動物たちの表情に注目!「ねずみくんのチョッキ」
こんにちは。
自分で塗ったぬりえを「おたんじょうびおめでとってパパにあげるの」というちび。パパの誕生日は11月ですが(笑)贈り物をするときのセリフを勘違いしているちびが可愛かったくるみです。
さて。
突然ですが、手芸は好きですか?
私は大雑把なので、得意ではないけれど、好きです。特に編み物が好きです。
女子が産まれて嬉しくて、ヘアゴムやヘアピンなんかを作ったりしています。
本当は大きなものも編んでみたいのですが、時間の余裕も編める技術もないので、小さなものをちまちまと作っています。
ひめは本当に褒め上手で優しいので(親バカ)作ったアクセサリーを嬉しそうに幼稚園に付けていってくれます。
正直、親の手作りなど喜んで使ってくれはしないだろうと思っていました。
なぜって…
それは、私自身が親の手作りを喜べないひねくれた子供だったからです。
(表面上、気を遣ってはいたけど(笑))
お母さん、可愛くない子でほんとごめん。
親になってこんな風に思うことはたくさんあります……
(本当は「ありがとう」ってたくさん思いたいのに「ごめん」が多いのはなんでだろう…)
このねずみくんもひめのように、お母さんに作ってもらったチョッキを嬉しそうに着ています。
それだけで私は、なんだか嬉しい気持ちになってしまう絵本です。
きっつい!!
お母さんが編んでくれた赤いチョッキを着ているねずみくん。そこへあひるさんが来て、着せて欲しいと言います。貸してあげたねずみくんですが、次々と動物たちがやってきてチョッキは大変なことに…!動物たちの表情やポーズが面白く、長く子供たちから愛されている絵本です。
背景のない動物だけの絵で、やり取りが伝わりやすく、小さい子にもわかりやすいストーリーです。
表紙の思いきった余白も、ねずみくんの小ささが強調され、これから起こる悲劇を予告しているようです(笑)
又貸しの又貸しの又貸し…ですね。
「そのきつさ、ちょっとどころじゃないでしょ!」「似合うかなって!!」と突っ込みたくなる展開に惹き込まれます。
ねずみくんの見ていないとこで大変なことになってしまったチョッキ。
しょんぼりしたねずみくんの背中が切ない…
と思いきや、最後のページまで読めばにっこり笑顔になれます。
みんなの着た時の表情がとても印象的です。
嬉しいような、きつくて苦しいような…とってもいい表情をしています。
また4足歩行の動物が上体を起こして前を向いているので、その姿勢もなんだかコミカルです。
ひめは「すごい顔!」とケラケラ笑っていました。
が、ちびはなんだか恐かったらしく「怒ってる…やだ」と逃げていきました。
ちびの感覚では顔の表情は「笑ってる」「泣いてる」「怒ってる」の3つのカテゴリーしかありません。
「笑ってる」=好き
「泣いてる」=可哀想
「怒ってる」=嫌い
という反応です。
この絵本、私も子供の頃に読んだのを覚えています。
昔読んだことのある絵本は、懐かしい人に会ったような気持ちになります。
シリーズもたくさんあるみたいなのですが、まだ1冊も読んだことがないので、読んでみたいです。