リスと一緒に勘違いしちゃった「リスとお月さま」
こんにちは。
ママ友に「年々ランドセルの購入時期は早くなってるらしいよ」と聞き、そろそろ見に行かなきゃと思っていたら、どこに行っても欲しい色のランドセルが売り切れているという夢を見て焦ったくるみです。
さて。突然ですが、チーズは好きですか?
私は子供の頃から大好きで、大人になった今は、ブルーチーズが好きです。
子供たちはというと、ひめは大好きで、油っぽいものが苦手なにーさんはあまり好きではないのですが「さけるチーズ」だけはなぜか食べます。
ちびは気分次第で食べたり食べなかったり。(最近むらがあって困ります)
そんなチーズですが、子供たちは加工包装されている物しか見たことがありません。
チーズの製造風景と言われると私は、円盤型というのでしょうか、カーリングのストーンのような形の黄色い塊が熟成室のようなところに整然と並べられている様子を思い浮かべます。
けれど、そんな風に作っているところを実際には見たことがありません。
チーズをよく食べるヨーロッパの国々では、チーズの大きな塊というものは子供にもおなじみなのかもしれません。(どうなんでしょう?)
日本でもデパートのチーズ専門店などでは大きなチーズを目にできますね。
が、うちの子はそんな大きな塊がチーズだと想像にも及ばなかったらしく…
今日は知らないと違う見方になるということがわかったこの絵本です。
もう一回読んでみよっか
あるあさ、リスはびっくりして目をさましました。お月さまがリスのいえにおっこちてきたからです。リスはお月さまを盗もうとしたと疑われることを恐れ、全力でお月さまをどこかへやろうとします。すると、お月さまはハリネズミの背中に刺さり…
リスの困って焦る表情とチーズをどかそうと奔走する必死さ、牢屋に入る想像のシュールな絵。
可愛く、可笑しくてたまらないです。
だって、リスがお月さまだと思い込んでいるもの、それはゴロゴロと台車から落ちてしまったチーズだったからです。
この黄色い丸いものがチーズだと言うことは、表紙裏から始まる見開き3ページの展開でわかります。
が、このページには説明もなく、途中で題名も出てくるので、ついつい読み飛ばしてしまいます。(この部分は直接内容と関係ない絵本が多いので)
さらに子供たち、黄色い丸=チーズの発想がないので、なおのこと気に留めず通過してしまいました。
とりあえず、私も説明することはしませんでした。
そして話は始まり、子供たちはリスと同じ目線で本当にお月さまなのかもと思いながら物語は進んでいきます。
物語を正確に把握できていないながらも、ヤギとネズミが出てくるページでは大爆笑でした。
ヤギの表情と間の抜けた状況が大人でもクスクス笑ってしまうシーンです。
ここではお月さまだと信じていた黄色い塊がネズミに食べられてしまうのですが、ネズミ=チーズ好きの知識がないために、ここでもチーズとは思わず通過です。
最後まで、本当にお月さまだったのかな…それにしては小さいし、食べられるのか?と思ったまま終了。
そして、最後のページの2人を見て「誰?」と。(最初の3ページで出てきた人が出てくるのです。)
なので、最初に戻り、種明かし。
チーズの画像なんかも見せて、もう一度ペラペラっと読んでみました。
チーズとわかるとリスの慌てぶりの滑稽さが一層際立って楽しめます。
この絵本、状況判断力が必要なので、対象年齢は高めかもしれません。
にーさんの方が笑っていたように思います。
個人的に私はとても好きでした。シュールな牢屋のシーンと動物たちの表情みたさに何度も読んでしまいました。
大人も楽しい絵本だと思います。