事件の目撃者になれちゃいます。「バナナじけん」
こんにちは。
夏休みは始まったばかりですが、すでにランチのメニューが尽きてきたくるみです。
さて。突然ですが、バナナはお好きですか?
甘いものが得意ではない私はまだ青くて硬いバナナが好きなのですが、周りに話してもあまり共感が得られません。
一方、熟したバナナは甘く、離乳食にも使え、好きな子供も多いですよね。
ちびもバナナが大好きで、今もほぼ毎日食べています。
寝起きの機嫌が恐ろしく悪いちびの、朝の一言目は、「おはよう」でなく「バナナ(食べたい)!」のこともしばしば。
そんなちびのために、切らさないようにせっせとバナナを買ってくるのが私の役目です。
が、たまに、切らしてしまい、
「バナナ!」
「…ごめん、今日はないんだ」
「なんで!?たべたい〜(泣)かってきて〜(朝6時)」
としばらく叫ばれ、寝起きのグズグズを止められないことも。
そんなこんなが我が家のバナナ事件ですが、この絵本のバナナ事件はどんな事件なのでしょう?
あなたも事件の目撃者に
あ、バナナが ひとつ おちましたよ。荷台にバナナをたくさん乗せた車からバナナが落ちました。そこへひょろひょろあるいてきたサル。どうすると思う?あとからウサギがやってきて…。愉快な展開に目が離せない絵本です。
腕にかごバッグを提げたサルがやって来る、そのひょうきんな感じに、もうそれだけで何か面白いことが起きそうな予感がします。
どうすると おもう?
という問いかけに子供たちは素直に反応します。
「食べる!」「ひろう!」「バッグに入れる!」
そして、次はうさぎ。
女子人気高いウサギの可愛いイメージを覆すような、全然可愛くない水色胴長のうさぎが走ってきます。
どうなると おもう?
と、ここでも問いかけ。
そして、さらにワニがのそのそのそのそときて…
落ちたバナナは
じつは ひとつじゃないのよ。
と展開していき、予想通りの展開に、ひめは大爆笑。つられてちびも大爆笑。
絵本は、予想通りのことが起きても面白いし、想定外のことが起きても面白いものです。
運転手さんの表情もコミカルで、何度読んでもその表情に見入ってしまいました。
これを読めばバナナ事件の目撃者になれちゃいます。
バナナ好きの方もバナナ嫌いの方も是非。
水について想いを馳せる「しずくのぼうけん」
こんにちは。
湿度と暑さですでにバテ気味のくるみです。
なんでしょう、この湿気は。
ねっとり体にからみついてくる空気が重く感じます。空気をぎゅっとしたらポタポタと絞れてしまいそう…体感では湿度100%です。
でも、まだまだ夏は始まったばかり。
今バテていたのでは、先が思いやられます…
この悪しき湿度の原因である水ですが、人間にとってなくては生きていけない物No.1でもありますね。
蛇口をひねれば出てくる水。
キレイな飲めるお水に困ることのない日本。
ありがたいことです。
先日、ひめとお風呂に入っていたら、不思議そうにシャワーのホースを眺め、「水はどこから来てるの?」と聞いてきました。
ダムがあり、浄水場があり、地下には水道管が張り巡らされ、見えないけれど、たくさんの過程を経て我が家にきてくれる水。
そして、また下水道から外に流れていく水。
ここにもまた、当たり前に思っている当たり前じゃないことがあります。
日頃は気にしないで済ましていることに対していかに感謝できるか。これはこの便利な世の中で生きていく上で大事なことの1つではないかと思います。
水道水はどこから来てどこへ行くのか。
楽しく学べる絵本を紹介します。
冒険は続く…
ある水曜日のこと。村のおばさんのバケツからぴしゃんと飛び出したしずく。気体になって、雲になって、氷になって…しずくの長い旅は続きます。可愛いしずくの目線で水の循環を体験できる絵本です。
表紙の小粋なしずくちゃん。しずくの形に顔と棒の手足がついただけだけれど、とってもキュートです。
魔法のように消えたり、たくさんの仲間に出会ったり、カチコチに固まったり、状態を変えてあちこちへ旅をするしずくちゃん。
ころころ変わる表情もかわいくて、眉をひそめた顔など愛らしくて好きです。
小さい子にとっては少し文字が多めの絵本ですが、語呂もよく読みやすい文章で、手書きのような字がおしゃれです。
表紙裏にはたくさんのしずく玉。
高い湿度の時はこの絵を想像すると可愛くて許せるかも(?)
