび。なぜだかいつも配役が「お母さん」と「ねこ」なので、「お父さんとか赤ちゃんとかいないの?」と聞いたら「結婚してないの」だそうです。ネコを飼っている一人暮らしのOLのような設定のおままごとに、新しい時代を感じたくるみです。

 

お正月疲れか、どうも調子が出ず、食欲も波があるこの頃。

何でもよく食べ、飛んだり跳ねたり、疲れを知らず、寒さも知らず、起きている間は絶好調だった子供の頃とは同じ体とは思えない、だるく重たいこの身体。

 

産後の衰えに加えてヘルニア発症してからは、ますます丈夫な体に憧れるようになりました。

(なんて言いながら結局何もしないままじゃ老いてく一方ですよね…やはり筋肉体操か?)

 

今日はそんな憧れの丈夫な体をもった猫さんのお話です。

 

しんじられないなぁ!

大きな魚を釣って担いでいるねこ。ねずみがやってきて、次の場面で驚きの展開に。うさぎも、いぬも、たぬきもやってきて…。巨大な魚に押しつぶされそうな猫の運命は??

 

色が少なく、絵もシンプル。

それだけに、ストーリー展開に誰もが惹き付けられます。

 

大きな魚を持った猫の前にねずみ。

ねずみは魚を横取りしたいの?

猫がねずみを食べちゃうの?

と思っていたらまさかの展開。

 

どうなるの??

驚きつつ、ワクワクしながら最後まで読めました。

 

私は語りの文がツボでした。

説明でもなく、傍観者の感想のようで、「しんじられない」など、他人事のような、なんだかちょっと小馬鹿にしたような、語り口がやみつきになります。

「この猫は丈夫なんだね」というまとめも、「いや、もっと言うことあるでしょ!」とツッコミたくなってしまいます。

猫もすごいけど、魚もすごい。

信じられないことの連続です。何から何までナンセンスなのに、どうしてこんなにまとまっていて面白いんでしょう。すごいなぁ。

 

表題の質問は、読み聞かせをしたら子どもにウケが良さそうです。

我が家の子ども達も、記憶を思い起こして、答えていました。

 

食物連鎖について興味の入り口になるかもしれません(?)

 

絵本ならではの魅力が詰まった1冊だと思います。

なにをたべたかわかる?

なにをたべたかわかる?

 

 

きっといつか思い出してまた手に取りたくなる絵本「ルピナスさん」

こんにちは。

ちびがサンタさんからもらった玩具でずっと遊んでいるので、「もらえて良かったね」と言ったら、「だいじょうぶ。ママも小さくなったらプレゼントもらえるからね」と返されたくるみです。

 

絵本を選んでいると本当にいろいろなタイプの絵本があることに日々驚かされます。

 

ユニークなもの、サプライズがあるもの、教訓的なもの、世界を知ることができるもの、怖いもの、感動するもの…

普通の本でもたくさんのジャンルはありますが、絵本では、内容に加えて、絵の世界観があり、さらには、紙の厚さやサイズの違い、穴が空いていたり飛び出したり質感が違ったりの仕掛けがあるものまであり、さらに多様な広がりを見せます。

 

そんなたくさんの絵本の中でも、うちの子たちが好きなのはユニークな絵本や絵探しなどがある参加型の絵本です。

先がどうなるのかハラハラドキドキするストーリーものも好きです。

 

ただ、私としては、特に惹き付ける展開はないけれど内容が深く、しっとり読む絵本も読み聞かせたくて、子供たちには喜ばれないとわかっていても、たまに読んでみます。

 

その時はなんだかよくわからなくて面白くない話でも、なぜだか心にひっかかっていて、時が経ってから心の水底でキラリと光り、掬いたくなるような、そんな力が絵本にはあるような気がするのです。

 

この絵本もそんな1冊だと思います。

 

