3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

知っておくことが大事「すごいね!みんなの通学路」

こんにちは。

運動会を前に、子ども以上にソワソワしているくるみです。

 

サンドイッチに、おかず、野菜、フルーツ、それから食後のお楽しみのお菓子。みんなが喜んで食べられるように早く起きて準備しなくちゃ。

観戦中絶対飽きてしまうちびの気を紛らすおやつも忘れずに。

 

スーパーで買い出ししていると同じ幼稚園のママさんにたくさん会いました。

 

ああ、恵まれているなぁ、としみじみ思います。

 

フルーツだけでも南国のものや、旬でないものもたくさんの種類が売られていて、ハレの日には無理せず特別なご飯を用意できる。

 

思えば、ありがたい事に私は今まで食べ物に困ったことがありません。

決して裕福ではなかったけれど、虐待や貧困なども経験せず、自然災害にも被災していません。

 

けれど、子供の頃から、

「世界には食べ物に困っている子供たちもいるんだから、食べ物を粗末にしてはいけない」

と何度となく言われてきました。

 

子供の頃の私はそれを聞いて、教訓のある童話を聞くような気持ちでした。

「わかった。食べ物は大事なんだ。」

と言葉通りに理解していました。

 

想像力も思考力もあまりない子だったせいか、なぜ食べられない子がいるのだろう、とか、じゃあ自分はどうして食べられるのだろうという発想にはならず、自分は恵まれているのだから感謝しなければいけない、という感情論だけを受け取りました。

 

その結果、感謝しなければいけないという強迫観念だけ心に残り、ユニセフのCMなどで痩せっぽちの子を見る度に、自分が悪いことをしているような申し訳ないような気持ちになっていました。

 

今になって思うのは、自意識過剰にならずに、もっと前向きに冷静に世界を見る目が欲しかったなぁということです。

 

物事を良し悪しで判断して終わりではなく、事実を事実として受け止め、長い目で原因を考察したり、何ができるかを考えることができたらいいのに。(今でも全然できません)

 

どうしてこんな話になったのかというと、今日の絵本を読んで思ったことがきっかけです。

今日の絵本は世界の子どもたちの通学事情を知れる絵本です。

 

困難な道でも進む希望の光

世界に住む子どもたちは、どのように学校に通っているのでしょう。世界には、自然災害や、川の急流、けわしい山道、高いがけにも負けず、毎日懸命に学校へとむかう子どもたちがいます。そんな子どもたちを写した写真集のような絵本です。

 

日本の市街地には小学校がたくさんあります。

にーさんが通う小学校は遠い子でも15分ほど舗装された坂のない道を歩けば着くのではないでしょうか。

周囲の小学校もあっという間に着けます。

 

けれど、世界には困難な道のりを毎日通う子供たちがいます。

 

初めに読んだ時、子どもの頃と同様に、苦労もなく学校に通えるってすごいことだ、感謝しなければ、と思いました。子どもたちにも学校に行けることは当たり前じゃないことをしっかりわかって欲しいな、と。

 

でも、読んでいるうちに待て待て、それは違うな、と思い直しました。

子どもたちに教訓のように一律的に感じてもらいたくはありません。

そんな風に強要したらそこで思考停止、広がりません。

 

この本の写真の子どもたちはみんな懸命に学校に向かっています。その目は輝いているように見えます。

きっと学校で学べたりお友達と会うことの喜びが大きいのでしょう。

 

どんな状況でも子どもが学ぶことには希望があります。

大人だってそう。学ぶことは成長すること。

知ることからより多くのことを考えることができます。まずは知っておくこと、そしてそこから感じとったことを広げて考えることはそれぞれ自由に時間を使えばいいのです。

 

