3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

おいもと勝負!「さつまのおいも」

こんにちは。
台風一過の強い風の音でなかなか昼寝できないちびに困ってしまったくるみです。

さて、ひめの幼稚園では毎年お芋掘りをします。そして5、6個持ち帰ってきます。

今年も得意げに持ち帰ってきました。

子供たち&夫はホクホク食感が苦手なので、普段あまりさつまいもを買いません。

このさつまいもどうするよ?
と初めは困っていたのですが、もうここ数年は決まってこれ。

さつまいもチップス、です。

誰からも愛されるポテトチップスのさつまいも版。
薄く切って、水に晒し、揚げる。

水気を切るのが手間だけど、これならみんなが喜んで食べるので、毎年の定番です。

そんなさつまいもさん、どうやら勝負に挑んでいるらしい。

おいも達の逆襲

おいもは土の中で暮らしています。そこへお芋掘りに現れた子供たち。
綱引きが始まります。

掘り出されたさつまいも。
一度は負けを認めた彼らの逆襲とは?

「芋が歯磨きなんてするわけないじゃん」
現実主義のにーさんは最初から文句を言いつつ、アメリカの国旗がついた帽子で泳ぐおいもや、おいも達の見ているいろんな夢に興味津々。

最後の「かちでごわす」には、ひめ爆笑。
にーさんもにんまり。

みんなで楽しい絵本です。
お芋掘りの季節に是非。

さつまのおいも (ピーマン村の絵本たち)

さつまのおいも (ピーマン村の絵本たち)

つまんないって何?「つまんないつまんない」

こんにちは。
坐骨神経痛がひどくなり、MRI検査を受けることになったくるみです。

家事をするのもままならない中で、公園や児童館に連れて行ってあげる余裕などもちろんなく、1人で外には出られないひめとちびは家の中で悶々としています。

1人遊び得意なひめは忙しそうに遊んでいますが、困るのはちびさん。

「つまんなーい」「遊んでー」「外行きたーい」「抱っこしてー」「かまってー」「おなかすいたー」

まだ話せないけれど、おそらくそんな感じでグズグズしてます。

こんな小さくても「つまんない」って感情はあるのでしょうか。
人はいつから「つまんない」って感じるようになるのでしょう。

今日はそんな「つまんない」を哲学する絵本。

「つまんない」って何?

 
なぜひとはつまんないって思うの?
つまんない人が集まったら?
1番つまんないのって何歳?

「つまんない」について思いつく限りに考えていく少年の頭の中。
「つまんない」だけでこんなに広げられる想像力に脱帽です。

そして、最後のお父さんとのやりとり。
まさに家でのにーさんと私のやり取りではないですか!
と、あまりのあるあるに笑ってしまいました。
しかも、お父さんの答え、私すごく言いそう…

ひめも最後のページがお気に入りでした。

にーさんは本屋さんでこの絵本を立ち読みしたことがあるらしく、
「これ読んだことある。つまんなーい」
と、言っていました。
ちゃんちゃん。

乾杯好きにはたまらない「コップちゃん」

こんにちは。
足を痛めて、健康第一を身に沁みて感じているくるみです。

1歳4ヶ月のちびさんは、未だに私の母に懐きません。

知らない人に対しても、ママさん世代にはニコニコするのにおばあちゃん世代には眉間に皺を寄せます。
ある年齢以上の人には心を許さないと決めているようです。

母は懐いてもらいたい一心であの手この手であやします。

そんな母から、無表情を貫きつつもちびさんが最近覚えたこと。
それは、「カンパーイ」です。

そういえばにーさんもひめも好きでした。

ひめは、しばらく「パンカーイ」って言ってたなぁ。

そんな1歳に大人気の乾杯を楽しめる絵本です。

「カンパーイ!!」

コップちゃんが転んだり、いないいないばあしたり、乾杯したり。
コップちゃんの顔も可愛く、微笑ましい絵本です。

ちびも「カンパーイ」ではマグを持ってきて一緒に乾杯。

私はジュースを入れる音が好きでした。「とくとくとく」
オレンジジュースがとっても美味しそう!
喉が渇いてきます。

乾杯好きのお子さんと是非。

コップちゃん (ブロンズ新社のFirst Book Series)