体の60%は水分という私達。
今自分の中にある水分は、遠い昔恐竜に降り注いだ雨かもしれない。
もしくは古代生物の身体の一部だったかも…
巡り巡っている水。
大切にしたいですね。
- 作者: マリア・テルリコフスカ,ボフダン・ブテンコ,うちだりさこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1969/08/10
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 24回
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かあちゃんのおおきな背中「せんたくかあちゃん」
こんにちは。
ブログを再開すると宣言しておきながら、更新をサボっていました。
歩くために始めた朝活が未だに軌道に乗らず、ずっと時差ボケ状態で…
(はい、言い訳です。)
でも。
続けるコツはやめないこと。
一度挫けそうになってもまた始めること。
と、奮い立たせるくるみです。
梅雨ですね。
なんだか久しぶりにこんなに雨が続く梅雨のような気がします。
ここ数年は7月に入るともう連日真夏日のようだった気がするのですが。
涼しいのはありがたいのだけれど、雨続きだとちょっと気分が滅入ります。
困るのは、何はともあれ洗濯物。
干し場所に悩まされています。
5人家族の洗濯物は膨大。
梅雨の合間をぬって行われる子供たちのプール道具や、給食袋、幼稚園のタオルやお弁当のクロス…子供って洗濯物の生産量がハンパないですよね(泣)
ああ、毎日毎日部屋干しで室内がジメジメジメジメ…
洗わないでもキレイなままの服が開発されたりしないかしら、なんて。
洗濯機に頼り切りのくせに、そんなことを考えてしまいます。
そんなこと言っていたら、せんたくかあちゃんに笑われてしまいますよ。
今日の絵本は、洗濯板とたらいでごしごし。
洗濯が大好きなお母さんのお話です。
かあちゃんへの憧れ
洗濯の大の大の大好きなかあちゃんがいました。家中のズボンもチョッキも靴下も…たらいでごしごし洗ってしまうかあちゃん。全部干し終えたところ、急に空が暗くなり、物干しざおには驚くべきものがひっかかっていました。頼もしいかあちゃんとのやりとりが楽しい絵本です。
天気のいい日に家中の洗える物を集めて、たらいの中に入れ、洗濯板でごしごし洗ってしまうお母さん。
ついには、子供や動物達まで洗ってしまいます。
木にロープを張り,2ページにわたって干される洗濯物は、圧巻です。
裸で干されている子供を見て、ひめは、「痛そうだよ」「かわいそう」と心配していました。
干しているものの中には水洗いできなさそうな時計、うちわ、提灯まであります。
見ているのが楽しいページです。
外干しできずに溜まる梅雨のストレスを吹き飛ばしてくれます。
ところが、空が暗くなり、とんでもない人が落ちてきます。
そこからの展開は楽しく、子供たちも夢中になっていました。
私は、「かあちゃん」という存在に憧れがあり、すてきだなぁと思って読みました。
懐が深く、何事にも動じず、バイタリティがあり、世話好きな「かあちゃん」という存在。
体力がなく、周りの目を気にし、慎重派の私には程遠く、生まれ変わりでもしない限りなれない、「かあちゃん」という存在は、最後まで期待を裏切らず、大きな背中を見せてくれます。
洗濯もその他の家事も楽しまなきゃね。
梅雨の部屋干しストレス時にぜひ。
叱ってばかりいるけれど…「だめよ、デイビッド!」
こんにちは。
40分連続で歩くと骨盤が正しい位置に戻る、と整体師さんから聞いて、歩くために朝活を始めたくるみです。
今週誕生日を迎えたちびは、魔の2歳児から悪魔の3歳児に進化を遂げました。
画用紙をはみ出してテーブルにお絵かきをしていたり、すぐに「なんかたべたい」とキッチンに近寄ってきたり、自分にとって邪魔なものを次々になぎ倒していったり、あっという間に部屋をおもちゃでいっぱいに散らかして全然片付けてくれなかったり、とってもらう立場なのにティッシュなどをとる人を指名して他の人がとると怒ったり…
挙げればキリがないですが、まだまだ手がかかるちびさんです。
少し聞き分けは良くなってきたものの、体も大きくなってできることが増え、いろいろと自分でやりたい気持ちが前のめり気味なので、ますます目が離せません。
気がつくと、「それはだめ!」「やめて!」「あぶない!」「もう少しおねえさんになったらね」そんな言葉ばかり言っている自分がいます。
子供のためと思って言っているのに、改めて振り返ると、申し訳ない気分になります。
禁止事項ではなく、やって欲しいことを言った方がいいとか、危険なことじゃなければ大目にみてあげるとか、わかっちゃいるけどなかなかできません。
今日は、私と同じく子供にダメダメ言ってしまうお母さんたちにも共感できる絵本を紹介します。
叱ってばかりいるけれど…
デイビッドのお母さんはいつも言う。「だめよ、デイビッド」って。だって、デイビッドときたら、泥だらけで部屋に上がったり、壁に落書きしたり、家の中で野球をしたり…やんちゃなデイビッドに子供も大人も楽しめる絵本です。
いかにもやんちゃそうな顔をした幼い男の子。
壁にクレヨンで落書きしてると思ったら、椅子の上で背伸びをし、棚のクッキーの缶に手を伸ばす。
だめだよ!デイビッド!
