園バスでも自転車でもなく…「えんふねにのって」
こんにちは。
ひめの幼稚園生活も、残すところ14日。卒園式で歌う歌を聴いていたら淋しくなってきたくるみです。
ひめは3年間幼稚園バスに乗って幼稚園に行きました。初めは車酔いを心配した私も、今では何の心配もなく、見送っています。
ところで、みなさんは幼稚園バスの存在を知っていますか?
幼稚園に通っていなかった私は、恥ずかしながら幼稚園バスというのがどういうものか、知らずに大人になりました。バス停のような物があって集団で待つのだろうとぼんやりとした予想をしていました。
子供を産み、昼間に車を運転するようになって、バッグも持たずふらりと道端に立っている人を訝しんでいたのです。
「あの人、いったい何をしているんだろう」と。
自分が1人で道端で幼稚園バスを待つ身になり、通り行く人に訝しげな目で見られるようになって初めて、「ああ!あれは幼稚園バスを待つお母さんだったんだ」と知りました。
そして、やはり、私を見て「何してるんだろう」と思う人もいるんだなぁと懐かしく思います。
自分が当たり前のように過ごしている生活スタイルが、人それぞれまるで違い、同じ人間でも日々変わっていくことに改めて驚きます。
そんなことを考えた私の園バスエピソードですが、この絵本では幼稚園に行くために乗るのがバスでも自転車でもなく…まさかの船!
その設定だけでも興味をひく今日の絵本です。
園バスでも自転車でもなく…
まきちゃんは園ふねに乗って幼稚園に通っています。
その名も「とびうお号」。
大好きな園ふねがに乗って、幼稚園に向かう途中、困ったことが起きました。とびうお号は無事幼稚園に着けるでしょうか…
タイトルを読んだだけで、「ひがしちからってこないだ読んだよね?」
と、にーさん。
そうです、「ぼくのかえりみち」の作者の方です。
にーさんが意外としっかり聞いてくれていることに嬉しくなりました。
園ふねの道中は、魚に触ったり、おばあちゃんからトマトをもらったり、楽しいことがたくさんです。
こちらにとってはそれだけでも非日常の景色でわくわくします。
そんな中、絵本のなかでも非日常の事態が起き…
船が空を飛んだようなシーンは、本当のトビウオのようで息を飲みました。
気持ち良さそうに手を広げる子供たちに希望を感じます。
とても印象に残るシーンでした。
でも1人こわがっている子供が…
高所恐怖症の私ならこの子のようになるな、と思っていたら、ひめも「こわくない?大丈夫?」とあわあわしていました。かえるの子はかえる…
乗り物酔いする私は正直ごめんだけど、船で通うなんて、子供にとっては楽しそうですね。
園ふねで通う幼稚園は日本にあるのでしょうか?帰りはモーターで上るのかな…
橋の向こうから来る園ふねを待っている風景を描いた表紙からして、何かが始まりそうな希望に満ちている絵本です。