世の中美しくするためには

今はもうおばあさんのルピナスさんは、幼い頃におじいさんと「遠い国に行くこと」「海の近くに住むこと」そして、もう1つ大切な約束をしました。そんなルピナスさんが送ってきた人生を静かに辿る物語です。

 

色使いがどこか寂しげで優しい印象の絵です。

美術のことは全くわからない私ですが、どのページも心に残る素敵な絵だと思いました。

 

ちびとひめはルピナスの花のページに惹かれ、「〇〇(ちび)ちゃんはむまさき(紫)がいい!」などと叫んでいました。

ルピナスが咲き乱れる風景はとても美しいです。

 

物語では、人生の目標、生きる意味を意識しながら自分を持って生きているルピナスさんに、ハッとさせられます。

 

たくさんの人や文化に触れて豊かな感性を育て、静かで質素な暮らしにたどり着き、世の中を美しくするために何かをする。

そんなルピナスさんの生き方に、私はこれまで世の中を美しくする何かをしてきたのだろうか、これからすることがあるのだろうか、と問いたくなります。

 

世の中を美しくする、という表現がとても気に入りました。

良くする、でも、役に立つ、でもなく、美しくする、ということ。

生き方の1つの指針になりそうです。

 

子供たちには案の定不評でした。

「今日はそんなに面白くなかった」とひめにはっきりと言われてしまいました。

 

けれど、きっといつか光を放つ日が来ると思う、素敵な絵本です。

大人の方も是非。

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

 

 

そうそう!こんなことやってた!「ぼくのかえりみち」

こんにちは。

「はなみずのシール!」とちびが言うので、「鼻水の絵のシールがあるの!?」と思って、ちびの手元を見たら、しずく型の可愛いシールを持って、嬉しそうに貼ろうとしていました。ちびにとっての鼻水って一体どんな存在なんだ…?と思ったくるみです。

 

さて。子供達は新学期が始まりました。

にーさんは昨日から給食も始まって、水曜日の昨日は早めの2時半に帰ってくるはず…なのですが、彼はだいたい3時頃フラフラと帰ってきます。

家から学校はめちゃめちゃ近いんですけどね。

 

だいたいは、仲良しの友達とクラスで大流行のCCレモンという手遊び(ご存知ですか?)をしたり、ランドセルを引っ張りあったりして、タラタラと遊びながら帰ってくるのです。

 

そんな姿が見えると、誰とも遊ぶことのなかった幼稚園の時を思い出しては、その成長ぶりに涙してしまいそうな親バカの私は、遅く帰ってくる彼が逞しく見えます。

 

1人で帰る時は何を考えているのかなぁ。

 

今日は、そんな小学生の帰り道をテーマにした絵本です。

 

こんなことやってた!

ランドセルを背負ったそらくん。今日は道路の白線を辿って帰ると決めました。立ちはだかる数々の障害を乗り越えて、そらくんは白い線から落ちないようにゆっくり歩いていきます。ところが、家を目前にして大ピンチが…。そらくんは無事家にたどり着くことができるのでしょうか。

 

ああもうこれ、すっごくわかる!!

かなりの人が共感できるのではないでしょうか。

 

どこにも落とさずに1つの石ころを蹴って家まで帰るとか、タイルのような道路の線の部分を踏まずに歩いていくとか。

私もやった記憶があります。

 

ただただ、道路の白線をたどる1人遊びなのですが、そらくんの想像力と真剣さによって、いつもの帰り道は大冒険の舞台になり、そらくん目線の描写によって読者も引き込まれてしまいます。

 

切り立った崖に浮かび上がる白線を見てしまうと、ただの1人遊びなどと言ってはいられず、一歩間違えたら死んでしまうかもしれない生死を賭けた挑戦として、そらくんを応援したくなります。

それだけそらくんの真剣さは揺るがないのです。

 

私は自分に甘かったので(今もだけど)、障害があるとあっさり特別ルールを設けてクリアにしてしまっていましたが、そらくんの場合もこれは特別ルールにあたるのかな?