子どもたちには、世界には困難な道を懸命に通っている子どもたちがいるということをただ知ってもらえばいい。

困難さを不運に思うかもしれないし、危険な道をアスレチックのようだと興奮するかもしれない。

水を運ぶなら水筒を持てばいいと思うかもしれないし、自然の豊かさに惹かれるかもしれない。

どんな感じ方でもいいけれど、世界にはたくさんの状況があり、たくさんの人間がいること、自分たちの今の状況が全てではないことを知っておいて欲しいです。

そこから、自分の体験を通して、それぞれが今後ゆっくり考えていってもらえたらなと思うのです。

 

それにしても、鮮やかな背景や生き生きとした表情を写した写真たち。まるで写真集のようです。単純に眺めているだけで楽しいです。

 

言葉だけよりずっとたくさんの物を感じ、心に残るのではないでしょうか。

大人でも読み応えのある絵本です。

すごいね!みんなの通学路

すごいね!みんなの通学路

 

 

想像力さえあれば何にでもなれる「タンタンのハンカチ」

こんにちは。

パン好きのひめのために、運動会のお弁当をサンドイッチにしてあげようと思ったのですが、考えてみたら、人生で一度もサンドイッチを作ったことがありません。挟めばいいように見えるけど、やってみたらきれいに切れないんじゃないか?うまく切るには何かコツがいるのかな…

無事にできあがるか不安なくるみです。

リハーサルしろってことですかね。

 

さて。

ひめが年中さんの頃。

「○○先生って、すごいんだよ!魔法使えるんだよ!」と、興奮して帰ってきたことがありました。

先生は隠し持っていた文房具を突然魔法で出したふりをして子供を喜ばせてくれたみたいなのですが、何でも素直に受け止めるひめは、本当に信じているようでした。

 

懐疑主義のにーさんは年中の頃から(いや、生まれた時からなんじゃないか?)大人の「魔法のふり」に気付くような子だったので、ひめのそんな様子がとても新鮮に感じられ、心に残っています。

 

年長の今、ひめがどれほど信じているかはわかりませんが、魔法の出てくるお話は今でも大好きです。

シンデレラ、眠れる森の美女…プリキュアの変身なんかも魔法のようなものですね。

 

今日はそんな魔法のように大きくなったり小さくなったりするハンカチのお話です。

 

タンタンの想像力に脱帽

おまじないで大きくなる赤いハンカチ。ネクタイから大きなマントまで。大きなマントはどんどんどんどん大きくなり…タンタンの考え出す楽しい遊びに子供たちは夢中になること間違いなしです。

 

ハンカチ カーチ カチ

というおまじないで大きくなっていくハンカチ。

おサルのタンタンはそのハンカチをネクタイにしたり、ターバンにしたり。

最後には予想以上に大きくなり、びっくりさせられるのですが、まあ大人にとっては所詮ハンカチです。

ただただ、布が大きくなっていくだけです。

このハンカチ、大人が持っていても全然魅力を感じられないんだろうな、と思います。

 

けれど、想像豊かなごっこ遊びの力で何にでも変身できちゃうタンタン。

ハンカチの凄さより、タンタンの遊び心の豊かさに感嘆させられます。

子供の発想力を見せつけられました。

 

ひめはウサギくんを守ってあげるところが大好き。

ちょろちょろして絵本を聞いてなさそうなちびも、読んだ翌日に「おサルさんとおなじ、ジャンプするね。ジャーンプ!」とジャンプしていたので、意外と頭に残っているのかも。

「そんなハンカチあるわけないじゃん」と思っていそうなにーさんはいったいどんな気持ちで聞いていたのでしょう。

(感想はなかなか聞けないのです…)

 

それにしても裏表紙のタンタンは一体何のつもりなんでしょう(笑)ダルマかな?

