3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

しーらんペッタンゴリラ!って昔からあるんだ「おっと合点承知之助」

こんにちは。

近所のお友達が朝から網戸を外してガンガン大掃除を進めているのを、焦る気持ちで眺めつつ普段の家事で手いっぱいの1日を過ごしたくるみです。

今年は大掃除でやりたいことをリスト化して子どもたちにも好きなものを選んでもらい、一緒に掃除できたらいいなと企んでいます。(まずはリストアップしなきゃ(汗))

 

さて。

ひめの年中の時の担任の先生は、「おはヨーグルト」「ありがトマト」などと言って、いつも明るく、子ども達に大人気の先生でした。

その影響で我が家でも付け足し言葉が流行った時期がありました。

 

ただのダジャレと言えばそれまでですが、言葉遊びはコミュニケーションの1つだと思います。

ぎすぎすした関係の中では、「おはヨーグルト」は言えません。

 

人は、意味としての言葉のやり取りだけでなく、一緒にリズムを感じたり、元気付けたり、親しさを表したりするのにも言葉を使います。

言葉遊びは日常に小さな光を与えるものなのかもしれません。

たかが言葉遊び、されど言葉遊び。

 

今日はそんな言葉遊びを題材した絵本です。

 

なめてはいけない言葉遊びの力

おじいちゃんと子どもが忍者ごっこをしながら、「驚き桃の木山椒の木」「その手は桑名の焼蛤」など、付け足し言葉でやり取りします。途中であれあれ、おじいちゃんが…!?ストーリーも楽しい言葉遊びの絵本です。

 

「おっと合点承知之助」

声に出してみるとなんて口馴染みがいいのでしょう!

誰が考えたのか、語呂がよく、ついつい口に出したくなるものばかり。

昭和生まれの私は、ほとんど知っていたのですが、にーさんが学校で覚えてきた「しーらんペッタンゴリラ」が載っていてびっくり!

てっきり現代の言葉なのかと思っていたら昔からある言葉なのですね。皆さんは使っていましたか?私は知らなかったです。

 

教科書や辞書に載るような言葉でないのに、リズムが良かったり、覚えやすかったりして、途絶えることなく口から口へ受け継がれてきた言葉たち。

「いーけないんだ いけないんだ♪」や「おまえの母ちゃんでーべーそ」なんかも、今もまだ現役で使われているんだと驚いたことがありますが、生き残るにはそれだけの言葉の力があるのでしょう。

 

この本を読んだら、実際の桑名の焼きはまぐりや築地の御門跡を知らなくてもついつい口にしたくなってしまいます。

 

にーさんとひめはは意外とおじいちゃんとの忍者ごっこのストーリーに夢中でしたが、「しーらんペッタンゴリラ」のページでら「知ってる〜!!」と大盛り上がりでした。

逆に言うと他は馴染みがないのか。(にーさんは聞いたことがあるものもあったようですが使っているのはこれだけのようでした。)

 

こんな言葉が廃れていくのは寂しいなと思いつつ、使うと鼻で笑われそうな今の時代の感じを思うと仕方ないような気もします。

 

言葉は時代とともに変化していくものです。

 

今の時代は、無駄と思える物を削ぎ落としていこうとする力が強いのかな。

でも、無駄にこそ、温かみや人間らしさが出ることもあります。

品よくユーモアはあるけど意味のない言葉が、力を持って生き残っていって欲しいなぁと思いました。

 

「あたりまえだのクラッカー」とよく言っていた母と、それを「なにそれ」と冷たくあしらっていた自分を思い出し、なんだか感慨深いものがありました。

皆さんもぜひ、声に出して読んでみて下さい。

おっと合点承知之助 (声にだすことばえほん)

おっと合点承知之助 (声にだすことばえほん)