3つのたねに絵本の水を

日々思ったこと、子育てエピソードと共に、3人の子供たち(にーさん(中1)ひめ(小3)ちび(年中))に読み聞かせた絵本を1冊ずつ紹介しています。

地球の美しさを肌で感じられる絵本「いろいろいっぱい」

こんにちは。

昨日は幼稚園のお弁当が最後の日でした。最後の体操、最後のスモック、最後のお弁当…毎日少しずつ最後を感じる幼稚園生活に、毎日泣きそうになるくるみです。

今日は最後のバスでした。明日はいよいよ卒園式です。

 

週末にひめのランドセルの置き場所を確保しようと、部屋の模様替えをしました。

 

ランドセルって大きい。

このままじゃ入らないから要らない物を捨てよう!とひめと整理していたら、ふつふつと片付け熱が湧いてきました。

 

家で作った工作、見なくなった雑誌、知らないキャラクターのキーホルダー、こわれた文房具…よし、どんどん捨てよう!

 

ついでに私も家のものを。

使わない調理器具、貯め過ぎた紙袋や輪ゴム、ポストカード、本のしおり…

 

集まったゴミの小山を見て、しばし呆然。

ここ数年でかなり断捨離したはずの家の中にもまだまだ不要な物がたくさんあります。

 

人間はなんて多くの無駄な物を集め、捨てるのだろう…

 

こんなに資源を無駄にしている動物は他にいないだろうな…

と、しみじみ思います。

「足るを知る」生活に憧れます。

 

そんな今日は地球の他の生物のことを考えられる絵本を紹介します。

 

うつくしい模様を見ていたい

「地球には何種類の生き物がいると思う?」女の子が語りかけます。

ひとつ、ふたつ、みっつ…いっぱい!

砂漠や海の底、ジャングル、土の中、私達が知っているものから知らないものまで、地球には数えきれないほどの種類の生き物がいます。

鮮やかな美しい絵と優しい語り口によって生き物と共存する人間のあり方を考えさせられる絵本です。

 

エコ、環境保護、もう誰の頭の中にも定着したように見える現在でも、まだまだたくさんの資源の無駄使いをしている私達。

 

地球環境破壊に警鐘を鳴らすものはたくさんあり、その中には極論で脅したり、過去の過ちを責め立てるものもあります。

 

けれど、この絵本は優しい言葉遣いと、絵の美しさによって、そっと囁いてくれるような絵本です。

 

たくさんの種類の植物や動物が描かれた色鮮やかで美しいページが続き、ぽつんと女の子が1人だけ描かれた最後のページへと進んでいきます。

 

印象に残った1文。

すべての いきものが ふくざつに からみあって、

ひとつの おおきくて うつくしい もようを 

おりあげているようだ

この絵本を見ていると地球の美しい模様を守りたいという気持ちが自然と湧いてきます。

なぜって絵が美しいから。

 

ひめやちびはうさぎやぞうなど、それぞれお気に入りの動物が出てくると指さして喜んでいました。

あとがき好きのにーさんは、あとがきの説明文を黙々と読んで満足の様子。

 

私はこの50年間で新しく見つかった生物がたくさんいることに驚きました。

図鑑を見たりネットで調べて、全てを知ったつもりになる私。なんて浅はかだったんだろう。

世界にはまだまだ未知のことがたくさん。

 

人間が他の動物を絶滅させてきたのは、もう日本など存在しないほどの大昔からであり、人類は、農耕生活を選択したことによって生態系破滅の後戻りできない道を進んできたらしい…

 

話題の「サピエンス全史」を読んでそのことを知り、絶望のような開き直りのような気持ちにもなったけど、どんな状況でも今できる最善なことをやるしかないのです。

 

科学者でも政治家でもない私は最善なことなど考えも及ばず…

とりあえず、「足るを知る」生活を目指すとします。

 

難しいことは考えず、美しい絵を見るだけでも楽しい絵本です。

 

いろいろいっぱい―ちきゅうのさまざまないきもの

いろいろいっぱい―ちきゅうのさまざまないきもの

 