こちらがハラハラしてしまいます。
ページをめくる度に次々と出会うデイビッドの悪行(笑)とお母さんの叱る声。
「デイビッド、だめだよねぇ」と言うひめに合わせてちびも「だめだねぇ」と2人で声を揃えて楽しそうにしていました。
けれど、鼻をほじっているページでは、ひめはなんだかきまり悪そうな表情。
そうだね、あなたも鼻はほじっているもんね(苦笑)
素直な反応でおもしろかったです。
それに比べてちびは、部屋を散らかしているページでも、「だめだよねぇ」とまるで自覚症状がない様子。
ひめに「〇〇(ちび)ちゃんもじゃん!!」とつっこまれていました。
ネタバレになってしまうのですが…
絵本の最後は、こんなにたくさんのダメなことをしてるデイビッドを、お母さんが「だいすきよ」と抱きしめるシーンで終わります。
唐突に出てくるこのシーン、ひめはよくわからなかったらしく、「なんで?ちゃんとごめんなさいができたのかな?」と不思議がっていました。
えっと、このお母さんの気持ちはね…
痛いほどわかるこの気持ち、なんて説明したらいいのだろう?
いつも叱ってしまうけど、そんなこととは関係なく、あなたのことはとても大事で大好きなんだ、と。
叱るのはあなたが大好きだからで、怒っちゃうのは処理が面倒とか現実的な問題で、あなたが何をしたから好きとか何をしたから嫌いとか、そういうことはないのだ、と。
とりあえず、「デイビッドのママは『だめ』って怒ることも多いけど、デイビッドのことが大好きなんだよ」とだけ伝えておきました。
私の気持ちも同じだと思ってくれたかしら…
それはどうだかわかりませんが、ひめとちびはこの絵本がたいそう気にいって、「もう1回読んで!」と3回読み聞かせして、更に2人で5回くらい読んでいました。
母親としてはぐっとくる絵本でした。
- 作者: デイビッドシャノン,David Shannon,小川仁央
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: ハードカバー
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父の日におすすめの絵本②「うちのパパが世界でいちばん!」
こんにちは。
久しぶりの更新に、以前と同じようにコメントやスターやブックマークを頂いて、感謝でいっぱいのくるみです。
迎えてくれる方がいる場所があるって、なんて心強いことでしょう。本当にありがとうございます。
さて、今日は父の日ですね。
(もう日が変わりそうですが…)
母の日にもっていかれがちな父の日ですが、我が家ではそうでもありません。
というのも、夫は記念日も普通に過ごす派、私は祝う派、なので、自然と父の日の方がイベント化する傾向にあるのです。
(というか、母の日はほとんど何もなかった…(泣))
とはいっても、娘たちのお誕生日が近いので最近は全部ひっくるめてのお祝いになりがちですが、子どもたちにはそれぞれお手紙を書かせました。
ママ好きの息子は照れ屋のあまのじゃくなのでなかなか感情を出してくれないのに比べ、パパ大好きの娘たちは気合いが入れて、どストレートに表現するので、それも父の日の方が大きくなる理由です。
まあいいんだ、みんなが幸せなら…(でもやはり少し寂しい…)
とはいえ、娘たちがパパ大好きなおかげで、外出時など夫にべったりなので、最年長の息子を担当する私は手が空き、とても助かっています。
今日はそんなパパ大好きな子供のためのパパの絵本を紹介します。
パパのつかいかた
パパの使い方、その1、トランポリン。その2、ふたあけき。その3、エアコン。上に飛び乗り、蓋を開けてくれ、仰いですずしくしてくれるパパ。パパと接する33の場面が載っているパパの説明書です。
パパがしてくれるたくさんのことが、道具や職業に例えられ、33項目に分けて載っています。
うちの夫は「虫除け」や「タクシー」などは当てはまるかなぁ。
残念ながらうちは当てはまることが少なかったのですが、アウトドア好きの明るいパパならきっと多くの項目が当てはまるでしょう。
これは当てはまる!他にもこんなことができる!と言いながら読んでも楽しいかもしれません。
ひめはなぜだか「ダンスパートナー」の所で笑っていました。
パパと踊りたいのかな。
私は裏表紙の「"パパ"のしくみ」がツボでした。
"パパ"ご使用上のちゅうい
"パパ"は、ママのきびしいきじゅんをみたしているので、あんぜんでじょうぶにできています。
それはどうかな(笑)
父の日に家族みんなで読むのにおすすめです。
