水と遊ぼう!水遊びの真骨頂「こぐまちゃんのみずあそび」
〈今日は水遊びについてのお話です。水害で被害に遭われて辛い思いをしている方には無神経な内容かもしれませんので、申し訳ありませんがスルーしていただくようお願い致します。〉
こんにちは。
夏はもう梅酢なしでは生きられないくるみです。
薄めて飲むとすっきり。塩分取り過ぎか少し心配です。
今日は家の前にプールを出して、みんなで水遊びしました。
百均で買った水風船を出したら小4男子も意外と楽しく参加できましたが、やはり小さいプールなので物足りず、途中で離脱。
最後は近所の子供も合流して下2人は賑やかに楽しそうに遊んでいました。
幼稚園で育てて持ち帰ってきたアサガオで、いつかやろうと言っていた色水遊びもできて、ひめも大満足です。
例年、プールをする日は水温を温めるために、巻いてあるホースをしばらく地面に出しておいて中の水を太陽で温めるという準備をするのですが、今年はそんな必要はないくらい、蛇口からの水が最初から生温いです。
なんたって、最低気温が25℃。1日中水道管の中も下がらないのですね。
こんな日は水のそばでないと暑すぎて外では遊べません。
去年はあまり入りたがらなかったちびも今年はガンガン参戦。
水遊びってどうしてこんなに楽しいんでしょう。
今日はそんな水遊びを楽しむこぐまちゃんの絵本。
水遊びって最高!
最初はじょうろを使ってささやかに始まった水遊びですが、しろくまちゃんがホースを持ってきてダイナミックな水遊びに発展。葉っぱのボートを浮かべたり、誰もが子供心に戻ってしまうような楽しさの1冊です。
子どもの大好きな水遊び。でも思う存分させてあげられる機会はめったにないかもしれません。
アリさんに雨を降らせたり、ホースから出る水の放物線を楽しんだり、冷たさやキラキラ、流れる動きなど水から感じることは多いはず。
本当は好奇心を満たすままに水と思い切り触れ合わせてあげたいのです。
けれど、アリに水をかけたら、「アリさんが可哀相だね」と、ホースからじゃんじゃん水を出したら、「水がもったいないね」と、ついつい言ってしまうものです。
そんな欲求不満をすっかり満たしてくれるこぐまちゃんの水遊び。
やりたい放題ダイナミックに遊んでくれます。とっても楽しそう。
ちびはこぐまちゃんとしろくまちゃんが気に入って、出てくるたびに「くまちゃん!」と叫び、ひめに「こぐまちゃんだよ」とか「これはしろくまちゃん」と訂正されていました。
夏にぴったりの絵本です。
痛いのはお空のあの人におまかせ!「いたいのいたいのとんでいけ」
こんにちは。
久々の自宅にホッとするくるみです。
長野では、義妹の子供も加わり、子供5人とのハチャメチャでうるさい、もとい、賑やかで楽しい4日間を過ごしてきました。
最初は少し大人しく様子を伺っていた子供たちも慣れてきたら大騒ぎ。
子供が集まると誰が足を踏んだだの、押しただの、小競り合いもしょっちゅうです。
「痛い〜」と寄ってくる子供たち。
だいたいまあ、かまって欲しいだけで大したことないことが多いものです。
そこで役に立つのは「いたいのいたいの〜」というアナログなあの呪文。
小さい子には本当に効くから不思議です。
私は今まで「〇〇にとんでいけ〜」という〇〇の部分に自分を入れて痛がったり、お星さまを入れて空に飛ばしていたのですが、ちびはどうもその先が気になる様子。
痛みを誰かにあげることなく、罪悪感なくすっきりなくならせる行き先はないのかといつも思っていたのですが、答えはこの絵本の中にありました!
痛いのはお空のあの人におまかせ!
転んでおでこをうった男の子。「いたいのいたいのとんでいけ〜」すると、いぬさんに、すずめさんに、ねこさんにぺったんこ。痛いのがどんどん飛んできて、最後はお空に飛んでいき…魔法の呪文がよりすっきりの結末で終われるようになる子育ての味方の絵本です。
ちびは表紙の絵から「ないちる(泣いてる)!」と食いついていました。
赤ちゃん絵本ではだいぶ飽きずに絵本を見られるようになりました。
「いたいのいたいのとんでいけ」と言う度にうつっていってしまう痛み。
男の子に戻ってくるところがひめは気に入り、「戻ってきちゃった!」と楽しそうでした。
痛みは回り回ってどうなるのか?