コップちゃん (ブロンズ新社のFirst Book Series)

どっちに見える?「アヒルだってば!ウサギでしょ!」

こんにちは。
買い物に行ったら秋服ではなく冬服が売られていて、喜んで買ったものの、結局今着る服がないくるみです。

さて、皆さんは子供の頃何の教科が好きでしたか?

にーさんは、算数が好きで国語が好きではないらしい。
漢字の練習が嫌だから?と聞いたら、「答えが1つじゃないから」と。

なるほど。

確かにきちんと正解がないなんてスッキリしないし、白黒はっきりつけたいにーさんには気になってしまうかもしれない。

今日は、そんなちょっとすっきりしない体験をしてしまう絵本。

どっちに見える?

表紙の絵、アヒルに見えますか?それともウサギ?

ページをめくるごとにだんだんアヒルに見えてくるような、やっぱりウサギに見えてきたり…

にーさんは「アヒルに見える!アヒルでしょ、絶対」と。
ひめは「ウサギかなぁ。でもアヒルに見えた時もあったよ」と。

私自身はウサギに見えることの方が多かったです。

そして、やはり、にーさん。
「で、どっちなの?」と釈然としない様子。

確かににーさんの気持ちもわかる。
スッキリしないよね。

だけど。
白黒つかない問題が多い世の中。
いろいろな視点から考えることや、答えの出ない問題を考え続けることも大切だったりするのです。

答えを1つにしないことで生まれる豊かさもある。
そんな風に思ってもらえたらいいな。

家でも意見が割れた絵本。
皆さんもどちらに見えるか読んでみて下さい。

アヒルだってば!ウサギでしょ!

アヒルだってば!ウサギでしょ!

心配症の子は要注意「ひとまねこざる」

こんにちは。
あまりの寒さに暖房解禁してしまったくるみです。

3年生になってにーさんの担任の先生は厳しい男の先生になりました。怒るとすごく怖いらしい。
怒られてない子が恐がって泣いてしまうらしい…。

それを聞いて思ったのが、怒られてない子こそ、恐がりだってこと。
だって怒られるのを恐れて、悪いことしないようにしようと思ってるんだから。
怒られてる本人は飄々としてたりするんですよね。

そう、何を隠そう私自身、怒られることを恐れていたのです。優等生キャラでした。
怒られることを恐れず、やりたいことができる子に憧れたりもしてました。

にーさんは怒られているらしい…。
(怒られる覚悟なのかというと、男の子はまた違う感覚なのかと思う)

さて、今日の絵本は、怒られ慣れてない子にはハラハラドキドキの本。

心配しすぎてストーリーを追えない

Eテレでもやってる「おさるのジョージ」の絵本。

ジョージは好奇心旺盛。
やりたいことを抑えきれず、ルールを無視してしまう。
子ざるということもあって愛らしいジョージなのですが…

優等生キャラにはハラハラが止まらない。

私の血を引き継いだのか、ひめは動物園から勝手に脱け出してしまった時点でドキドキ。
「動物園の人、探してるんじゃない?怒ってるんじゃない?」

話は進みます。
けれど…
「帰らなくていいのかなぁ。」

いやいや、ジョージ、もう勝手にペンキ塗ってるよ。

動物園のことが気になって、ストーリー追えていません。

そんなこんなで最後のシーンでみんなが怒ってないことがわかってほっとした様子。

ひめにはちょっと疲れてしまう絵本でした。

でも、自分ができない冒険を味わえるのも絵本のいいところですよね。

ひとまねこざる (岩波の子どもの本)