(もうあと数時間ですが)
- 作者: ハリエットジィーフェルト,アマンダハーレイ,Harriet Ziefert,Amanda Haley,きむらゆういち
- 出版社/メーカー: くもん出版
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
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父の日におすすめの絵本「ぼくとおとうさん」 - 3つのたねに絵本の水を
ブログ再開します「あっ、ひっかかった」
こんにちは。
お久しぶりです。
令和は「れい」も「わ」も○だな、とか、令和を英訳すると「Beauty&Harmony」だと聞いて吉田美和さんのソロアルバムを思い出した人いるかな、なんてことをブログに書こうと温めていたら、ずっと更新できずに年号の話題も冷めきってしまって、情けないくるみです。
長らくご無沙汰してしまいました。
もし心配して下さった方がいらしたら、本当にごめんなさい。私は生きています。
今日は言い訳と愚痴のような記事になりそうですが、よろしければお付き合い下さい。
体調を崩していました。
坐骨神経痛の激痛で眠れない夜が続き、ブログどころか、日常生活もままならず、参っていました。
ママ友に紹介して頂いたペインクリニックで初めて神経ブロック注射を打って、だいぶ落ち着いたので、せめて、しばらく更新できないと断わりの記事を書こうと思ったのですが、薬のせいか頭がぼんやりして事務的な文章すら考えられず…
1日2日、明日こそ書こうと思い、1週間たって、日ごとに焦りが募り、2週間たつと、もう今更な気がしてきて、3週間で諦め始め、1ヶ月経つとだんだん忘れている時間が増えていきました。
途中で変わった薬が合わなくて、副作用で手と唇の自由が効かなくなり(そんなことってあるのですね!)いつもブログ更新に使っているスマホすらうまく打てなくなり、物理的にも更新できない期間もありました。
活字を読み取ることができず、他の方のブログを見ることも億劫で、絵本を眺めることはできたのですが、読み聞かせも休みがちになり…
そんな状況でも最近まではあまり焦らず、無気力でなんだかどうでもいい気分だったのです。
全てがぼんやりしてしまって…
もうブログもこのままやめちゃおうかと思っていました。
ところがある日、学校のプリントを整理していたら、久しぶりに活字が頭に入ってきました。
明らかに違う感覚で、理解できている感じ。
これなら本が読めそう!と読んでみたらちゃんと読めました。
そうしたら、やっぱりブログを再開したくなりました。
それから少しずつ書いて、やっと更新するに到りました。
気持ちに波があり、落ちている時はなかなか文が浮かばないことを再確認させられたこの休止期間でした。
改めて、体の不調を感じながらブログを発信している方に尊敬の念を抱きます。
まだ注射と痛み止めで過ごしている状況なので、ゆっくりペースとなりそうですが、少しずつ戻ってきたいと思っています。
こんなマイペースなブログですが、よろしければどうぞこれからもよろしくお願いいたします。
そんな勝手な願いをする私のおすすめする令和1冊目の絵本は、勝手気ままな主人公が面白い、ユーモア溢れる絵本です。
それは凧から始まった…
フロイドの凧が木にひっかかってしまいました。引っ張ったりぶら下がったりしても外れません。そこでフロイドは靴を投げてみました。そしたらそれもひっかかってしまい、もう片方の靴も投げ…だんだんと思いもよらないものを投げていくフロイド。凧は無事落ちてくるのでしょうか。終わりまでユーモアたっぷりの絵本です。
引っかかった凧をとるために靴を投げる、くらいまでは有り得る展開なので、ふんふんと読み進めているとまさかの展開に驚くことになります。
いやいや投げられないでしよ!というものまでどんどん投げてしまうフロイド君。
なんて力持ち。
そして全てひっかけてしまう木の懐の深さ。
あんなものやこんなものまで。
たくさんの物を抱えたシルエットがユニークです。
最後に登場するノコギリ。
そこからの展開は、フロイド君の勝手さが際立ち、思わず笑ってしまいます。
子供たちは「え!?」「すご!」「おいおい!」といい反応でした。
ユーモアたっぷりの1冊で子供にも楽しい絵本です。
ママはまだ寝ていたい「ねえ、おきてる?」
こんにちは。
平成最後の夜を1人で過ごしているくるみです。
このGWは10連休ですが、みなさんはいかがお過ごしですか?