 

最後の展開がとても良く、個人的にとてもおすすめの絵本です。

 

懐かしいあの頃の自分に出会えます。

 

子供たちにも面白かったようで、そらくんと一緒に冒険を楽しんでいました。どうなっちゃうのかハラハラするストーリーも楽しめました。

 

ただ、親になると、白線は踏まずに内側を歩いて欲しいものですね(笑)

 

大人の方も読んでみて下さい。懐かしい気持ちになること間違えなしです。

ぼくのかえりみち

ぼくのかえりみち

 

 

なぞなぞ+絵探し=楽しい!「なぞなぞのみせ」

こんにちは。

明日こそ早起きすると言って数日経ち、起きられないまま明日が子供たちの始業式になってしまったくるみです。

 

旦那の実家は長野市で、年に2、3回車で帰省しています。このお正月も行ってきました。

片道4時間ほどで着く距離は、近過ぎず遠過ぎず、義理の実家としては最適だなあと個人的には思っています。

 

けれど、この4時間が子供にとっては長いです。

ほぼゲームをして過ごすにーさんはいいとして、車酔いするひめは何かを見たりはできないし、チャイルドシートが窮屈そうなちびも、飽きて「降りたい」と繰り返し、わりと地獄です。

 

歌を聴いて、お菓子食べて、しりとりして、お菓子食べて、手遊び歌を歌って、お菓子食べて、追い越していく車の色を当て、お菓子を食べて…

そんな車内です。

 

そんな中。ひめになぞなぞ出してと言われたのですが、「パンはパンでも…」しか思いつけず、スマホで調べてなぞなぞ大会となりました。

スマホで何でも調べられちゃう便利な世の中に感謝。

 

中には大人でも答えがわからないものもあって、なぞなぞって面白いですね。

なぞなぞの魅力に気付き、ひめと読んだ絵本が、今日の絵本です。

 

なぞなぞ+絵探し=楽しい!

商店街でお買い物。ページを開くとお店に入ったかのように、店内の絵が細かく描かれています。1つのお店に5問のなぞなぞ。ところ狭しと並んでいるものの中に、なぞなぞの答えがあります。なぞなぞを解くだけでなく、絵探し要素もあり、商店街巡りでお買い物気分を味わえる、一粒で二度美味しい絵本です。

 

どことなく、昭和感漂う懐かしいお店たち。

子供の頃ノートを買いに行った文房具屋さんのような雰囲気のお店に、大人も釘付けになってしまいます。

 

なぞなぞは、正直、なぞなぞらしからぬものも紛れていて少し不満でした。単純に事実を問題にしているクイズのようなものがあり、「なぞなぞっていうよりクイズじゃん」とそばで聞いていたにーさんも何度かツッコんでいました。

 

難易度的にはひめにちょうどいいくらいで、わかるのとわからないのが半々くらいでした。

 

絵探しが好きなひめは、答えの絵を探すのが楽しそうで、こちらは私よりずっと早く上手に見つけます。

 

それにしてもたくさんの物が描かれたとても細かい絵に感心します。そして、この物の溢れた感じが懐かしいのかな、と思いました。

今のお店は、品数の多さよりも、センスよく陳列することや、厳選して販売することに力を入れているのかもしれません。防災上高い棚も少ないし。

そもそも小商店自体が少ないですね。

 

と、そんな、社会事情に思いを馳せたりもしつつ。

 

最後のページの家の中の様子も、ちゃぶ台を囲む家族にほっこりします。

家の中で被っている女の子の帽子はいったいどういうセンス(笑)?

