3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

バレンタインデーにおすすめの絵本「チョコレータひめ」

こんにちは。

そして、お久しぶりです。長らく更新が途絶えてしまいました。

何度も何度も、この壁にぶち当たってはもがく、くるみです。

 

記事を更新していない間にも、こんな弱小ブログに1日10名ほどが訪問して下さっているらしく、そのことに驚きを感じ、身が引き締まる思いです。

「この広い世界の中のたった10名」、と感じるか、「10名も!」と感じるかは人それぞれでしょうが、私は後者です。(そんなにアクセス数が上がったことがないからかも。)

たとえ、「あ、違った」とすぐサイトを閉じる方がほとんどだとしても。

私の発した言葉を知らない誰かがどこかで読んでくれていること。

改めてすごいなぁと感じます。

 

さて。

明日はバレンタインデー。

 

チョコレートにまつわる絵本もたくさんあるようですが、今日は艶っぽい絵が印象的な、お菓子が大好きなお姫さまのお話を紹介します。

 

宝石のようなお菓子の美しさ

あるところに、甘いお菓子が大好きな、お姫さまがいました。お城の庭が全てお菓子でできていたらどんなに素敵だろうと夢見ていた姫のもとに、風変わりな男がやってきます。彼が差し出したのは、食べると手に触れたものがお菓子に変わるという魔法のチョコレート。それを食べたお姫さまは…。艶やかな絵とクールな展開が魅力的な絵本です。

 

表紙のお姫さまの絵を見ると、指が長く、豊かな紙、通った鼻筋、ふくよかな唇。

高貴な雰囲気のある絵に惹かれてしまいました。

 

お話は、というと…

お菓子好きで本能のままに生きる(細かいこと、周りの人の苦労も気がつかない)お姫さまが、真実の愛に気付くお話。

と、思いきや、ラストは「え⁉それで終わっちゃうの⁉」という終わり。

王様の発言もユニークです。

 

その何ともシュールなストーリー展開が、エキゾチックな絵の雰囲気と相まって、個人的にとても好きでした。

「お姫さまは結婚して幸せに暮らしました。めでたしめでたし」と終わるお話はもう昔の話。

こんなラストの方が想像が膨らみます。

 

ウサギ好きのちびは背表紙のウサギにいち早く気付き、「ウサギさんかわいい!」とご満足していました。

冠を被ったグレーのウサギは媚びない表情で、確かに可愛いです。

私は、姫がウサギを抱えているページが好きでした。

魔法をかけられる前と後で、景色を見比べられるのも楽しいです。

 

また、宝石のようなお菓子にも注目です。

チョコレート売り場でショーケースに入ったチョコレートを見ると、「美味しそう!」より、「きれい!」と思うことも多いですよね。

そんなショーケースを眺めるように、カラフルなお菓子たちの絵も楽しめる絵本です。

 

バレンタインデーも、チョコレータひめは悪びれず、たくさんの人から貰ってばかりいる気がするなぁ。

チョコレータひめ

チョコレータひめ