旅行や普段できない家の片付け、あるいは仕事の方もいるのかな。
今日の東京はあいにくの雨でした…
我が家は特別なプランもなく、いつもと同じく長野に帰省する予定でした。
ところが、私が坐骨神経痛で長時間座るのが辛くなり…
もう行く気満々の子供たちに、試しに「長野に行けなくてもいい?」と聞いてみたところ、想定外の事態に弱いにーさんに大反発されました。
まあ、仕方ないです。
お友達の旅行の予定などを羨ましく感じる年齢ですし…
仕方ない、我慢して行くか!
いや、でも今食事中だって満足に椅子に座れてもないのに、移動は無理じゃないかな…薬のせいか、トイレも近いし…
と悩んでいたら、
「じゃあ、1人で連れてくよ」と夫。
神!?
夫が神に見えました。夫に対する愚痴や不満、もう言いません(笑)。
今までのも謝ります、撤回します!
「ちび、今イヤイヤすごいけど大丈夫?」
「まあ、なんとかなるっしょ」
楽天家な夫に感謝です。
というわけで、夫が子供3人を連れて帰省してくれました。
出発時、今生の別れのように淋しがって泣くひめにもらい泣きしそうになっていたところ、「ターッチ!」と笑顔で突進して来るちびに笑ってしまいました。
おかげで、10年ぶりくらいの完全なる自由の身です。
丸4日も自由だなんて!!
さあ!この自由の時間、何する?何する?
抜本的に断捨離する?行きたかったお店に行く?友達と会いたいけど予定空いてないか。映画でも観に行っちゃう??
と胸が高まったものの、そういえば足が痛いので、そんなにアクティブには動けないし、座ることは無理でした…残念。
そもそも、そのおかげでもらった自由時間ですから。
そんなこんなで、近所を散歩したり、ちまちま片付けたりして地味な1日を過ごしています。
でも。
普段は子供に挟まれてシングルより狭い面積で寝ているクイーンベッドを1人占めできる快適さ!
寝たい時間に寝て、起きたい時間に起きられる
目覚めのよさ!
子供が産まれると睡眠さえも思い通りにはできなくなりますよね。
まだ寝ていたいのに起こされる時のだるさったらないのです。
そんな子育ての一場面を描いた絵本がありました。
ママはまだ寝ていたい
「なんで おきてないの?」「なんで ねてるの?」「なんで まだよるなの?」「ねえ、ママ ママったら!」明け方に起きたエドワードはママを起こしたくて話しかけます。まだ眠たいママとの何度も繰り返される同じような問答に思わずクスッと笑ってしまう子育てあるあるの絵本です。
早く目が覚めてしまったエドワードはママを起こそうと話しかけます。
質問攻め攻撃。
それに対してママも負けてはいません。
起きてたまるかと、目をこじ開けられても動じず、淡々と質問に短く答えます。
なんで おきてないの?
ねてるから。
とこんな感じです。
こんな感じでずっと、1行ほどの短い2人の会話が続いていくお話です。
会話は堂々巡り。ママの、
まだ よるだからよ。
にもどってきます。
そして、面白いのが
そっかあ。
とエドワードも一旦は納得するのです。
そして、またページをめくると懲りずに始まる質問攻め。
にーさんも笑ってしまう可愛さでした。
ひめは大笑いしていました。
私はというと懐かしくて懐かしくて。
暗闇に光る2つの目。
起きるとすぐ呼ぶ「ママ」の声。
子育て経験のある方は体験したことありませんか?
私はあります。
にーさんは寝かしつけに時間がかかるのに、なぜか早起きでもあり、よく4時か5時に目が覚まして「ママ」「下行こうよ」と私を起こしていました。
ああ、そうだった!こんなだった!
読むと思い出します。
エドワードより言い出したら聞かなかったので、大体は一緒に起きる羽目になりましたけど(苦笑)。
でもそれも今では懐かしい思い出です。
あんなに寝不足で辛かったけど、後から想ったり、こうして客観的に見ると可愛く見える不思議。
たぶん、子育ての生活全てがそういうものなんだろうなと思います。
表紙の格好の寝方もにーさんの小さい頃そっくりで、懐かしさがいっぱいになった絵本でした。