3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

表紙とのギャップ萌えにやられる「うえきばちです」

こんにちは。

久しぶりに、にーさんの髪をお家カットしました。世の中に、アシンメトリーな髪型が存在することに感謝したくるみです。

「左右違うね」と言われても「そういうデザインなの。」と返せる有り難さ。

 

さて。

更新が滞ってしまいました。

ご無事で過ごされているでしょうか。

 

ありがたいことに、私は元気です。

ただ、変化した生活に対応できず、ブログを書く時間をとれませんでした。

 

うーん、それだけではないですね。 

現実的に主婦の仕事が増えたのはその通りなのですが、精神的にフワフワグラグラしていて文章が思い浮かばなかったような気がします。

気分転換が下手なので、何かで頭がいっぱいになると、他のことがうまくできないのです。環境の変化も苦手です。

 

そんな中ですが、去年の足の痛みが忘れられないので、早朝のウォーキングは続けています。

歩いていると目に飛び込んでくるのが、家々の花壇の色とりどりの花。

遊歩道の木々の緑は日増しに青々として、紫陽花の葉っぱも大きくなり、すずらんスイセン、あやめに咲き始めたつつじやバラ…。

植物界は今まさに色彩豊かな季節を迎えています。

 

ありふれている感想ですが、

植物は人間とは関係なく、着実に日々を生きているんだなと思います。

 

さて。

今日は、植木鉢に植えた植物…植物??のお話です。

 

植えたのは…?

植木鉢に土を入れて、中に植えたのはなんと、のっぺらぼう!毎日水をやっていたら、めが出てはが出て…少し気持ち悪く面白い展開に子どもたちも虜になってしまう絵本です。想像力を掻き立てるラストも秀逸です。

 

表紙には茶色い植木鉢。

花の模様が描かれていて、なんだか可愛いです。

 

お花を植えるのかな、と思いきや、登場したのは、アンパンマンの頭のような、うすだいだいのまん丸いのっぺらぼう。

 

のっぺらぼうはもともと植えるものだとでも言うような、淡々とした語り口の効果もあり、2度見しちゃいます。

 

え?何?今のっぺらぼうって言った?

と。

 

「え〜なんで〜!?」

最初から、ひめもびっくり。

 

めが出て…

はがでて…

 

「あ、そういうことか!次はハナだね?」

と予想したひめも、耳や髪の毛までは想像できず、「変なの〜(笑)!!」とケラケラ笑っいました。

恐がるかなと思っていたちびも一緒に楽しんで、最後の展開にも恐がることなく読み終え、「もう1回!」とアンコールをもらいました。

 

よく見ると、裏表紙にはテディベアのような可愛いクマまで描かれたじょうろがありました。

一見可愛らしい印象を与える外と中身とのギャップが憎いです。

 

女子でこれだけ楽しめたので、男子ならもっと楽しめるのではないでしょうか。

 

のっぺらぼうのあっという間の成長とダイナミックな絵がコミカルで、大人の私も引き込まれてしまいます。

「もう1回!」の気持ちがわかります。

 

そして、子どもたちの笑い声に勇気をもらえました。

深い意味を持たずにぐいぐい世界に引き込んで笑えるような絵本は、今はとても有り難いです。

 

医療や生活を支えるために頑張って下さっている方々には本当に感謝しかありません。

 

そのような方々や、逆に働けない方、病気の方などに比べれば微々たるものですが、今は誰しもが何かしらのダメージを負っているかと思います。

ステイホームしかできない自分の不甲斐なさを落ち込みながら、感染の不安に怯えて過ごしても、家時間をできるだけ楽しもうと笑って過ごしても、同じ1日。

元気があるなら、たくさん笑って前を向いて暮らしたいですね。

うえきばちです

うえきばちです

  • 作者:川端 誠
  • 発売日: 2007/09/01
  • メディア: ハードカバー