 

上の子の気持ちがわかる「フランシスのいえで」

こんにちは。

もうすぐ卒園式。ひめの卒園が淋しくて仕方ないくるみです。

 

あまのじゃくでこだわり屋のにーさんの4年後に産まれたひめは、素直で天真爛漫。

浮き沈みがあまりなく、だいたいいつもご機嫌で、沈みやすい私を癒やしてくれました。

ちびが産まれてもそれほど心乱すことなく、家族として受け入れ、可愛がってくれています。

 

たまに嫌なこと、辛いことがあるとメソメソ泣きます。

嫌なことはいくら励ましても、なだめても、やりたがらない頑固さはあるものの、メソメソ泣くのが可愛くて、付き合ってあげたくなります。

(にーさんは嫌なことがあると当たり散らすタイプです…)

 

自分はどうだったかな、と思い返してみると、自分の殻に閉じこもるタイプだったと思います。(小学校の記憶しかありませんが)

嫌なことがあると、誰とも口を聞かない、食事もボイコット、布団をかぶっている、という…。

心配して話を聞きにきてくれた親にも「話したくない」と言っちゃうような…

 

可愛くないな、と思います。

しかし、三つ子の魂百までとはよく言ったもので、今も同じようなものです。

何でも溜め込む根暗です(笑)

 

今になって思うのは、不満や辛さを感じたら、可愛く訴える、というのが1番助けたくなる表現方法だということです。

 

いや、そんなことは前から知っていたかもしれません。

知っていてもなかなかできないのです。

 

それが天性でできるひめが羨ましく、このまま変わらないで欲しいなぁ、と思います。

 

今日の絵本のフランシスの表現方法もなかなかです。

 

こんな家出だったらして欲しい

フランシスの妹グローリアはまだ赤ちゃん。

グローリアのおかげで、フランシスの生活は思うようにいかなくなりました。

着たい服は着られないし、食べたい干しぶどうは食べられない。

もう家出しちゃおうと思い立ったフランシスでしたが…

家族の温かい会話が心に残る1冊です。

 

赤ちゃんは手がかかる。

お母さんだって精いっぱいやっているんだから文句は言ってはいけないけれど。

赤ちゃんをたくさん可愛がる素敵なお姉ちゃんでいたいのだけれど。

 

下の子が産まれた上の子はみんな葛藤を抱えます。

甘えたいけど、しっかりもしたい。

褒められたいけれど、淋しくて泣きたい。

 

その葛藤がどう表に出るのかはその子その子によって違うのでしょう。

 

フランシスの場合。

少しの文句も言いつつ、いじけつつ、わかりやすく家出してアピール作戦です。

その家出先がダイニングテーブルの下という可愛いさ!

 

心配をかけたくない優しさか、外に出る勇気がないのか、リビングから姿を消すことを家出と呼んでいるのか、とにかく絶妙の選択なのです。

 

リビングにいるお父さんお母さんはもちろんフランシスが聞いているとは知りつつも、フランシスが本当にいなくなったつもりで会話を始めます。

そのユーモアと優しさに溢れた会話に、胸が熱くなってきます。

 

そして、不器用で、フランシスのように可愛く表現できない子(例えばにーさんや私のように)も、こんな風にただ存在を慈しみ可愛がっていると示して欲しいんだと思い至り、なんだか涙が出そうになりました。

 

優しいタッチで淡い色遣いの絵が可愛く、「テーブルの下の家出」が面白かったらしく、ひめはとても気にいっていました。

わりと長い文章で、読み終えるのは大変だったのですが、そんな長い間集中して聞けるようになったひめの成長も卒園と重なり、感慨深かったです。

 

兄弟を育てている方には間違いなく響くところがある、とてもおすすめの絵本です。

可愛いので、もちろん、一人っ子でも子供がいなくても、おすすめです!