 

隅々まで眺めて楽しめる絵本です。

なぞなぞのみせ (なぞなぞえほん)

なぞなぞのみせ (なぞなぞえほん)

 

 

人をもてなす優しい心「とんとんとめてくださいな」

明けましておめでとうございます。

早くも2019年4日目の夜。挨拶が遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いします。

義実家でのんびりさせてもらったくるみです。

 

義実家は、いつもきれいにしていて、物も少なくとてもスッキリしています。

たくさんのものが溢れている実家で育った私からすると、まるでホテルのような部屋に最初は驚きました。

きれいなお部屋はとても過ごしやすいです。

 

実家は実家で、部屋はごちゃごちゃしていますが、食事に力を入れていて、いつも美味しい食事を振る舞ってくれるので、家庭によってそれぞれのおもてなしがあるのだなぁと思います。

 

どちらにしても、もてなす心が大切です。

2019年最初の絵本は、そんなおもてなしの心が冬の寒さに沁みてくる絵本です。

 

心のこもったおもてなし

森の中。霧で迷った3匹のねずみが1軒の家を見つけます。泊めてもらおうとノックしたものの返事がなく、入れさせてもらうねずみ達。すると、またノックの音が…ドキドキの展開後、ほっこりするかわいい絵本です。

 

3匹のねずみ、2匹のうさぎ、3匹のたぬき。

とんとんとノックのたび、誰かな、とドキドキします。

そして最後に現れる大きな影の正体は…

 

ひめはドキドキしながら真剣に聞いていました。「3匹のくま」を知っているひめは、最後は逃げなきゃいけないのかもしれないと思いながら聞いていたので、「寝ちゃってる子がいるけどどうしよう!」とハラハラしていました。

 

どんどんドアの前に増えていく木のたばやみんなのリュックや水筒など、変化のある室内を眺めるのも楽しく、動物たちが寄り添って寝ている様子も可愛いです。

 

そして、ホッとした後の美味しそうなシチューにこちらまで身体が温まります。

 

みんながドキドキしているのに、途中で眠ってしまったねずみさんがとてもいい味を出しています。

こういうのを子供は絶対見逃しません。

「またこの子、違うことしてる!」と見つけて喜んでいました。

最後のページでもマイペースなこの子だけ、違うことをしていて、とても可愛いです。

 

 

人をもてなす優しい心を見習いたいと思った1冊です。

とんとん とめてくださいな (幼児絵本シリーズ)

とんとん とめてくださいな (幼児絵本シリーズ)

 

 

目指せ!はきはきと話せる自分「はやくちこぶた」

こんにちは。

今年のまとめをしているたくさんのブログを拝見し、やろうと思いつつ、このまま年越しを迎えてしまいそうなくるみです。

(というか年越し間に合うかが不安…)

私の今年の漢字は「続」。

ブログが続いているので。

よし、これでまとめた気分。

 

さて。

私は普段はあまりテレビを見ないのですが、年末になると、夫や子供の見たいスペシャル番組などを、一緒に見ることも多く、気がつくと結構長い時間見ています。

テレビを見ると、いつも感心してしまうのは、アナウンサーです。

 

前回のペットを飼っている人もそうですが、自分のできないことをできる人って、とにかく感心してしまい、とても憧れます。

 

私は人前で話すのが苦手で、滑舌も悪いので、はきはきと話す姿に畏敬の念を抱いてしまいます。

 

そんなはきはきと話す練習にこんな絵本はどうでしょう。

 

目指せ!はきはきと話せる自分

オオカミから逃げる3匹の子ぶたたちと一緒に早口言葉を言ってみましょう。聞いたことのある早口言葉も、みんなが夢中になれる楽しいストーリーとともに新しい感覚で楽しめちゃう絵本です。

 

執拗に狙う腹ペコオオカミと3匹の子ぶたが繰り広げる逃走劇。

すももも ももも…と桃と川でどんぶらこと流れて逃げて、

かえるぴょこぴょこ…とカエルと一緒に大ジャンプ!

ぱぱばなな ままばなな…と狼にバナナを投げつける。

 

文は早口言葉だけなのですが、絵でストーリーはばっちりわかり、とても楽しい絵本です。

 

川の場面で「溺れかけてる!」とか、バスガス爆発の場面で「ガスってこれか!」とか、子供たちもノリノリでとても面白かったです。

 

私よりは早口言葉が得意なにーさんはわりと言えていて悔しかったです。

 

私はといえば、「青巻紙…」は言えたことがなく、期待を裏切らずやっぱり言えず、「ママ魔術師手術中」に至っては「手術中」だけでも言えないのです。

 

読み聞かせでも詰まることが多い私。

来年は口を動かす体操でもしてみましょうか。(ほうれい線対策にも良さそう?)