素朴で気持ちが明るくなる絵本です。ぜひ読んでみて下さい。

タンタンの ハンカチ (ちいさいえほん(28))

タンタンの ハンカチ (ちいさいえほん(28))

 

 

楽し過ぎて最後のページまで辿り着けない「おみせやさんでくださいな」

こんにちは。

一昨日はにーさんの運動会でした。

曇り予報に油断していたら晴天になり、ばっちり焼けてしまったくるみです。

 

もうそろそろ幼稚園の制服も衣替え。

本格的に寒い季節がやってきます。

子供たちの秋の服を揃えなきゃと思いつつ、平日に子供を連れて行くにしろ、土日に夫に預けるにしろ、なかなか面倒で買い物に行けていません。 

 

買い物(特に洋服の買い物)はとても好きだったのですが、現在は3児の子持ちで専業主婦の身。時間的にも経済的にも自由に買い物できません。

必要な物をリストアップしてなるべく安くていい物を見つけて短時間で買う、というわりとノルマに近い買い物です。

 

時々、もし独身で仕事をしていたら、自由に旅行したり、買い物したり、お洒落で美味しいお店でご飯食べたりしているんだろうな、と想像します。今とは全く違う生活。

子育てに行き詰まった時はそんな歩むことのなかった人生を想って虚しくなってしまうこともあります。

おそらく、そうしてたらそうしてたで、子供を産んでいる友達を見て、1人気ままな人生の方を虚しく感じる時もあるのでしょう。

 

子供もいて、バリバリ働いて、たまには子供と離れて1人の時間で好きなことをして、という素敵な人生は、切り替えが下手で体力のない私にはちょっと考えられないし。

 

ないものねだりはやめて、今ある幸せを大切にしなければ。

 

今ある幸せに目を向けなければ、結局どんな環境でも虚しく感じるような気がします。

 

ここのところちょっと情緒不安定気味の私で、絵本と関係ないことをダラダラとすみません(汗)

 

今日はとにかく買い物の楽しさを体験できる絵本です。

 

楽し過ぎて最後のページまで辿り着けない

37店舗ものお店が並ぶ商店街。1つ1つの店内にはたくさんの品物、それぞれ違った内装、可愛い動物のお店やさん…眺めているだけで時間を忘れるほど愉しいのに、探し絵要素もあり、最後につながるストーリーもあり、とても贅沢な絵本です。

 

本屋さんで初めて見たときのひめの食いつきがすごかったです。

それもそのはず、とにかくたくさんのものが細かく書かれていて、何時間も見ていられます。

途中で、ほとんどのページにレターがあることに気付き、また戻って探し始め…もう最後まで辿り着けないんじゃないかと思ってしまったくらい。

 

「この中で1番好きな帽子をせーので指差そう」とか、「絵本を見てお店屋さんごっこしよう」とか、どんどん広がっていく遊び方に、この絵本の持つ魅力の大きさを感じました。

 

たくさんの物から自分の好きな物を探すのって、やっぱり楽しいです。

 

いつか大人になった娘と洋服買いに行ったりしたいなぁ。

 

お買い物大好きな女子(もちろん男子でも)に、とってもおすすめの絵本です。

おみせやさんでくださいな!

おみせやさんでくださいな!

 

 

ユーモアあふれるねこたちの冒険「11ぴきのねこ」

こんにちは。  

落ち込んでいる時に夫に何かを求めてしまうものの、言って欲しい言葉やして欲しい態度もわからないくるみです。

気分に波があり過ぎるのが自分でもどうにもできません。本当は他に求めず自分で完結しなければいけない問題なんですよね。

 

さて、そのことは一旦忘れて集中、と。

 

ここのところ、ちびのお話レベル、理解レベルがぐんぐん伸びているのを感じます。

先日の記事にも書きましたが、信号も理解しているし、「かして」「ちょっと待って」「どうぞ」とおもちゃの貸し借りもわかるようになりました。

やっぱり上の子の影響というのは大きいようで、私が教えてない言葉もどんどん吸収しているようです。(というより、親が全然教えてないのですが)

 

思えば、上の子には積み木や絵本を見せて、これはゾウだとか、数字の数え方とか、意識して教えていた気がします。

ところが、ちびには聞かれたら答える程度でわざわざ時間とってやってあげていないことに気付き、苦笑いしちゃいます。(もはや反省でも改心でもない…)

 

そんなちびですが、いつの間にか数を数えていました。

おっ!と思って聞いていると…

 

いち さん ごー はく りー さん ごー

 