フランシスのいえで

フランシスのいえで

 

 

自分のスピードで進もう「のろまなローラー」

こんにちは。

風邪なのか、花粉症なのか、他のアレルギー症状なのか、咳が続いて、体力消耗してきたくるみです。

 

ちびとひめは相変わらずプリキュアが大好きなのですが、ここのところ彼女らの中で急上昇しているものがあります。

それは、「きかんしゃトーマス」です。

 

あの、前面に灰色の大きな顔がある機関車たちですね。

恐がる子供もいるという、あれです。

 

幼児向け雑誌に付いていたトーマスの付録をきっかけに、ちびにいたってはアンパンマンを超えてしまっているような気さえします。

 

「1番がトーマスでパーシーは6番でしょ。2番とかもいるの?」とひめ。

 

にーさんが産まれるまで、トーマスという機関車1台だけのお話と思っていた、トーマスビギナーでしたが、トーマス図鑑をボロボロになるまで読み倒していたにーさんによって一時はトーマスマスター級に昇格した私。

侮るなかれ!

 

「2番はエドワード。…いやゴードン?あ、ヘンリーなんてのもいたかも。ん?」

自信満々に答えるつもりが、7、8年前の記憶はぼんやりとしていました。

 

仕方なく、「思い出」と仕舞い込んだダンボール箱からボロボロのトーマス図鑑を出してきました。ああ懐かしい!

みんなで眺めています。

 

そんな乗り物にはまっているちびとひめに。

今日は乗り物の絵本です。

 

自分のスピードで進もう

道路を直すローラーはいつもゆっくり。そんなローラーを、スピードの速い自動車は次つぎに馬鹿にしながら追い越してゆきます。

ところが、追い越した車たちはパンクを起こし……。

長く読み継がれている絵本です。

 

見るからに重そうな車体のローラー。

ゆっくりゆっくり道を固めて行きます。

途中でトラック、立派な自動車、小型自動車に抜かされていきます。

みんな、偉そうだったり皮肉を言ったり。

 

ところが、抜かしていった3台はその後、でこぼこ道でパンクをしてしまい、道を平らにしてくれるローラーの働きに気付き、自分の態度を反省し、感謝する、というお話です。

 

馬鹿にされても誠実に自分の仕事を全うする生真面目さ、立場が変わっても言い返したりしない性格の良さ、まんまるお目々の愛くるしい顔。

どれをとっても子供たちはきっとローラーを好きになるでしょう。

ちびとひめも見た目で気にいっていました。

 

繰り返される展開は安定して子供たちに人気です。

 

一色で描かれた背景のイラストのような家々や、印象に残る青色の使い方など、古いのになんだかおしゃれに感じましたが、時代を感じる独特な言葉遣いです。

どいたり どいたり。

おいでなさい

など、普段はあまり聞かない言い回しです。

 

このお話、周りに流されず、コツコツと自分にできることを着実にやりましょうという「うさぎとかめ」のような訓話のように読めます。

 

大義的には、馬鹿にされたり、評価されたりすることを恐れず気にせず、自分のスピードで、自分の思う道を、いけばいいのだ、ということでしょうか。

 

ローラーのように目に見えて直接的に役に立つことでなくても、良心的に過ごしていればみんなそれぞれ何らかの役に立っているものです。

自分の信じた道を着実に進むことが巡り巡って誰かの役に立つことになるでしょう。

 

「役に立つ機関車」ってトーマスでも良く出てきますね。

それぞれの存在自体がどこかで役に立つことだと認め合えるといいですね。

 

さて、手際が悪く、のろまな母親も頑張ります。

のろまなローラー

のろまなローラー

 

 

迷子はちょっとでももうイヤ!「ちょっとだけまいご」

こんにちは。
Eテレみんなのうた」の「ビーフストロガノフ」という歌が好きで、気になって仕方がないくるみです。
アニメーションも最高です。

さて。
うちは、上の子2人はビビリで、どこへ行っても私と離れたがず、迷子の心配はしたことがありませんでした。

今でもあまり冒険しないタイプです。

ただ、ひめが一度だけ迷子になりかけたことがありまして…

その日、ショッピングモールのゲームコーナーで「ポケモントレッタ」というゲームをやるにーさんに付き合っていました。
まだ2歳だったひめは足元でちょろちょろ動いてはいたものの、いつも通り私が見えるところで歩いていました。

にーさんに話しかけられたので答えて少しのやりとりをして、ふと足元を見ると、

あれ!?いない!?

