3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

おしゃれな絵と素敵な文章にも注目!「とてもかわったひげのねこ」

こんにちは。

今日は美容院に行き、久々のひとり時間を楽しませてもらったくるみです。

 

カフェで読書もして、日々溜まったあれやこれやを洗い流して元気満タンになりました。

大事ですね、リフレッシュ。

 

私は読書が好きなのですが、世の中には日本語だけでも数え切れない本があり、書く人によってその人その人それぞれの言葉がある事実に急に思い至り、圧倒されました。

当たり前なのだけれど、それぞれの人生が違うように、言葉の使い方や並べ方も違う。

いろいろな文章があるのだなぁと。

ブログを読ませて頂いても感じることですが。

 

そんなことを強く思ったのは、先日、読んだ絵本も影響しているかもしれません。

 

今日の絵本は、言葉が印象的だった絵本です。

 

おしゃれな絵と素敵な言葉たち

女の子が釣りをしていたら、びっくり、猫が釣れました。その猫のひげは、とても変わっていて、長くて、何にでも変身できちゃうのです。女の子と仲良しになった猫ですが、ある日、捕らえられ、サーカスに入れられてしまい…。猫はいったいどうするのでしょう。

 

媚びない感じの猫の絵、裏表紙の大量の猫、なんだかおしゃれです。色数が少なく、一筆書きのような線の絵が特徴的です。

 

ストーリーも女の子へと向かうひたむきな猫の姿が健気で可愛く、いろいろなものに変身できるひげが面白いので、子供たちも楽しんでいました。

 

「ひげ、ながーい!」「ブランコしてる!!」とひめ。

「飛べるなら、最初から飛べばいいじゃん」とぼそっとにーさん。

 

私は読んでいて、その文にとても惹かれました。

 

原作は海外。翻訳された作品なのですが、日本語がけっこう独特なんです。

あらべんり

 

よるはよるです

 

とぶのだった

 

ふんわりこん

 

ですますと普通の文が混じっていて、突然の体言止めやフランクに語りかけてくる感じもユニークで、柔らかくとてもリズムカルな文章。なんだか自由で、猫のようです。

 

私はこの文の感じが好きでした。

 

原作ではどんな感じなのでしょう。

原作を生かしたらこうなったのか、それとも訳者の方のオリジナルなのか…

恐らく原作を読んでも私にはわからないだろうけれど。

 

ところで、この猫、オス猫だと思っていたのですが、メスだったのかな。最後にリボンが付いています。

猫と女の子の友情が可愛らしい絵本です。

おしゃれなので大人も是非。

とてもかわったひげのねこ (福武の初級絵本<A>)

とてもかわったひげのねこ (福武の初級絵本)