えっと、やたら3と5が出てくるし、途中で中国語のような感じ。

独特でした(笑)

 

今日は1、2、3…と全部で11匹のねこが登場するお話です。

 

のほほんと生きるねこたち

いつもおなかがぺこぺこの、とらねこ隊長率いる11ぴきののらねこ。ある日、じいさんねこに山のずっと向こうの湖に怪物みたいな、大きな魚が住んでいると聞いて、出発したねこたちは…。貪欲でどこか間が抜けているねこたちのユーモアあふれる冒険物語です。

物語は1匹の小さな魚を11匹で分ける所から始まります。

1匹だけ外見の違う、とらねこ隊長が分けて食べようと宣言するのですが、その仰々しさに比べて、分け方の不公平さに笑ってしまいます。

尾ビレの半分だけって…。絶対不満出ますよね。

 

目が線で描かれたねこたちの表情といい、ユーモアたっぷりで物語に引き込まれます。

 

ひめは、序盤では11匹揃っているかを数えたり、巨大魚と戦うところではねこの身を案じたり、物語の世界に完全に入り込んでいました。

 

緊迫した雰囲気一変、最後のページではほっとしたように笑い、「面白かったぁ」と言っていました。

 

怪我を負ったりしながらもどこかのん気なねこたち。自由を感じます。

勧善懲悪でもないし、教訓があるわけでもない、のほほんと進んでいくユーモア溢れる物語です。

 

難しいことを親しみやすい形でわかりやすく伝える絵本も好きですが、こういう絵本も押し付け感がなく、子供たちは大好きです。

大人も癒やされます。

 

読後に表紙を眺めていると雲を見つめるねこたちにも親しみを感じてきます。

本当に魚の形の雲なのか、お腹すき過ぎて雲が魚に見えちゃってるのかな。

よく見ると、もうすでに噛みしめているような表情しているねこも1匹います。

 

シリーズの外の作品も読んであげたいです。

11ぴきのねこ

11ぴきのねこ

 

 

トイレトレーニングにおすすめの絵本「ぷくちゃんのすてきなぱんつ」

こんにちは。

膝をついてする腕立て伏せを3日に1回、3ヵ月ほど続けていたら、膝をつけずに腕立て伏せができるようになって、なんだか嬉しいくるみです。

大人になってできることが増えるって嬉しいですね。(といっても、もともと昔は出来ていたことなんだけれども…)

 

季節は秋。

昼間は真夏のようでも、夜は涼しくお布団が温かいこの時期。

今年もこれから寒くなるばかりです。

 

この夏。やる予定だったのにやり残してしまったことがあります。

それは、ちびのトイレトレーニング。

 

そういえばトイレトレーニングっていつ頃やるんだっけ?と思い、調べてみたところ、3つの条件が揃ったら始められるらしいです。

 

1、1人で歩けること

2、ある程度言葉がわかること

3、おしっこの間隔が開いていること。

 

…歩けるどころかジャンプしたり走ったりして、「きょうママとおかいものいったね」とか話してるし、おむつもしばらく濡れないこともある…はい、余裕でクリアです。

おまけにひめが行くのを見ているせいかトイレにも興味津々。

何を躊躇うことがあるのでしょう…

 

というわけで、この夏でおむつをとろうと思ってはいたのです。(今となってはそれも怪しいですね…)

 

けれども、増える洗濯物、常に尿意を確認する行為、お漏らしした後の片付けなどなど考えると重い腰が上がらず、そうこうしているうちに、ついに秋が来てしまいました。

 

やはり衣服が厚くなる秋冬は避けたいトイレトレーニング。

あっさり来年の夏に持ち越しです。

 

今日はそんなママのお手本から程遠い私がおすすめするトイレトレーニングの絵本です。

 

おむつを外すのではなくパンツを履くんだ

おむつを履いているぷくちゃんにお母さんがすてきなパンツを買って来てくれました。パンツはとってもいいきもち。嬉しいぷくちゃんですが、何度もお漏らししてしまいます。でも大丈夫。おかわりパンツ。お母さんのにこにこ笑顔でパンツを履くのが楽しみになっちゃう絵本です。