にーさんにはとりあえず待っててもらい、すぐ辺りを探しました。
1つ隣の通路にいなかった時は、さーっと血の気が引いていくのがわかりました。

泣き声も聞こえないし、いつも私が見えないと泣くのに自分でこんなに歩くわけない!
連れ去られた!?
軽いし、お菓子で釣れば簡単にひょいと持ち上げられちゃったに違いない!
超絶可愛いし…(親ばか)

と完全に思い込み、半泣きの気持ちで探していると…

あっという間に見つかりました(照笑)

けれど、あの時の焦りは今でも忘れられません。

ところが、「迷子なんて、もうしょっちゅう!」などと言うママ友もいて、小心者の私は、尊敬すら抱いてしまいます。
慣れるものなんでしょうか。

今日はそんな迷子にまつわる絵本、フクロウの可愛いお話です。

フクロウのママがクマ??

フクロウの赤ちゃんは、お母さんと木の上のお家。
寝ている間に落ちてしまった赤ちゃんフクロウのところに、リスが助けにきます。
一緒にお母さんを探し始めた2人でしたが…。
無事お母さんと再会できるでしょうか。

海外ではリスっておとぼけキャラなイメージなのでしょうか。
埋めた木の実の場所を忘れちゃうから?

大好きな「リスとお月さま」という絵本でも早合点してコミカルな役でしたが、このリスもとても思い込みが激しいです。

ふくろうの子供のママはふくろう、という大前提を忘れてしまって、あっちいったりこっちいったり。
全く違う動物を「きみの かあちゃんだ」と断言するリスが面白くて可愛くて、とても好きです。

自分が木から落ちたのに「ママがどこかにいっちゃった」と言ったり、「ママはすごーく大きい」と言うフクロウの赤ちゃんもいい味を出しています。
自分の視点で物事を捉えているのが、まさに子供のようで愛らしく、そんなリスと赤ちゃんとのとんちんかんな会話に癒やされます。

ちびは緑の大きなクマが気に入り、何度もページを戻そうとするので少し困りました。

絵は独特の色遣いで、とてもおしゃれなイラストのようで、私は好きでした。

ユーモアある最後まで楽しめるおすすめの絵本です。

上2人と性格が違うハチャメチャなちび。
私も迷子に慣れる日がくるかもしれない?

ちょっとだけまいご

ちょっとだけまいご

リスと一緒に勘違いしちゃった「リスとお月さま」 - 3つのたねに絵本の水を

こだわりが強すぎると周りは大迷惑「しりとりがだいすきなおうさま」

こんにちは。

1つ気になることがあると、他のことが手につかなくなるくるみです。

気持ちの切り替えが苦手です…

 

さて。

皆さんは生活の中でこだわることは多いですか?

私はどちらかというと多い方だと思います。

 

野菜をたくさん食べないとダメ。

添加物や白砂糖はなるべく摂らない。

朝はフルーツを食べる。

 

まず思いつくのは、食に関することばかり。

食べ物へのこだわりは強いです。

 

その他、家事のやり方などは細かいことがたくさんあり、数えられないほど。

 

もちろん、こだわりが強いということは、悪いことばかりではありません。

五郎丸選手のルーティンのように、同じやり方でこそ1番集中して力を発揮できることもあります。

ただ、必要以上に固執したり、周りに強要するほどになると、良いものとは言えなくなります。

 

同じくこだわりの強いにーさんを育てて思ったのは、「こだわり」は「不安への恐れ」から来るものだということです。

 

そのやり方でないと心が乱れ、不安になるから、1つのやり方にこだわるのです。

ところが、1つのやり方にこだわると、他のやり方を迫られた時により心が乱される、という本末転倒で悪循環な事態に…

 

どんなやり方でもなるようになるさ、という柔軟性を身につけるためにはどうしたらいいんでしょう?