ひとまねこざる (岩波の子どもの本)

荷物を入れてどこ行こう「リュックちゃんです」

こんにちは。
冷えで坐骨神経痛が加速しているくるみです。

今日はひめの幼稚園の遠足でした。
久しぶりにお弁当にひと工夫して、ペンギンのおにぎりを作ってあげたら、
「わぁーかわいい!ママってほんとこういうの上手だよね〜♥」
という、違う人が言ったら嫌味なのかと思うぐらいの褒め言葉をいただきました。
(実際は、もしインスタなるものをやっていても、恥ずかしくてとてもじゃないけどあげられないレベル)
ママのお弁当なんかより、あなたの褒めスキルが日本一を競えるレベルじゃないかと思う親バカです。

そんなお弁当を入れたリュックを背負っていざ遠足へ。

去年と同じリュックが、今年は背負われてる感がなくなってて寂しいものの、子供のリュック姿ってなんでこんなに可愛いんだろ。

今日はそんなリュックのお話。

お荷物入れるのがお仕事

リュックちゃん同士の遠足。
お荷物入れて、さあ出発。
忘れ物、してないかな?

4人(?)のリュックが遠足に出かけます。
お弁当忘れてしまったリュックちゃんですが…

なんといっても、小さいリュックちゃんのあどけなさが可愛いです。

うちのリュックも今日は娘の背中で仕事して帰ってきました。

身近な物の絵本って、その物に対する愛情を産みます。
いつもたくさん荷物を運んでくれてありがとう。これからもよろしくね。

ご機嫌で過ごしたい「おこる」

こんにちは。
寒くなったので秋服を買いにいきたいくるみです。

さて、日常で怒ることってありますか?

私は毎日のようにあります(泣)

にーさんの逆ギレに。
何をするにものんびりなひめに。
思い通りにいかないちびに。
気の利かない夫に(笑)

できることなら怒りたくなんてない。
怒らないでも伝わるなら優しく説得したい。
怒りの感情をぶつけたところで全くすっきりしないどころか、もやもや落ち込むことになるから。

だけどこれがなかなか難しい。

子供たちはというと…

にーさんは癇癪持ちで、怒りと共に生まれてきたみたい。
赤ちゃんの頃はうまく眠れないことに全力で怒って泣いていた(あの泣き方は間違いなく怒りだった)
今でもとにかくよく怒っている。

ひめは天真爛漫。
夫婦でケンカした時に「仲良くして!」と怒るくらいで、ほとんどご機嫌。

ちびはどうなんだろう。
今のところ、2人の間くらいに見える。

比べたくはないのだけど、にーさんよりひめの方が愛されキャラで、本人もご機嫌で幸せなんだろうなと思ってしまう。

怒りんぼも個性のうち。
怒りを感じるってことは何かを変えようとする力の元になる。

とは思っても…

短気は損気。
怒られた方は不快だし、やっぱりなんだかんだご機嫌で過ごしたいものです。

今日はそんな怒ることについてをテーマにした絵本。
その名も「おこる」

怒られたくないし怒りたくない

毎日怒られるぼく。
なんで人は怒るんだろう。

誰にも怒られない場所にいった僕の孤独なページが印象的。
にーさんもひめも「さみしそう!!」と思わず声に出していました。

そう、人は他の人との関わるからこそ、怒りの感情が湧いてくるわけです。(自分に怒るってパターンもあるにはあるけど)
だからといって、人との関わりを断ったら楽しさや喜び、感動や大切なあれこれまでも失うことになる。

それがその寂しいページに集約されています。

不満をどのように怒らないで伝えればいいのか。
どうしたらわかってもらえるか。
あるいは、わかってもらえないことをいかに上手く受け入れるか。

人と関わることを恐れず、答えは出なくてもそういうことを考えつづけて生きていけるといいな。子供も、私も。

おこる

おこる