明日からはうちの呪文もこれでいきます。
きっと今までよりもっと早く痛いことなんて忘れちゃうでしょう。
子育てを助けてくれる絵本です。
関西弁の魅力全開「うどんのうーやん」
こんにちは。
主人の実家に来ています。3食のレシピを考えなくていいだけでも幸せだと思うくるみです。
みなさんは普段方言を話していますか?
私は生まれも育ちも東京ですが、両親ともに大分出身なので、大分弁が混じっているらしいです。
「なまってるけど、どこ出身?」と聞かれたことがあるほど…(汗)
純粋な方言を話せないのに東京育ちとも堂々と言えないかっこ悪い立ち位置です。
長野市はそれほど東京の言葉と変わらないのですが、言葉全体のリズム、アクセントのようなものが決定的に違う気がします。抑揚があまりないのです。
主人の家族は、長野弁の特徴かどうかは分からないのですが、抑揚がない上に少し早口なので、うまく聞き取れないことが多いです。
何度も聞き返すのも気まずいので、適当に頷いていると、質問されていたりして焦ります(苦笑)。
未だに義母の話の半分ほどが1回で聞き取れない私なのですが、長年一緒に暮らしていると主人の長野弁は少しうつってしまい、今は東京+大分+長野という、更にとてもおかしな言葉を使っています、たぶん。
どうも私は人の言葉の影響を受けやすいようで、奈良出身のママ友と話していると微妙な関西弁まで飛び出してきたり。
それにしても、方言って可愛いなぁと思います。同じことを方言で言うだけで温かみや人間らしさが感じられる不思議。
小さい頃から従姉妹の福岡弁が可愛くて憧れました。(「なにしようと(何してるの)?」など本当に可愛い!)
中でも、面白くて憧れるのはやっぱり関西弁です。
一度でいいから、関西弁を自由にあやつってつっこんだりしてみたいです。
そんな関西人気分を味わえちゃう今日の絵本はこちら。
関西弁の魅力全開
人手がたりないうどん屋さん。うどんのうーやんは、自分で出前にでかけます。道を走っていると、からからのメザシやふにゃふにゃの絹ごしどうふと出会います。やさしくてふとっぱらなうーやんは、どんどん自分のどんぶりに乗っけて、川をわたり山をこえ......
さて、無事に出前を届けることはできるのでしょうか。
「ほな いってきますう」とうーやん、出発。
もうこれだけでなんか可笑しい。
ずっと関西弁の語りが続き、にわかに憧れの関西人になれちゃいます。
関西弁は街でもテレビなどのメディアでもよく聞くので、スラスラと読めます。
(本当にイントネーションが合っているのかは分からないけど。)
この絵本、丼に入ったうどんが、歩いて自分で出前に行くというストーリーなのですが、どんどん丼に入れていくと、たこやきあたりからだんだんと不味そうになってくるのですが、太っ腹のうーやんは来るもの拒まず。
にーさんは「まずそ…だいたい地面に落ちてたもの入れたるなんて」と顔をしかめたけれど、ひめはエビフライに心踊っていました。
とっても、楽しい絵本です。
洋服大好き!おしゃれさんにおすすめの絵本「うみの100かいだてのいえ」
こんにちは。
お腹を壊し気味のちびと外出しないで家で過ごすために、ひめのリクエストで「塔の上のラプンツェル」を見ることにしたら、誰より夢中になってしまったくるみです。
しょこたん、すごいなぁ。
今日は帰省の準備をしていました。
子供たち3人分の荷作りです。
この季節、にーさんはTシャツとハーフパンツ。バリエーションがあるとしたら半袖か袖無しぐらいだし、外遊びもこれでできちゃうのであっと言う間に用意終了です。