 

今のところ、ハードルを下げることや失敗をも楽しめる豊かな心を育むこと、あたりが関係ありそうな気がしています。

が、そうだとしたら、失敗した時に親が笑ってあげるべきな気がするができていない…だって私だってできていないんだもの…

といった状況です。

 

そんなことを考えた今日の絵本はこだわりが強すぎる王さまのお話です。

 

しりとり狂の王さま

しりとりの大好きな王さまは、部屋の中の物もしりとりで並べています。

食事もしりとり順に家来に作らせ、思い通りにならないと怒り散らす王さまに家来たちはうんざり。

ある日、家来たちは反撃に出て…

しりとり遊びを始めた子どもにおすすめの絵本です。

 

王様のしりとり好きは病的なほど。

部屋にあるものもしりとり順に並んでないと気がすみません。

 

みんなで絵に描いているものを確認していきます。

窓、ドア、アルバム、虫眼鏡、ねこ、こま、マント…

生き物まで入ってる!

この確認作業だけでも子どもは喜んでいました。

 

食事の最初の1品は、王様のその日の気分次第なのですが、その後はしりとり順、最後はプリンと決まっています。

しかも、早食いの王様はあっという間に食べてしまい、早く早くとせかすのです。

なんてわがまま!

 

けれど、ここまでくるとわがままも面白い。

焦って出した「きのこ」なんて、シンプルすぎる!料理って呼べるのだろうか?

それを嬉しそうに食べる姿も急いでいる家来たちの様子もとても楽しいです。

 

反撃に出た家来達のしりとりは、しりとりルール違反なんじゃ??と思ったこだわり屋の私とにーさんはさておき、ひめには大ウケで、何度も真似して口に出していました。

それを真似してちびも大喜び。

 

しりとり遊びを始めたくらいの子どもには、とても楽しい絵本だと思います。

 

こだわりはせめて自分の中だけにしておかなきゃ、そして、子どもの失敗に寛容な母親になりたい…と思った絵本でした。

しりとりのだいすきなおうさま (チューリップえほんシリーズ)

しりとりのだいすきなおうさま (チューリップえほんシリーズ)

 

 

昨日より今日、今日より明日!「あしたのぼくは…」

こんにちは。

季節の変わり目に咳が止まらないくるみです。

 

現在2歳8ヶ月のちび。

できることがどんどん増えています。

自分で服を全部脱いだり、踏み台を使って電気を付けたり、折り紙をきれいに折れたり。

 

それでも家族の中で1番小さいちびはできないことがいっぱい。

 

炭酸飲料が飲めない。

字が読めない。

なぞなぞが答えられない。

ハサミを使えない。

1人でお留守番できない。

 

させてもらえないことも多いです。

 

できないことに出会うたび、

「おおきくなったら〇〇ちゃんも(ちびの名前)できる?」

と聞いてくるちび。

「うん、できるよ!」と言うと、「やったぁ!!」と飛び上がって喜びます。

 

成長したいと心から願っているちびを応援したい気持ちとともに、羨ましさも感じます。

 

咳は治らないし、飲めるお酒の量も減り、ヘルニア、肌もカサカサ、疲れ目、身体もかたい…年々体の衰えを感じている私。

いいなぁ。成長できるって。

 

けれど。

考えてみれば、英語、読書、ブログ、気持ちの伝え方、憂鬱な気持ちの対処法、片付け、ペン字、身体の不調との付き合い方…少しは能力が上がっていることもあるかもしれない、私だって。

 

年をとっても昨日より今日、今日より明日、スピードは遅くても成長はしているはず!

 

今日はそんな勇気をもらえる絵本です。

 

進化し続ける自分

ぼくはピーマンもニンジンも食べられない。自転車も上手に乗れないし、サッカーも下手。

でも明日のぼくは今日のぼくとは絶対違う!

明日のぼくは…

 

まだまだできないこといっぱいのぼく。

でもあしたのぼくは…

とページを開くと、できているぼく!

