小さな起業家から学ぶ、働く喜び「はちうえはぼくにまかせて」
こんにちは。
もっとも嫌いな家事、それはお風呂掃除でもトイレ掃除でもなく、子供たちの水筒とマグを洗うことだと思うくるみです。
水筒2つにマグ2つ。分解すると23個もの部品に分かれる恐ろしいやつです。
毎日毎日パッキンを外して、専用の長いスポンジやストローの中を洗う棒を使って洗い、無くさないように気をつけてすすいで…ああ!面倒くさくて1日の終わりに発狂しそうになります。
今日はぼーっと洗っていたら水筒のパッキンが行方不明になり、既に縛っていたゴミ袋の中の生ゴミを漁り、無事発見されました。
この部品の多さ、文明がこんなに進んでいるんだから、どうにかならないの!?
のっけから取り乱してすみません。
さて。
夏休み。
旅行や帰省など、家を空ける方も多いのではないでしょうか。
私も今週末から夫の実家の長野に帰省してきます。
出発前に忘れずにすることの1つに、お留守番する植物に水をあげることがあります。
と言っても、うちの植物はたった1つだけ。
スパティフィラムの鉢です。
葉っぱがグッタリとしたらたっぷりと水をあげるというお世話だけで、ことごとく植物を枯らしてきた私でも10年以上も枯らさないでいられているステキな子です。
ちびを妊娠してからは、家の外でも何も育てていないので、不在でも心配はいりません。
と、思っていたら、今年はひめが幼稚園から持って帰ってきたアサガオがありました。
「長野行く時、アサガオの水どうしよっか」
と言うと、「もう○○ちゃん(お隣の女の子)にお願いしたよ」と言うひめ。
ちゃっかりしてます。
今日はそんな鉢植えのお世話にまつわるお話です。
小さな起業家トミー
夏休み、どこにも行けないトミーは旅行にでかける近所の人たちの鉢植えを預かることにしました。お父さんはブツブツ言いましたが、トミーは熱心に世話を続けます。植物たちはどんどん大きくなり、このままでは家が壊れちゃう。そこで、トミーは剪定も学び…
一生懸命さが愛らしく健気なトミーと迷惑そうなお父さんのかけ合いも楽しいお話です。
夏休みにどこにも行けないトミーはお父さんに好きなことをしていていいと言われ、みんなの鉢植えを預かることを思いつきます。
しかも1日2セントという報酬を貰い、仕事として始めるのです。
にーさんは「お金とるのかよ」と言っていましたが、すごいのです、トミーくん。
お金をもらっている責任感からか、植物の種類によって日なたや日陰、水の量に気を遣い、もはやプロの仕事です。
大きく育った植物を見て思いついたのは剪定。適当にやるのではなく、図書館の本で勉強してからやるという周到ぶり。
顧客のニーズを読み取り、起業して、さらに顧客に喜ばれるサービスを追求するという、将来有望なトミーくんなのです。
しかも本人は、終始とても楽しそうです。植物のお世話が好きなのですね。
得意なことで周りを喜ばせて、それが仕事として成立するなんて、正に理想の働き方と言えそうです。
一見、怒りんぼのお父さんもステキで、好きなことをやっていいと言った手前、文句を言いつつも続けさせてあげ、最後は嬉しい報告までしてくれます。
物語としても楽しく、緑がいっぱいの絵もとても可愛い絵本ですが、働くことの喜びをシンプルに届けてくれる絵本です。
私も細かいことにブツブツ文句言ってないで、日々楽しんで働くとしますか(笑)
- 作者: ジーン・ジオン,マーガレット・ブロイ・グレアム,もりひさし
- 出版社/メーカー: ペンギン社
- 発売日: 1981/08
- メディア: 大型本
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