それに比べて、女子2人。
ひめは「あの黄色のは持ってきたい。」「この間ばあばに買ってもらったやつも。」「○○ちゃん(ちび)はピンクのやつがいいと思うよ」とちびの洋服まで監修する気で後を付いてきます。
ちびはちびで、出した服を勝手に持っていって「かわいい」と体に当てた後、振り回して飛び回り、あげくにはくしゃくしゃにしてポイッ。
女子の服はバリエーションも多く、ワンピースにスカート、ズボン、レギンス、ワンピースの下に履くブルマのようなパンツ……
夏祭り用の浴衣に、可愛い服じゃ動きにくいから外遊び用に服も入れて、なんだかパンパンになってしまいました。
その後ひめはヘアゴムや持っていくバッグ、帽子も自分で用意していました。
身につけるものに興味があるかないかは、うちがたまたま男女で分かれているだけで個人差だとは思いますが、男物はシンプルだから、考えるのが楽だなあと、日々感じます。
女の子はいろいろある分、楽しくもあるんですけどね。
今日の絵本は身につける物がたくさんが登場します。
着せ替え気分で読めちゃう
船に乗っていた女の子の手から海に落ちてしまったお人形のテンちゃん。不思議な泡がテンちゃんを包み込み、アクセサリーや服などとバラバラに吸い込まれてしまいました。着いたのは100階建ての家。身につけていたものを探し、無事に女の子のところへ戻れるのでしょうか…
言わずと知れた人気シリーズで、縦開きにページをめくり、細長い見開きの絵を楽しむ絵本です。
どーんと現れる10階分のお部屋の迫力を楽しみつつも、ひと部屋ひと部屋描かれた細かい絵を見ていくのも魅力的で、読んでいて飽きません。1階ずつゆっくり辿っていけば、相当な時間をかけて読めるでしょう。
このシリーズ、ただの「100かいだてのいえ」と「ちかの」と「うみの」と「そらの」の4冊出ているのですが、ひめは断然、この「うみの100かいだてのいえ」が好きだそうです。
生き物の部屋を見物するのはどの本も共通でとても面白いのですが、身につけるものが大好きなひめには、海の生き物達との交換により、テンちゃんがどんどん変身していくのが何より楽しいようです。
テンちゃんの落としたものを探すのも楽しく、「この子が使ってる〜!」と大興奮でした。
ひめは最後の女の子のセリフも好きで、覚えて何度も言っていました。
正直、実際には昆布の髪の毛にはぎょっとする気がするのですが(笑)
ひめはハッピーエンドにとっても嬉しそうでした。
私はたくさんの魚の群れに助けられて、テンちゃんが船へ帰っていくページが、果てしなく広く深い海の中が感じられ、好きでした。
洋服や着せ替え好きの子におすすめのとても楽しい絵本です。
小さな起業家から学ぶ、働く喜び「はちうえはぼくにまかせて」
こんにちは。
もっとも嫌いな家事、それはお風呂掃除でもトイレ掃除でもなく、子供たちの水筒とマグを洗うことだと思うくるみです。
水筒2つにマグ2つ。分解すると23個もの部品に分かれる恐ろしいやつです。
毎日毎日パッキンを外して、専用の長いスポンジやストローの中を洗う棒を使って洗い、無くさないように気をつけてすすいで…ああ!面倒くさくて1日の終わりに発狂しそうになります。
今日はぼーっと洗っていたら水筒のパッキンが行方不明になり、既に縛っていたゴミ袋の中の生ゴミを漁り、無事発見されました。
この部品の多さ、文明がこんなに進んでいるんだから、どうにかならないの!?