その繰り返しの絵本です。

 

同じパターンなのですが、意外とページ数が多く、できないことがたくさん提示されます。

 

ひめは1人で寝られないことや、鉄棒など、共感することも多く、かじりつくように眺めていました。

 

でも、できないことに共感しても、悲観的になることはありません。

だって次のページにはちゃんとできているぼくがいるから。しかも超人的なくらいに。

そのギャップの面白さと、繰り返しで、子どもの心をがっしり掴んでいました。

 

しかも、予想を裏切る最後の展開が、子どもには面白く、ママにはくすぐったいオチなのです。読後感は最高です。

 

子どもたちにはずっとずっと成長し続ける心を持って生きて欲しいなぁ。

そして、自分自身も、明日の私は今日の私よりも何か1つでも進化していたい、と思いました。

 

でもとりあえず、明日が今日になってしまったので寝なくては(笑)

前向きな勢いをつけたい時にぜひ!

あしたのぼくは… (みやにしたつやのえほん)

あしたのぼくは… (みやにしたつやのえほん)

 

 

園バスでも自転車でもなく…「えんふねにのって」

こんにちは。

ひめの幼稚園生活も、残すところ14日。卒園式で歌う歌を聴いていたら淋しくなってきたくるみです。

 

ひめは3年間幼稚園バスに乗って幼稚園に行きました。初めは車酔いを心配した私も、今では何の心配もなく、見送っています。

 

ところで、みなさんは幼稚園バスの存在を知っていますか?

幼稚園に通っていなかった私は、恥ずかしながら幼稚園バスというのがどういうものか、知らずに大人になりました。バス停のような物があって集団で待つのだろうとぼんやりとした予想をしていました。

 

子供を産み、昼間に車を運転するようになって、バッグも持たずふらりと道端に立っている人を訝しんでいたのです。

「あの人、いったい何をしているんだろう」と。

自分が1人で道端で幼稚園バスを待つ身になり、通り行く人に訝しげな目で見られるようになって初めて、「ああ!あれは幼稚園バスを待つお母さんだったんだ」と知りました。

そして、やはり、私を見て「何してるんだろう」と思う人もいるんだなぁと懐かしく思います。

 

自分が当たり前のように過ごしている生活スタイルが、人それぞれまるで違い、同じ人間でも日々変わっていくことに改めて驚きます。

 

そんなことを考えた私の園バスエピソードですが、この絵本では幼稚園に行くために乗るのがバスでも自転車でもなく…まさかの船!

その設定だけでも興味をひく今日の絵本です。

 

園バスでも自転車でもなく…

まきちゃんは園ふねに乗って幼稚園に通っています。

その名も「とびうお号」。

大好きな園ふねがに乗って、幼稚園に向かう途中、困ったことが起きました。とびうお号は無事幼稚園に着けるでしょうか…

 

タイトルを読んだだけで、「ひがしちからってこないだ読んだよね?」

と、にーさん。

そうです、「ぼくのかえりみち」の作者の方です。

にーさんが意外としっかり聞いてくれていることに嬉しくなりました。

 

園ふねの道中は、魚に触ったり、おばあちゃんからトマトをもらったり、楽しいことがたくさんです。

こちらにとってはそれだけでも非日常の景色でわくわくします。

 

そんな中、絵本のなかでも非日常の事態が起き…

 

船が空を飛んだようなシーンは、本当のトビウオのようで息を飲みました。

気持ち良さそうに手を広げる子供たちに希望を感じます。

とても印象に残るシーンでした。

 

でも1人こわがっている子供が…

高所恐怖症の私ならこの子のようになるな、と思っていたら、ひめも「こわくない?大丈夫?」とあわあわしていました。かえるの子はかえる…

 

乗り物酔いする私は正直ごめんだけど、船で通うなんて、子供にとっては楽しそうですね。

 

園ふねで通う幼稚園は日本にあるのでしょうか?帰りはモーターで上るのかな…

橋の向こうから来る園ふねを待っている風景を描いた表紙からして、何かが始まりそうな希望に満ちている絵本です。

えんふねにのって

えんふねにのって