 

トイレトレーニングに失敗はつきもの。

そして、失敗を受け止めるのはお母さん(もちろんお父さんでも!)の仕事です。

その間どれだけ子どもに失敗を恐れさせずにいられるかがトイレトレーニングに取り組む親子の試練と言えるでしょう。

 

ぷくちゃんのお母さんはいつもにこにこ。

そして、魔法の言葉、「だいじょうぶ」を繰り返します。

笑顔と安心感、お母さんの鏡のようなぷくちゃんのお母さんに、きっと読んでいるお母さんもイメージトレーニングできるでしょう。

 

そして子供も、パンツを嬉しそうに履くぷくちゃんを見てパンツを履きたいときっと思うはず。

失敗も可愛いぷくちゃんのまんまるおしりが愛らしいです。

 

すてきなお母さんのもと、ぷくちゃんは少しずつ上達していきます。

今度こそ成功した!と思ったら…

 

このストーリー展開に目を丸くして大笑いし、喜んだのはひめ。

何度も何度も読み返しては同じところで笑い続けていました。

 

実際は、こんなに順調にレベルアップしていくことなど、なかなかないもので、子供の成長は一進一退、一喜一憂を繰り返すことが多いです。

にこにこ笑顔も消えそうになるかもしれません。

でも、大丈夫大丈夫。

この言葉を口にしてみましょう。

長い目で見れば必ず成長しているのです。

 

うちも来年の夏こそ!

 

トイレトレーニングを始める方に、とてもおすすめの1冊です。

ぷくちゃんのすてきなぱんつ

ぷくちゃんのすてきなぱんつ

 

 

文化について考えられる絵本「文様えほん」

こんにちは。

里芋が好きで、旬の到来が嬉しいのですが、煮ると5回に4回は吹きこぼしてしまうくるみです。

 

子供と歩いていると、自分とは見ている景色が違うことに気付きます。

「ハートがある!」「キラキラ(ひし形)だ!」「星の形だね!」

普段目を向けない物に注目して、形を探し出します。

こんな小さなハートを見つけたんだ、と思うこともしばしば。

 

ちびもキティちゃんやアンパンマン、ゾウさんなど、知っている形には敏感に反応します。

 

思えば、私も小さい頃、祖母の家の天井の木目の形や、バスの座席の細かい模様など、いろいろな物を真剣に眺めていたような気がします。ふすまや神棚の木の模様も複雑で面白かったな。

 

よく見れば、身の周りにはたくさんの模様で溢れています。

 

そんな模様の世界を楽しめる絵本がありました。

 

言葉よりも古い表現形式「文様」

よく見かける着物の柄から、家紋や世界の文様まで、家族の会話を通してわかりやすく紹介されています。伝統的な文様の読み解き方をはじめ、一つのモチーフがその土地その土地によって変化していく「文様の旅」など、「文様」を切り口に、美術、歴史、地理、古文、さまざまな分野に知的好奇心が広がる絵本です。

 

Eテレの「デザインあ」という番組で、家紋の書き方のコーナーを見た時からとても気になっていた文様というもの。

そんな文様を詳しく学べる絵本があったので、手にとってみました。

 

たくさんの種類の文様があり、眺めているだけで、とても楽しい絵本です。

詳しい説明もあるのですが、子供がおばあちゃんやお父さんと会話しつつ知識を広げていくストーリーがあるので、子供たちも私自身もとても入りやすく、読みやすかったです。

 

文様は言語よりも歴史が古く、文様を知ることが遠い昔の世界を想像するきっかけになるかもしれません。

人は身近なものを絵にしたりマークにして楽しむもの、つまり、文様を見ればその時その土地の人にとって何が身近なのかがよく分かり、文化を知ることができるということです。

 

また、文様で表した世界地図や、文様が国によって変化していく様子など、世界に想像を広げる入り口にもなりそうな1冊です。

 