のっけから取り乱してすみません。
さて。
夏休み。
旅行や帰省など、家を空ける方も多いのではないでしょうか。
私も今週末から夫の実家の長野に帰省してきます。
出発前に忘れずにすることの1つに、お留守番する植物に水をあげることがあります。
と言っても、うちの植物はたった1つだけ。
スパティフィラムの鉢です。
葉っぱがグッタリとしたらたっぷりと水をあげるというお世話だけで、ことごとく植物を枯らしてきた私でも10年以上も枯らさないでいられているステキな子です。
ちびを妊娠してからは、家の外でも何も育てていないので、不在でも心配はいりません。
と、思っていたら、今年はひめが幼稚園から持って帰ってきたアサガオがありました。
「長野行く時、アサガオの水どうしよっか」
と言うと、「もう○○ちゃん(お隣の女の子)にお願いしたよ」と言うひめ。
ちゃっかりしてます。
今日はそんな鉢植えのお世話にまつわるお話です。
小さな起業家トミー
夏休み、どこにも行けないトミーは旅行にでかける近所の人たちの鉢植えを預かることにしました。お父さんはブツブツ言いましたが、トミーは熱心に世話を続けます。植物たちはどんどん大きくなり、このままでは家が壊れちゃう。そこで、トミーは剪定も学び…
一生懸命さが愛らしく健気なトミーと迷惑そうなお父さんのかけ合いも楽しいお話です。
夏休みにどこにも行けないトミーはお父さんに好きなことをしていていいと言われ、みんなの鉢植えを預かることを思いつきます。
しかも1日2セントという報酬を貰い、仕事として始めるのです。
にーさんは「お金とるのかよ」と言っていましたが、すごいのです、トミーくん。
お金をもらっている責任感からか、植物の種類によって日なたや日陰、水の量に気を遣い、もはやプロの仕事です。
大きく育った植物を見て思いついたのは剪定。適当にやるのではなく、図書館の本で勉強してからやるという周到ぶり。
顧客のニーズを読み取り、起業して、さらに顧客に喜ばれるサービスを追求するという、将来有望なトミーくんなのです。
しかも本人は、終始とても楽しそうです。植物のお世話が好きなのですね。
得意なことで周りを喜ばせて、それが仕事として成立するなんて、正に理想の働き方と言えそうです。
一見、怒りんぼのお父さんもステキで、好きなことをやっていいと言った手前、文句を言いつつも続けさせてあげ、最後は嬉しい報告までしてくれます。
物語としても楽しく、緑がいっぱいの絵もとても可愛い絵本ですが、働くことの喜びをシンプルに届けてくれる絵本です。
私も細かいことにブツブツ文句言ってないで、日々楽しんで働くとしますか(笑)
- 作者: ジーン・ジオン,マーガレット・ブロイ・グレアム,もりひさし
- 出版社/メーカー: ペンギン社
- 発売日: 1981/08
- メディア: 大型本
- 購入: 3人 クリック: 12回
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乗り物が好きな子の初めての絵本におすすめ「あっ!」
こんにちは。
夏休みの自由研究を後回しにするにーさんに「やらなきゃいけないことは早くやっといた方が気持ちが楽になるよ」なんて偉そうに言ったものの、にーさんが剣道で使う袴の裾上げを後回しにしたために前日の夜に焦りながらミシンをかけるくるみです。
言葉でなく態度で示したいものです…
さて。
幼い子供と道を歩いていると、何気ない日常であまりにたくさんの発見をすることに驚かされます。
アリ、石ころ、落ち葉、影の形、マンホールや排水溝の穴、薄くなってしまった白線の模様や、すれ違う人の服…
普段気にすることのないものに目を輝かせ、「ハートみたい!」「きれい!」「たくさんある!」「どうして?」「これは何?」などなど、溢れ出す言葉を聞くと、まるで自分も新しい世界に来たような気持ちになります。
ちびは散歩中、飛行機の音が聞こえると必ず「こーち!」と言います。
テキトーに「そうだね」と誤魔化して答えても納得せず、私がオウム返しするまで言い続けるので、いつも何を言ってるのか解読しないといけないのですが、「こーち!」と言われても、何を言っているのか分からない時が多く、何回か言われて初めて飛行機の音に気付き、「ホントだ、飛行機だね」と答えてあげられます。
なかなか分からないのは、普段あまりにも無意識に飛行機の音を聞いているのでしょう。
その後、必ず空を探し始めるちびと飛行機探しをするのですが、雲で隠れていることもしばしばあり「ふわふわで見えないねぇ」と残念そうにします。
今日はそんなちびにきっと喜んでもらえると選んだ絵本です。
大好きな乗り物、発見!!