 

目指せ!はやくちこぶた!

いや、こぶたはちょっと最近洒落にならないので、はやくち女豹くらいを目標にして、今年を締めくくりたいと思います。

来年は筋トレも再開し、続けたい…

 

2018年、読んで下さった方々、本当に感謝しています。

スターやブックマーク、コメント等すごくすごく励みになっています。本当にありがとうございます。

 

2019年もどうぞ宜しくお願いいたします。

はやくちこぶた (ことばあそびえほん)

はやくちこぶた (ことばあそびえほん)

 

 

動物と暮らしている方を尊敬しています「ジローとぼく」

こんにちは。

前回「だいすき」を伝えるとか偉そうなことを書いていながら、汚い部屋にイライラして子供に当たってしまったくるみです。

その後も笑顔で接してくれる子供を見ると情けなくて泣きたくなります。

 

思えば、このブログでは前回に限らず、こうありたいという理想を書くことが多い気がします。

絵本からいろいろなことを感じたり考えたりするので、頭でっかちになりがちです。

 

現実には全然できていない私がいて…

 

「言うは易し行うは難し。」

「人となりを見るには言動より行動を見よ。」

 

全くその通りです。

 

けれど、

「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。」

とあるように、理想を思い描き、言葉にすることで、行動の指針になり、少しずつよい方向に進んでいける気もします。

 

短気で、自意識過剰で、理屈っぽく、利己的な私ですが、子育てを通して、成長する努力を忘れずにいたいです。(あ、また理想ですね…)

 

私は、もともと妹で、学生時代の部活でも先輩から可愛がってもらい、会社でも上司や先輩といることが多く、夫も年上。

世話をすることに慣れないまま大人になりました。

 

なので、子育てで学ぶことはとても多いです。

(そもそもがゼロに近いスタートなので)

 

そんな私なので、小さい頃から今の今でも密かに尊敬していることがあります。

 

それは、ペットを飼うこと、です。

 

ペットを飼っている人はお世話する誠実さや命あるものを慈しむ精神があるような気がして、無条件に尊敬してしまいます。

さらには、大らかで、気分転換方法を知っている、ストレスを溜めない、人間力のある人も多いような気が…

 

この絵本の少年も、まだ少年ですが、飼い犬に対する愛が深く、私からすると尊敬の対象です。

今日はある少年と犬のお話です。

 

犬の名は…

犬のジローとぼくはいつも一緒に寝ていました。ジローはどんどん大きくなったので、お父さんが作ってくれた外の犬小屋で寝ることに。離れ離れの夜、寂しそうなジローが気になって犬小屋に向かったぼくですが…。ジローとぼくの友情を感じる絵本です。

 

離れて寝るのが寂しくて吠えているジローを気遣って見に来たぼくの優しさに2人の友情を、ジローの野性味溢れる動きに生命力を感じます。

 

全体を通してカメラワークもとてもよく、犬小屋からの目線、縁側からの目線が、いい味を出しています。

 

ストーリーも面白く、小学生も続きを気にして読めます。

 

人間同士どころか動物と人間という種別を超えた関係で、お互いの気持ちになって考えるということが体験できます。

 

珍しく、にーさんも楽しめたようで、読後も楽しそうでした。小4にも魅力的な読み聞かせはなかなか難しいので個人的にはとても嬉しかったです。

 

それにしても裏表紙でジローめっちゃ大きくなってる!

 

これ以上余裕ない私には飼うのは無理だけど、子供と動物って可愛いなぁ…

動物と暮らすことに、更なる尊敬を感じた絵本です。

ジローとぼく

ジローとぼく