たかが文様と思っていたら大間違い、文化について考えさせられる興味深い絵本でした。

 

絵が好きなひめは「これは何?」「これ見たことある!」とかじりついて見ていました。

 

歴史好きなにーさんも楽しめたようです。

 

読後はひめと身の周りにある文様探しを。

シンプルで無地の家具の多い我が家ではあまり見つけられませんでしたが、、小物などもよく見ればちょこちょこは見つけられました。

 

昔ながらの日本家屋ならもっとたくさん見つけられて楽しいのではないでしょうか。

 

大人にもおすすめの1冊でした。

 

文様えほん

文様えほん

 

 

ピンクの信号見たことある?「しんごうきピコリ」

こんにちは。

あれマツムシが鳴いている〜♪

ガチャガチャガチャガチャかつおぶし〜♫

かつおぶし!?

覚え間違いが多いひめの歌は面白いのでついつい耳をダンボにしてしまうくるみです。

 

あんなに暑かった夏から一転、昨日はとても寒い日でした。

そして、今日はまた日差しが強く、暑さを感じる1日。

長袖2枚着たり、半袖に戻ったり…

身体がついていかない…

 

年々、暑くも寒くもないちょうどいいと感じる日が少なくなっていくような気がします。

身体が対応できる温度の範囲が狭くなっているのかな。

 

とはいえ、今の季節は1年で最も過ごしやすい季節ですね。

歩くのにも最適な季節です。

これから、落ち葉を踏んだり、どんぐりを見つけたり、だんだんお散歩も楽しくなってきます。

 

歩きや自転車が多くなったことで、ちびは信号というものに興味を覚え始めました。

「なんで行かないの?」

「赤だからだよ」

という問答を繰り返し、

「赤だね」

と自分から言うようになりました。止まるかどうかは別として…(汗)

 

ルールというものが少しずつわかってきた自由人。

社会で暮らしていくためには覚えなきゃいけないことがたくさんあるんだよ。

 

でも自由人はこんな信号がいいかも。

 

今日は色とりどりの信号が出てくるこんな絵本です。

 

本当にあるの?ピンクの信号

あお、きいろ、あかにピコリ!と変わって、道路を整理する信号機。パトカーくんと信号機の色についてお勉強しましょう。あおはすすめ。きいろは止まれ。あかは絶対止まれ。え、ピンク??車はいったい、どうしたらいいのでしょう?こんな信号機どこかにあったらどうする??

 

まずは信号機たちの顔に注目。

青は明るく、黄色はのんびりさん、赤はなんだか怒ってる…!

そんな個性豊かな信号機たちに従って、走る自動車の模様も個性豊か。かたつむりのような目がついたカラフルな車たち。

犬の車?のような小さな車もはしっています。

 

それだけで子どもたちの心は絵本の世界へ。

知ってる知ってる、信号の意味くらい、もう習ったよ、と食い気味て答える子どもたち。

 

そこへ、ピコリ!ピンクの登場。

 

ひめ「え!?見たことない!」

にーさん「……」

 

ピンクはさかだち。

車が逆立ち??

 

ひめ「え、ほんとに?あるの?こんな信号」

にーさん「あるわけないじゃん」

 

じゃあ、きみどりは…

 

ひめはオレンジになるまで、半信半疑で、「あるの?」を繰り返していました。

車が逆立ちできると思っているのか…?

なんて純粋なんだ。

 

にーさんは、鼻で笑いつつ、マリオカートのような道路を意外と楽しんでいました。

 

ちびは…大好きな紫が出てくると「むまさき!」と興奮したものの、あまり集中して聞いてくれませんでした…

 

信号機をしっかり守れる幼稚園児くらいが1番楽しめるのかもしれません。

 

色とりどりの信号、何が起こるか自分で考えてみても面白いいかもしれませんね。

白は車から降りて深呼吸、っていうのはどうでしょう?

 

道路で信号を見るのが楽しくなっちゃう1冊です。

しんごうきピコリ

しんごうきピコリ