車に電車に船に飛行機に、「あっ!」と発見して、乗りこんで、音を出して…。赤ちゃんもきっと楽しい乗り物の絵本です。
ひめはやっぱり飛行機が1番いい反応をしていました。
それぞれの乗り物の音も楽しく、必ず真似をして、笑顔で何度も繰り返していました。
赤ちゃん向けのシンプルな絵本なのですが、発見している目線から、乗っている目線に、次々と視点が変わっていくのが斬新で、赤ちゃんも飽きずに楽しめると思います。
乗り物が好きな子なら間違いなしの1冊です。
多様性は善、に理由はいらない「フレデリック」
こんにちは。
連日の暑さと冷房との温度差で、じわりじわりと体がだるくなってきたくるみです。
夏休みになると、兄妹で過ごす時間が増えるので兄妹ゲンカに悩まされる、というお話は前にも書いたと思いますが、昨日も壮絶なケンカの末、ひめが大号泣しました。
実家で私と私の母とにーさんとひめの4人で一緒にかるたをしていたのですが、お手つきをしたひめに、ペナルティを課すかどうかで揉め、最終的に泥沼化しました。
「お手つきなんて知らなかった」と主張するひめ。(たぶん嘘。知っているはずですが)
「知らないなんて嘘だ。いくらでもお手つきしていいなら、最後の数枚でダミーのカルタを読む意味がない」と断固として譲らないにーさん。
「ひらがなを読むこと自体が幼稚園生には難しいのだからお手つきルールはやめてあげよう」と言う私の母。
「ホントなら1回お休みだけど、まあハンデだと思って見逃してあげよっか」とにーさんの気に障らないように言ってみる私。
そして、結果は…
説得空しく、にーさんが「ずるい。ルールが守れないなら入ってくるな」と批判したのに対し、ひめがひたすら泣きわめき、もう何も聞けないという収拾つかない事態になりました。
何度やっても陥るこのパターン。
うーん。
これ、傍から見てると大人は全員ひめの味方をしてしまうんです。
小4のにーさんと、年長の中でも小柄なひめは、男女差もあって体格は圧倒的な差。
もちろん頭脳も差があります。
ちょっとくらいのズルさやわがままは許してあげなよ。小4ならもうそのくらいはできるだろうに…という気持ちになってしまうのです。
ところが、実際は、にーさんの方が性格的にとても扱いが難しく、繊細で複雑なので、おそらくパニックに近い精神状態なのです。
「ボクは正しいことを言っているのに、みんながひめの味方をする。まるでボクが悪者みたい。ボクは悪くないのに悪くないのに悪くないのに!!どうせボクなんか…」
という心境なのです。
誰もにーさんが悪いなんて言ってないのになぁ。
愛されている実感が薄いのだと思い、母子2人で出かけたり、寝る前にスキンシップをとったりいろいろして、だいぶ落ち着いてはきたのですが、まだまだなかなかです。
そんなことがあり、憂鬱になった夜。
せっかく母にも孫の顔を見せて楽しい時間を過ごさせてあげようと思っていたのに。また心配をかけてしまった…
そして憂鬱な時についつい思い出される、同じ年の他の子の穏やかなエピソード。
良くないと知りつつ、我が子と他の子と比べてしまう自分にも自己嫌悪を感じ、さらに凹んでいく…
そんな時にも絵本は慰めてくれます。
今日は、変わり者のねずみのお話です。
「多様性は善」に理由はいらない
仲間の野ねずみたちが、冬に備えて木の実などを蓄えているのに、フレデリックだけは何もせずにぼんやりとしています。そして訪れた長い冬。フレデリックがしたことが仲間を勇気付け…
フレデリックは変わったねずみで、働かない点ではねずみ社会に不要な存在です。
が、一転し、辛い冬にみんなの心を明るくすることができました。
どのような性格が良くて、どのような性格が悪いのか。
それは、いつでも局面によって変わります。
みんなに煙たがれた性格が、思いもよらない所で誰かを助けることになるかもしれません。
私もにーさんに負けじと自己肯定感が低く、他人の良いところと自分の嫌なところを見比べては、生きることはしんどいなと思いながら大人になりました。
けれど、にーさんの育児でいろいろと考えている時に、「理屈はこねずにとにかく多様性は善だと思え」ということを何かで読み(何だったかは忘れました(苦笑))、それ以降、心の拠り所になっています。
多様性は善。
これを心から信じれば他人を尊重することも自分を尊重することも楽になります。
無条件に何かを信じるということが苦手な理屈っぽい私ですが、多様に進化してきた生命の歴史と照らし合わせると、「多様性は善」ということはあっさりと受け入れることができました。
この絵本は優しい色と詩的な言葉でそのことを教えてくれます。
読み聞かせた時、子供たちは「いろを集める」などの抽象的な表現にポカンとしながら聞いていました。
けれど、はっきりと分からなくても心のどこかで響いてくる絵本だと思います。
ちなみに、にーさんは「想像ではお腹は満たされないよね」と不満げでした。リアリストです。それも1つの考え方ですね。
何を感じとるかも人それぞれ。
内容以前に、私はこのねずみの絵がとても好きです。
大人にもおすすめの絵本です。